セカンドチャンス、あげますか?

夫の勤めるコンサルファームでは長い間ビジネスアナリストを探していました。 ビジネスアナリストとは新卒か第二新卒くらいの下っ端で調査・分析業務が主。 ひたすら検索、Excel、PowerPointマシーンと化しその長時間労働のためか、ターンオーバーが激しい職種であります。
consultant_career.jpgコンサルタンティングファームの一般的な呼称は左の通り(”liber : 戦略コンサルタント“より)。
応募は多数あるものの、論理的思考力が高く(面接ではケースインタビューと呼ばれる特定のビジネスケースを想定したディスカッション形式のインタビューが実施される)、さらに高度なQuantitative(数量的)能力を兼ね備えた若者はなかなかおらず、数回にわたる面接実施後、内定を出したとしても同スペックの人材を求める投資銀行に高給を提示されて逃げていく、と嘆いていました(投資銀行がなくなる前のお話)。
最近、夫の勤めるファームも昨今の経済環境下、全社的に採用が一時凍結されたのですが、8ヵ月前に内定を出したAくんからメールがきたそうです。
Aくんはこのコンサルファームと同時に欧州系銀行の投資銀行部門からS$8,000という新卒としては破格の給料を提示されており(ボーナス入れると年収800万円超え)、「家庭の事情で出張が多い仕事はできない」と内定を辞退してきたとのこと。
私はそれを聞いた時点で「家庭の事情って・・・25歳・独身やないかい!」と突っ込んだのですが、儒教思想(家族、特に年長者を大事にする)が根強く残る中華系シンガポール人の間では「家庭の事情(親が病気がち、とか)」は伝家の宝刀なのか、よく聞く退職理由だったりします。


時は流れ、8ヵ月経ってメールを送ってきたAくん。 この間の顛末は以下の通り。
前述の投資銀行部門(部署不明)で働き始めたものの、あまりの激務に1ヵ月あまりでギブアップ。
トレーディング部門に異動を認めてもらい、新人が受けるトレーディング研修期間中、有期契約社員として働いていた。
その真っ最中に昨今の金融危機が起こり、勤務先から「契約は更新しない」と言われ、もうすぐ無職になる。
上記のような事情にて、もう1度内定をもらえないだろうか?
・・・というお話。
虫がいい、というか、顔のツラが厚い、というか、なかなか日本人にはマネできない芸当ですが、みなさんならセカンドチャンスあげますか?
自社への忠誠を求めるタイプの日本企業なら絶対に再度採用することはなさそうですが、夫の上司は本社(UK)人事部に「採用凍結中だが採用可能か?」と聞いているとのこと(よほどビジネスアナリスト不足に困っているらしい)。
中国では転職が国民的スポーツと言われるほど転職が盛んらしいですが(と、北京で会社を経営する友人が嘆いていた)、シンガポールでも若者は実に頻繁に職を変えます。 3年で辞める、どころではない。
特にコンサルファームは、基本的に若手は2 – 3年で辞めることを前提としているといっても過言ではなく、会社への忠誠など最初から期待していないので、上記のようにセカンドチャンスもアリなのかもしれません。
Aくんの運命はまだ決まっていませんが、興味津々な私です。


One response to “セカンドチャンス、あげますか?

  • la dolce vita

    (過去のコメントは以下)
    gonchan  October 23, 2008 5:27 PM
    こんにちは、同じ奈良県出身者です。興味深く読んでおります。
    かつて監査法人系コンサルファームにいました。
    雇うかもしれませんね。要は仕事のスペックに合致するか次第でしょう(けどアナリストじゃどうだろ。アソシエイトだとありうるなあ)。
    シンガポール人組織のその辺の割り切り度次第でしょうかねえ。一応はそのファームにいることにプライドみたいなものがある人もいるでしょうから、明らかに過去に振った会社に転がり込むというのは。
    ただし、激務だから、という理由はコンサルに向いていないんじゃないですかね。コンサルなんて知的に見えてもブルーワークでしすから。しかもお客さんに投資銀行(IB)が多い。
    IBの案件はそもそも顧客がいる。その顧客の都合でIBはスケジュールを大幅に変更する、そうするとIBのアウトソーサーのようなコンサルはさらに振り回される(突貫工事でレポートまとめろと言ったと思えば、2週間ぐらい「待て」のサインを出したりする)。
    要するに体力勝負なんですね。
    la dolce vita   October 24, 2008 10:00 AM
    >gonchan
    はじめまして。 コメントありがとうございます。
    雇いますか・・・
    Aくんの運命はまだ決まってませんが(採用凍結中なので)、日々の仕事の合間に面接しながらスペックに合った人を探すのは大変なので、いい人がいればさらいたいんでしょう。
    なお、UKファームでシンガポール人組織というよりUK組織です(パートナーはインド人。ありがち)。
    >激務だから、という理由はコンサルに向いていないんじゃないですかね。
    そうですね、幸い日本のコンサルみたいなレベルの激務ではないですけどね(日付が変わることはあまりない、あまりだけど)。
    コンサル人  October 25, 2008 11:07 AM
    私は雇いません。また、いつ辞めるか分かりませんから。
    採用して、すぐに活躍できるわけではないので、一定期間の投資が必要。
    加えて、コンサルはバンカー同様、激務ですので、
    この方は続かないのでは?
    la dolce vita   October 25, 2008 8:23 PM
    >コンサル人さん
    なるほど。 私も雇わない、と思います。

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