北京在住日本人の集い

北京滞在のハイライト。 以前書いたとおり『北京メディアウォッチ』のフリーライターしゃおりんさんが、中国をこよなく愛する北京在住日本人6人を集めて貴州料理のお鍋を囲む会を開いてくださいました。
全員が全員、ついたり離れたりしながら10年以上の中国との縁がある方ばかり。 もちろん北京語(Mandarin)はペラペラ、普段はどっぷりと地元密着で仕事・生活をされています。 今でこそ「普通に住めるようになった」と私の友人たちも移住する北京ですが、今の中国でキャリアを積める可能性を得てやってきた、「渡り鳥」的な友人たちと異なり(→『華僑の移住モデル』参照)、中国に対する熱い思いを何年にも渡って秘めて移住してこられた方ばかりでした。
私も驚いた1人ですが、皆さんも心を痛めていたこのニュース。 一般的な日本人の対中感情は一向によくなりませんねー
毎日jp : 外交世論調査:「日米関係良好」最低の68.9% 内閣府

日中関係では、中国に「親しみを感じない」と答えた人が3.1ポイント増の66.6%。 「親しみを感じる」は2.2ポイント減の31.8%で過去最低に落ち込んだ。


日本にいると、「そりゃー、中国を好きになれっていう方が無理だろー」という報道のされ方が多いので、驚く数字ではないのかもしれませんが、私も中国における反日デモのニュースがあるたびに、「中国で日本人だと分かるとあからさまな敵意を見せられるんだろうな」と思っていたので、やはり報道の仕方に偏りがあるのだと思います。
お会いした方々はライター、日本語教師、広告業、研究者、etc.それぞれのプロとして日々中国と接しておられるのですが、世間一般の見方より「自分がどう感じるか」という直感を大切にした結果、今ここ(北京)にいるのだな、と感じました。
「外国人として生活が楽で快適である」という理由でシンガポールにいる私にとっては新鮮でした。
一瞬「ここは京都か」と思い、ふと我にかえる、を繰り返した街並みに佇みながら、日本固有だと思っていた文化の多くは中国から伝来したものであることを改めて再認識し、
(ひとりで普通の街歩きの格好だったためか)数限りなく中国語で話しかけられながら「本当に顔一緒だよねー」と思い、
たかだか過去100年ほどの不幸な過去で生まれた両国間の溝も歴史の中のほんの一幕に過ぎないと思わされるほどの不思議な繋がりを感じました。
そんな街で生きる日本人の声が直接聞ける貴重な機会をありがとうございました。
今回の滞在は短すぎたので、また改めて訪問したいと思います。


7 responses to “北京在住日本人の集い

  • しゃおりん

    la dolce vita さん、先日はこちらこそ、
    ありがとうございました。楽しかったですね!
    短い時間でしたが、ブログを拝読して、
    la dolce vita さんの観察眼と理解力の鋭さに
    驚きました!!
    私たちは普段、いろいろな場面で会っているので、
    それぞれが今、ここにいる意味を忘れがちなのかも
    しれませんが……
    >世間一般の見方より「自分がどう感じるか」という直感を大切にした結果、
    >今ここ(北京)にいるのだな、と感じました。
    そういわれてみれば、そうなのかもしれない!と思いました。
    (結構いい加減ですね~!?)^^
    なんだか時間が足りませんでしたよね。私たちばかりがしゃべって
    肝心のla dolce vita さんのお話が伺えなかったような……。
    またぜひ北京にいらしてください。
    「世界級ライフスタイル」について、いろいろと語り合いましょう!!

  • ケン

    <たかだか過去100年ほどの不幸な過去
    中国のこと知らなすぎではないでしょうか?
    インテリ層に非常に多くいて(全層ですが)日本の未来に不安を覚えます。
    日中が良好だったことなんて過去の歴史においてないです。
    ずっと中国は日本のことを属国だと思っています。

