私は、起業家という人種が好きなので、今日と明日、2日続けて応援ブログです。
red herringという雑誌をご存知ですか?
シリコンバレーにある出版社(雑誌とWeb)で、そのRed Herring社が毎年選ぶ”Red Herring 100″は世界を変える可能性を秘めた革新的なベンチャー企業100社に与えられ、ベンチャー企業の登竜門とも言える名誉ある賞です。
“Red Herring 100 Asia”はそのアジア版。
このたび、今年の”Red Herring 100 Asia”のファイナリスト200社が発表されました。
ふーんとリストを見ていると、何と前職の同僚が会社を辞めて社長に就任したベンチャーの名が。
残念ながら仕事上もプライベートもほとんど絡みがなかったのですが、Red Herring Asiaのファイナリストになっているとは!
本番は12月。 受賞できるといいですね!
去年のRed Herring 100 Asiaの受賞企業(→コチラ)の顔ぶれを見てみると、中国とインドが圧倒的に多い(やっぱり・・・ 今さら驚かない)。
私は、日本企業に長くいたのですが国内ビジネスの経験ががなく(ずーっと海外畑)、日本のベンチャーの現状も全く知らないので、ここからはかなり乱暴な議論です。 コメント・反論歓迎。
日本のテクノロジー・ベンチャーこそ近隣アジア(近いし成長性も申し分ない)を、創業当初から、サプライヤーとか下請けではなく、市場として、視野に入れた事業をしたほうがいいと常々思っていたのですが、いかがしょうか?
大企業は国内の取引先との関係とか巨大組織が変われないとかいろいろしがらみがあるけど、ベンチャーにはそれがないのだから「どこの市場をターゲットにするか」はそれこそスクラッチで決めていいはず。
理由としては、「技術力はおそらく近隣アジア諸国に負けないものを持っているのだろうから、初めからレッドオーシャンな国内ではなく成長性のある市場に挑んだ方が波に乗れるのではないか?」という単純な発想。
もちろんお決まりの「英語ができない」という反論が予想されるのですが、エンジニアたちはエンジニア語という言語をしゃべるので意外と通じる、というのは仕事上、経験済(ベンチャーの従業員も日本人、中国人、インド人いろいろいる、という想定)。
肝心なのは経営陣の方で、経営スタイル、VCなど投資家とのコミュニケーション、(売上なくては会社もない)セールスなどにグローバルスタンダードとローカライゼーションを組み合わせるバランスが必要なのだが、実はアジアの多くのベンチャーはすでにこれをやっている(Red Herringにノミネートされるような会社は結構、すでに自国外を視野に入れているんじゃなかろうか?)
Red Herringのようなイベントに出ると同じ悩みを抱えた各国起業家やそれを支えるVCに出会えるので、困難はみんなで一緒に解決すればいい。
実はやってみたら想像してたよりできちゃったりして(?)、なんて思っている私はお気楽ですかね?
February 13th, 2009 at 5:34 pm
(過去のコメントは以下)
lat37n October 24, 2008 5:02 PM
RH ってまだ生きてたんですねー??というのも、半年くらい前、シリコンバレーのオフィス、家賃滞納で追い出されたっていうのが話題になってて、合掌。と思ったので。。。
http://news.cnet.com/8301-10784_3-9949094-7.html
RHは上場用の目論見書の通称なんですが、それが彼らの命名理由なのかはよくわかりません。
私も、日本のベンチャーよ世界を目指せ、には大賛成です。おっしゃるとおり、英語が問題になるのは技術者より経営サイドですが、それは別に日本人ですべてのチームを組まなくてもいいわけで。社内のコミュニケーションなら問題ない程度くらいには結構いけるひとがおおいと思うので、交渉ごとで高度な英語が必要になったらそういう人を雇えばいいまでの話ですしね。
しかし、シリコンバレーのベンチャーはIPOもM&Aもすっかり冷え込んでいる今、資金調達難でそうとう厳しそうですが(どこのクライアントにいってもレイオフの話ばっかり聞きます)アジアはそうでもないのかしら?
la dolce vita October 24, 2008 11:34 PM
>lat37nさん
家賃滞納ですか・・・以前も一度ご臨終したみたいですが、 復活してますよね?
http://www.journaldunet.com/0309/030910redherring.shtml
ついこの前、上海のベンチャーキャピタルの友人がRed Herring北京オフィスの記者と会ったと言っていたので、まだ生きてるみたいですよ。
>社内のコミュニケーションなら問題ない程度くらいには結構いけるひとがおおいと思うので、交渉ごとで高度な英語が必要になったらそういう人を雇えばいいまでの話ですしね。
そうです、そうです。 社内もアジア人、交渉相手もアジア人なんだから、「正しい英語」ではなく「通じる英語」でいいんです。
>アジアはそうでもないのかしら?
アジア、アジアと騒がれているのはChindiaですが、Chindiaのベンチャー(& VC)の現状はわからないです(アメリカほどではないと思う)。 私のカバー領域、東南アジアはそもそもファミリービジネスが基本ですからねー シリコンバレー的な資金調達しないので、今のとこあまり影響なし、って感じでしょうか?
もちろん実態経済に影響が出てくれば打撃を受けるのは、どこの国も同じです。
Dr.K October 25, 2008 12:25 PM
la dolce vita さん
いつもブログ拝見させてもらってます。
Dr.Kと申します。
自称インデックス投資家です。
最近の株式市場の混乱の中、含み損は
増えてはいるものの
バーゲンセールと思いドルコスト平均法で
毎月追加投資を続けています。
いつも la dolce vita さんのシンガポール情報と
広い視野、考え方に刺激を受けています。
私も何か貢献できることがないかと思い
ブログを立ち上げてみました。
まだ始めたばかりでしょぼいですが
よかったら立ち寄ってみてください。
surgeonk.blog49.fc2.com/
la dolce vita October 25, 2008 8:27 PM
>Dr.Kさん
コメントありがとうございます。
ブログ、拝見しました。 お医者さんならではの視点も楽しみにしています。