遠い日のことと化したプロヴァンス旅行。
合計3つのシャンブルドット(フランス版b&b)に宿泊したのですが、満足度が一番高かったのがChez Valérie & Fred 。
デンマーク人のFrederikとベルギー人のValérieが2年前、アムステルダムから南仏プロヴァンスのド田舎に引っ越してきて始めたシャンブルドットで、「まだまだ完成してないのよー」と笑ってましたが、居心地のいい宿でした。
インテリア全体がオシャレにプロヴァンス風にまとめられていて、細かいところまで配慮が行き届き(部屋にミネラルウォーターがあったり)、ホスピタリティーに溢れているのに押しつけがましくない。 その絶妙なバランスの理由の半分は、Frederikが高級ホテルを渡り歩いた経験がある生粋のホスピタリティーの持ち主であることに間違いありませんが、あとの半分は2人が外国人でこの地が大好きなので、客観的に良さを取り入れられるからじゃないかな?
地元の人が経営する宿は、地元の人にしかできない話が聞けて魅力的なのですが、一方で「ここではこういうやり方なんです!」と(外からの旅行者から見ると)融通が利かなかったり、(特に発展途上国にありがちなのが)最新設備を強調するあまり古くからの良さが失われていたりするケースも多いように思います。
今年1月に行った南インドでも「インドの田舎の良さそのものに気づき楽しむのは、むしろ外国人 」と言っていたし(→『インドの学ぶ田舎滞在型ツーリズム』)、佐賀の古民家を修復する事業でも「悲しいことに、こういう建物の価値を認めるのは、日本人より欧米人なんだよ」(→『佐賀の民家、NYのホテルに』)とのことでした。
そして、日本で「外国人だからわかる良さ」を活かして活動しているのがアレックス・カー氏。 私は見逃したのですが、情熱大陸にも出演しています。
彼がプロデュースする京都の町家 庵は片泊まり、1軒丸ごと貸切、何人でもステイOKなど、夏休みの長いヨーロッパではポピュラーなバケーションハウス方式です。 日本の旅館・民宿の1人あたり1泊2食付きの料金体系、食事の時間は決まっている、という画一的なサービスとは一線を画していて、欧米人のニーズをよくつかんでいる(アメリカ人だから当たり前か・・・)。
彼が桃源郷と呼ぶ徳島県祖谷にある茅葺き屋根の古民家は素敵ですよー(右の写真)。 篪庵(ちいおり)という築300年の古民家なのですが、本当に素敵。
カンヌで河瀬直美監督が新人賞を取った『萌の朱雀』を観たときも「奈良にこんなところがあるのかー」と思ったけど、徳島県祖谷は別格のようです。
うーん、写真を見れば見るほど行ってみたい。
さて、今年の秋は夫が「日本の温泉に行きたい」というので、日本に行く予定です。
「山奥のひなびた温泉で猿が日本酒飲んでる昔のCMみたいなイメージ」と親に言ったら「東北ね」と即答されたので東北に行こうと思っているのですが、日本昔話のような田舎の風景が残っているところをご存知の方、教えてください(私、本州は最も北で山形までしか行ったことがない)。 写真は長野県地獄谷温泉の猿(ステイプラスより)。
夫によく聞いてみると、本人のこだわりは「温泉」ではなく(お湯の成分や効能には全く興味なし、たぶん1回行けば喜ぶ)「露天風呂」。 そして雰囲気重視なので、古民家など田舎の原風景が残っていてご飯が美味しくてのんびりできれば最高。
楽しみです、外の目で見る日本の田舎。
June 13th, 2009 at 3:11 pm
えぇ~~~!!!休み取る!日程決まったら早めに教えて~~~!
June 13th, 2009 at 8:04 pm
白川郷などはいかがですか?
季節的に紅葉もきれいだと思います。
世界遺産にも登録されているので観光もできます。
地獄谷、その昔泊まりました。
建物が趣がありすぎて、壊れるんじゃないかと不安に(笑)
猿やカモシカとの遭遇もあり、楽しかったですよ。
June 13th, 2009 at 11:14 pm
露天風呂と言えば、井出にある、『一休』という日帰り温泉がすごいですよ!