  • masa

    今空港で上海行きの飛行機を待ちながら拝見させていただいてます。できればこの時期の中国は避けたいと思っておりましたが(寒がりなので)そうも言ってられないので。
    中国人も人それぞれで好きも嫌いもありませんが、自分も中国に住む、中国でビジネスをするのは可能な限りさけたいと思います。人が多く、騒々しく、慌しく、だいたい緑の無い世界には住みたくないので(笑)。
    歴史的背景のある日本人であるからそう感じるのかと思ってましたが、先日インドネシア華僑と話しをしても、インドネシアではそれぞれ成功者である人達が口を揃えて「友達がみんな中国投資で失敗した。」「人がとてもsnake」「子供を育てる環境が悪い」と異口同音に中国ビジネスに及び腰なのを見て、日本人のみが感じているのでは無いと実感しました。
    最近の海外への送金規制、税金の変更等共産党の一党独裁政権があまりにも迅速に手を打つのをみて、流石と思いつつも中国でのビジネスが共産党の意向に大きく左右されるのでは永く滞在、ビジネスをするのは不気味な気がします。またこのインドネシア華僑の友人も一度は中国に投資したが、その結果を見て今では及び腰になっておりますが、この現象は日本、韓国、インドネシア、どの国の人も同じではないでしょうか?対中投資の額、またその質(最近中国では全てを教えない、キーポイントとなる事は行わない事が成功のポイントと言われているらしいです。)も続かない、また変化するのではないでしょうか?
    中国が発展しており、今後もその成長が他国と比べ高成長に思われておりますが、そのインドネシアの人達とは「あんぱんの餡は真ん中にあるとは限らない」と共感したのですが、これは中国から見て周辺国の人間の僻みとも言えないと思います。自分も中国の発展を周辺から享受したいとは思いますが、その真ん中には・・・。
    最後に写真を見て大変寒そうなので荷物になるのが嫌でしたが、マフラー、カーディガンも持って行きます。上海につくと感謝することになると思います。

  • la dolce vita

    >しゃおりんさん
    本当にアレンジして頂きありがとうございました。 次の日も澤田さんが夜、北京家庭料理に連れて行ってくださったんですよ!
    >またぜひ北京にいらしてください。
    ぜひぜひ。 しゃおりんさんがもしシンガポールにいらっしゃる機会があればご連絡くださいね。
    >Masaさん
    空港からのアクセスありがとうございます〜
    >「友達がみんな中国投資で失敗した。」「人がとてもsnake」「子供を育てる環境が悪い」と異口同音に中国ビジネスに及び腰なのを見て、日本人のみが感じているのでは無いと実感しました。
    私の周りも大体そんな感じですねー、香港人でさえも「中国人はわからない」と言っているので。
    今回は対中ビジネスどうこうよりも住んでいる人の感想を聞きに行ってみました。 とはいっても英語を話せる人としか話せなかったのですが。
    要は個人は個人、企業は企業、政府は政府。 それぞれが全部を代表しているわけではない、ってことです。 日本の政治の機能不全は全世界に知れ渡っていますが、それだけを見て「だから日本人はダメなんだよねー」とか言われると悲しいですよね? そんな感じ。
    >最後に写真を見て大変寒そうなので荷物になるのが嫌でしたが、マフラー、カーディガンも持って行きます。
    もう遅いと思いますが・・・上海はそんなに寒くなかったですよ。 北京はさすがに湖も川も凍っていました。

  • やーうぇん

    >たかだか過去100年ほどの不幸な過去で生まれた
    そうなんですよ!
    これは中国の人もそうなんですが、マスコミに踊らされ過ぎですよね。
    資格もない(汗)なんちゃって日本語教師ですが、少しでも「日中友好の架け橋」になれたらなぁ~とつくづく思います。
    日本で習った中国人の恩師もそうなのかな?と思いつつ…
    百聞は一見にしかず…ですね。。

  • 北京メディアウオッチ 〔ブログ〕

    シンガポールからのお客様

        
     ブログを通じて知り合った、シンガポール在住の日本人女性、la dolce vita (ラ・ドルチェ・ヴィータ) さんが初めて北京に来られ…

  • la dolce vita

    >やーうぇんさん
    >少しでも「日中友好の架け橋」になれたらなぁ~とつくづく思います。
    よく「一次情報」「二次情報」って言いますが(一次情報→自分が直接見聞きした情報、二次情報→人から伝聞した情報)、結局一番インパクトが大きいのは一次情報なんですよね。
    学生にとってはメディアよりも、やーうぇんさんのように直接触れ合っている人の影響の方が大きいと思います。 がんばってください!

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