これからの時代の伝わる英語

第二外国語(もしくは第三外国語)が英語である人口が、母国語が英語である人口(Native English Speaker)をはるかに上回るようになった現代で、重要なのは「ネイティブのように話せる」ことではなく(そもそも、日本の英語教育でよく聞く「ネイティブ」ってどこの国の人のことだ?)、「万人に伝わる英語が話せ、万人が話す英語が聞ける」ことだと思います。
いろいろTipsを考えてみました。 「完璧なクイーンズ・イングリッシュを話せるようになりたい!」、「ドラマThe OCを字幕なしで理解したい」という人向けではありませんのであしからず。
また、すでに基礎力がある人向きです。
1. まずは聞けなければお話にならない
以前のブログでも紹介しましたが、渡辺千賀さんのブログ『話せる・聞ける英語の勉強法』というエントリーを一読することをお薦めします。
圧倒的にリスニングの勉強量が足りていない人が多いと思います。
ここで「万人が話す英語が聞ける」ためには、英語・米語バランスよく聞いた方がいいと思います。 海外ドラマもいいのですが、ある程度大人になるときちんとした英語が話せないと恥ずかしいので、BBCとCNNの組み合わせが最も標準的でしょうか。 これに政治家のスピーチ(オバマ民主党大統領候補とブレア元首相の英語はきれいでお薦め)、経営者のスピーチなどを加えるとよいかと(YouTubeでたくさん見つかります)。
仕事のためには中国人とインド人の話す英語も聞けた方がいいですが、こちらは教材は見つかりにくいかもしれません。 慣れの問題なので聞き続けると慣れます。


2. 相手にわかる英語を話す
たまにシンガポール人の販売員相手に自分の英語が通じずぷりぷり起こっているイギリス人ツーリストを見ますが、ここはシンガポール。 相手に通じる英語を話せば通じます。
通じる英語とは発音がクリアであること、ニュートラルであること、文章構成がシンプルであること。
発音やアクセント自体はBBCとCNNを両方マネすると( = シャドーイングと言います、知らない方はコチラ)自然とニュートラルになるんじゃないでしょうか?(いい加減ですみません)
英語と米語どちらがいいか? – 好きな方でいいと思いますが、どちらかというとブリティッシュ・イングリッシュの方が「あからさまに嫌われる可能性は少ない」と思います。
3. 通じるかどうかは相手が決める
世の中、完璧な文法の英語を話す人ばかりではありません。
例えば、私がいつも行く中国系のマッサージ屋。 人気なので予約必須ですが、予約の取り方は”Booking, please. 4 o’clock, can?”です。 すると、”4 o’clock, cannot. 5 o’clock can.”という返事が返ってきます。
これを格好つけて(?)”I was wondering if you were available at 4 o’clock this afternoon.”などとやっていると相手にされません。
“4 o’clock, cannot. 5 o’clock, can.”で必要な情報を簡潔にあますところなく伝えるその合理性に感動します。 これからの観光地イングリッシュのスタンダードになるかもしれません。
4. 多少のアクセントは個性
ロンドンに10年以上住んでいるフランス人の友人で、いまだにフランス語のアクセントで英語を話す友人がいますが、絶対確信犯だと思っています。 金髪・青い目の「こんなフランス人、今どきいないよ」というルックスに、フランスなまりの英語で徹底したレディーファーストをやられると、誰でもぽーっとなってしまうのです(残念ながら昨年夏、長い間付き合っていた金髪・青い目のパリジェンヌと結婚しましたが)。
彼のようにアクセントが個性になりうるので、2.で書いたクリア・ニュートラル・シンプルの条件を満たした上での多少のアクセントは残しておいた方がいいかもしれません(言わずとも残ってしまう人が大半ですが・・・)
また、細かい話ですが、ボキャブラリーと発音の習得レベルは揃っていた方が相手を混乱させません。
語彙豊富、発音プアー → 通じない(通じにくい)
語彙プアー、発音完璧 → バカだと思われる
5. 相手のボキャブラリーを会話に入れる
言葉は文化なので、「その土地の言語でしか表現できない事象」は無数に存在します。
日本語で代表的なのが「かわいい」。 英語のcute, pretty, どんなボキャブラリーでも表せない幅広い意味を持つ形容詞であり(例えば、「キモかわいい」という概念は表現しようがない)、夫との会話では全部ひっくるめて’kawaii’です。
その他には、中国語が語源の太太(タイタイ)。 本国での意味は知りませんが、シンガポールでは「リッチな夫の稼ぎで、おけいこ、ネイル、マッサージと優雅な暮らしをするマダム(専業主婦)」の意味。 日本ではVERY系の専業主婦のイメージですが、英語にはこんな概念を表すボキャブラリーが存在しないので、’tai tai’で通ります。
こんな風にローカル言語を相手に合わせて会話に入れると話がはずみます。 英語はさまざまな言語を取り入れつつ変化しているので、この2つもそのうち英語として認知が進むかもしれません。
他にもTipsがあれば教えてください。


2 responses to “これからの時代の伝わる英語

  • elm200

    こちらのブログが大変興味深く、あれこれ読ませていただきました。
    “4 o’clock, cannot. 5 o’clock, can.” には思わず笑ってしまいました。
    昔、カナダ・トロントで働いていたとき、上海出身の中国人の同僚がこんな感じの英語を話していました。
    おそらく「四点不可以,五点可以」の直訳なんでしょうね。

  • la dolce vita

    >elm200さん
    コメントありがとうございます!
    >昔、カナダ・トロントで働いていたとき、上海出身の中国人の同僚がこんな感じの英語を話していました。
    >おそらく「四点不可以,五点可以」の直訳なんでしょうね。
    中国語がわかるとここの英語はわかりやすいでしょうねー
    “Can”は本当に便利で、私の同僚(イギリス人)同士でも”Can?(できる?)”、”Can!(できる)”とよく使います。 実は「すごい便利じゃん・・・」と思っているらしい。

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