掛け流しで、露天風呂もばっちりあります。建物も日本家屋風で風情たっぷり。
一度お試し下さい! Tomo
June 14th, 2009 at 11:05 am
>junko
>えぇ~~~!!!休み取る!日程決まったら早めに教えて~~~!
了解。 友達の結婚式にくっつけて行くので、もう日にちは決まっているのだ。 メールする。
>カカポ
>白川郷などはいかがですか?
白川郷、行ったことないから行きたいんですけど、観光客の数がすごいんじゃないかと・・・
まあ紅葉の時期はどこでもそうですけどね。
彼の中で理想化された日本の田舎のイメージは「千と千尋の神隠し」です。 そんなとこないっちゅーに。
>地獄谷、その昔泊まりました。
>猿やカモシカとの遭遇もあり、楽しかったですよ。
すごーい。 カモシカって鹿とは違うのか??? 今もいるのかなー?
>Tomo Taueさん
>露天風呂と言えば、井出にある、『一休』という日帰り温泉がすごいですよ!
ググっても出てこないです・・・ どこのことでしょう?
June 14th, 2009 at 1:15 pm
秋田の乳頭温泉郷で鶴の湯ってのがありますよ。
行ったことないのですが(行って無いのに紹介してるし)
泊まらなくても、温泉には入れます。
June 14th, 2009 at 7:50 pm
あ、もしかして、高校の?
>彼の中で理想化された日本の田舎のイメージは「千と千尋の神隠し」です。 そんなとこないっちゅーに。
私が前に泊まった群馬・四万温泉の積善館(↓)は、まさにそんな感じ。確かモデルになってたはずだよ。
http://www.sekizenkan.co.jp/
ほんと大正ロマンただよう田舎~って感じでかなり癒されました^^
けど、やっぱり、十和田湖・白神山地・奥入瀬渓流周辺がイチオシな気が・・・というか、私が行きたいだけやけど(笑)
June 14th, 2009 at 9:38 pm
la dolce vitaさん、
良いですね、その土地の歴史がそのままの建物。で、確かにそういう古民家のようなところが無粋な感じに変わっているのを見るとちょっと残念だったり。ただ、それとても一旅行者が呑気に楽しんでいるから言えることだ、というのをどこかで肝に銘じておかないといけないなあ、と思うこともあります。発展途上国の場合、やっぱり自分達が便利だ!と思うことを客人にも勧めたいというある種のホスピタリティーなのかも知れません。
以前、ヨーロッパにある某装飾品大手の社長宅に招かれたことがありまして、どんな大邸宅だ?と思っていたら、「これね、300年前の農家をそのまま買い取って住みやすいように改造したんだよね」という家で、確かに大きいものの、ちゃんと当時の面影も残している中々に粋な御宅でした。で、その庭で食事するんですが、これがまた美味いんだ、空気が良いチロルにありましてね。そのまま一泊したかったですなあ。
June 15th, 2009 at 9:20 am
>インフルさん
>秋田の乳頭温泉郷で鶴の湯ってのがありますよ。
ありがとうございます! 乳頭温泉、候補に入っています!
しっかし、東北って遠いですねー・・・ いつもこの遠さに計画しては挫折していたことを思い出しました。
>junko
メールしたよん。
四万温泉の積善館、素敵ねー
>やっぱり、十和田湖・白神山地・奥入瀬渓流周辺がイチオシな気が・・・というか、私が行きたいだけやけど(笑)
junkoが行きたいだけやん・・・ 日本も行きたいところがありすぎて、広すぎますわ・・・
>ドイツ特派員さん
>発展途上国の場合、やっぱり自分達が便利だ!と思うことを客人にも勧めたいというある種のホスピタリティーなのかも知れません。
発達していることが誇りなんですよね。 インドの村に行ったときも、リクシャーのおじさんに村の公民館(コンクリートの2階建て)とかばっかり連れていかれて困りました。 私たちは草で屋根が葺かれた普通の家が見たいのに。
>「これね、300年前の農家をそのまま買い取って住みやすいように改造したんだよね」という家で、
それが一番の贅沢なんだと思います。 古いものはなくなってしまったら手に入れようと思っても手に入らないし。