タイトルは「あなた」になってますが、私のことです。
旅行先は「食べ物が美味しいか否か」で決めるくらい、旅先のグルメは重要なわたし。 当然レストラン選びは死活問題、外すとその日1日ブルーになるくらい落ち込みます(・・・っていうのは大げさか)。
ところが、日本の海外旅行用ガイドブックで(少なくとも)レストランレビューの「クォリティーが一定している」シリーズに私は出会ったことがありません。
出版社側の理由はもちろんあります。
1. ガイドブックはある程度ターゲットマーケットを大きく定めないとボリュームが見込めないので何カ国もシリーズ化できない→マスマーケット狙いにならざるをえない
2. 1冊のガイドブックの中にある程度の数のレストランを入れておかないとマスマーケットの異なるニーズに対応できない→十分に吟味しないまま数だけ入れるので、「ハズレ」が出てくる
3. コストの関係上、年1回から数年に1回、現地に取材記者を派遣するのが精一杯である→記者は1日に何軒も回るので、住所・電話番号など基礎情報のアップデートが精一杯
4. ガイドブックの売上だけでコストを回収するのが厳しいため(旅行者がガイドブックに払える金額は1,000円〜2,000円が限度)、ガイドブックに広告を入れる広告モデルにならざるをえない→クォリティ関係なしに広告主の意向で入れる情報は当然出てくる
なので、私が頼るのはもっぱら女性誌の旅特集なのですが(FIGARO japonの旅特集を愛して止みません)、雑誌は雑誌で、
1. 自分の行く旅行先がタイムリーに特集されるとは限らない→当たり前だ・・・
2. 雑誌によって得意分野が限られる→FIGARO japonがその実力をいかんなく発揮するのは「ヨーロッパの田舎」。 CREAは結構ミーハー路線である。
とデメリットがあるのです。
ちなみに、これらの悩みは日本人旅行者だけでなく全世界の旅行者に共通のものです。 特に、友達を訪ねるついでに気軽に世界を飛び回る若い(でも、飛び回るくらいのお金を持っているのでバックパッカーは卒業した)トラベラーのニーズに合ったガイドブックがなかったのですね(Lonely Planetに載っているレストランなんてクォリティーも何もありません。 Lonely Planetに載ると世界中のバックパッカーが押し寄せるので味のクォリティーが落ちるため、「避けるべきレストラン」のリストとして活用しているくらい)。
そこで、お薦めなのが、ジャジャーン!!!
LUXE CITY GUIDES
(ふー、長い前置きだった・・・)
香港在住のイギリス人がバンコクに住んでいた時に、イギリスから来る友達、来る友達に「お薦め教えて」と言われ、そのたびにリストを作っていたのですが、「何度も作るの面倒だからガイドブックにしちゃえ」ということで創刊したのがきっかけです。
よって、最大のポイントは「その都市に実際に住む人(欧米人中心。デザイナー、ライターなど情報感度の高い人中心)が自分の友達に紹介したい、連れていきたい場所」しか載っていないということ。 私はTOKYO、SINGAPORE、MELBOURNE、PHUKETをすでに試しているのですが、まあハズレはありません。 かなりお薦め。
東京では、新丸ビルのコンランショップ、 青山1丁目近くのCafe 246に併設されているトラベル専門ブックショップに売っています。 Amazonでもたまに売ってます。
ニッチなターゲットに向けているだけあって非常にクセのあるガイドブックなのでお薦め使用法を書いておきますね。
– 英語です、しかもかなり口語で皮肉の利いたブリティッシュ・イングリッシュ。 笑える人は笑えますが、笑えない場合は「レストラン名」など目的物だけ理解するので十分。
– 地図がない! 住所はたいてい載ってます。 ホテルのフロント、or コンシェルジュに行きたいレストランを見せて場所を(これまたフロントでもらう)地図にマークしてもらってから出発しましょう。
– レストランの予算が載っていない! カテゴリー分けされていて「GLAM」がゴージャス、「SMART/CASUAL」はデート・接待に十分使える、「RELAXED」であれば目玉が飛び出るほどのお会計は出てきません。 でも基本的に「路面店でラーメン一杯500円」みたいなところは載っていません。
– 著しく欧米人目線のセレクションに偏っています(これは仕方ない・・・) 本当の地元民から見れば???な店もあると思いますが、そういう店は本当の地元民を探し出して聞き出しましょう。
どれくらい???なのかは、LUXE TOKYOの「RELAXED」に載っているレストランを書いておきますので、各自ご判断を。
ZIPANGU Akasaka
権八
新 日の基
梅丘 寿司の美登利 銀座店
てやん亭” 西麻布店
勝どき寿司大
六本木 田舎家
Elio Locanda Italiana
Le Recamier
April 23rd, 2009 at 11:15 pm
(過去のコメントは以下)
cerca travel August 26, 2008 10:28 AM
すごく的を得てると思います!
私もオフィスには常にFIGARO Japonの旅特集は買い置きしてあるし、
CREAは一回買ったっきり。 『旅』っていうタイトルの雑誌は結構好きです。
と言う訳で私も今週末の東京では LUXEを仕入れてこよう!
la dolce vita August 26, 2008 12:33 PM
>cerca travelさん
>すごく的を得てると思います!
旅のプロにそう言って頂けると嬉しいです!
cercaさんもFIGARO japonは好きだろうなー、と思っていました。
『旅』は、なぜかいつも私が行った後にその旅行先を特集するんですよねー・・・
>今週末の東京では LUXEを仕入れてこよう!
今週末は東京ですか?
ブログに書き忘れたのですが、LUXE websiteではLUXEを買った人には購入後無期限で6ヵ月ごとに更新される新情報が無料で手に入るそうです。
私はやってみたことないのですが、webならではのいいアイデアですよね!