(今度こそ)英語学習法 – 1

「MBAとか海外移住とかもいいんだけど、その前に英語できなきゃ話にならないんでしょ。どうやって英語勉強したのか教えてよ。」とよく聞かれます(正確には、昔よく聞かれました。今は後述する理由により、私の回答にガッカリしたのか聞かれなくなった)。
で、私がやったことと言うと『TOEIC965点までの英語』に書いた通りなのですが、この通りに言うと「そんなの忙しくて今さらやってられない」「別に通訳になりたいわけじゃない」という無言・有言の反応を受けます。
私と状況が異なることは私も理解していて、私の場合、
1. 英語学習を若いうちに始めた(大学卒業までにすでにビジネスで使えるレベルになっていた)
2. 大学生という生涯一番時間の有り余っている時期に集中して膨大な英語のシャワーを浴びることができた
という2大メリットがあったため、この勉強法が忙しい30代の社会人に使えるとは思っていないのです。


・・・と言われたところで、困ってしまうのですが、なぜかというと、
1. 私はそもそも「英語勉強法についてとことん考える」というところからスタートしていない。 通訳養成コースに入って先生に言われるままに課題をこなしていたら、いつの間にか身に付いていた。 だから、これ以外の勉強法と言われてもわからない(「灘高校行ったら東大行けちゃいました」みたいなもん。 いや、灘は放任主義で塾に行かなきゃ東大は無理らしいから、洛南高校とかかな?←関西出身なので関東の例がわからずすみません)。
2. すでにビジネス・日常会話レベルまでクリアしてしまってる私にとって、そこまでたどり着く(私が行った以外の)別の方法について考えるインセンティブがない。 昔のことすぎて覚えていない。
3. 私の勉強法は「通訳」というプロになる訓練法だが、誰もがプロレベルを目指しているわけではない、かといって「今どういうレベルでどのレベルを目指しているのか」の情報がないまま漠然と「英語勉強法教えてほしい」と言われても答えようがない。
かなり使えない、しかも嫌なヤツだったわけです(今まで私に質問して、「なんだ、全然役に立たないわ」と思った方、申し訳ありません)。
そこで、帰国子女でもなく自ら苦労して英語を習得した方で「英語学習法」という視点から真剣に考察し、方法を広く公開している方を2人ご紹介します。
1人目は渡辺千賀さん(→ブログ:On Off and Beyond)。
千賀さんの英語学習歴は高校のホームステイ時代から始まっているので(私と一緒だ!)、方法は正攻法かつ王道です。 今、シリコンバレー在住で旦那さんがアメリカ人(つまり日常会話もビジネス会話も英語)という環境から類推してレベルも私と同じくらい。 それなのに、「自分のやった方法しかわからん!」と突き放すでもなく、丁寧に論理的に学習法を考察しているところが素晴らしい、さすが元マッキンゼー♪

(1)まず最大の鉄則は「読む」「聞く」
(2)「聞く」能力向上を第一の目標に据える
(3)会話英語は「勉強」より「スポーツ」または「楽器演奏」に近い

A. どんな分野で英語が話せるようになりたいのかを特定する
B. 「XXまでにYYができるようになりたい」という期限ゴールを定める

・・・と、実におっしゃる通りの論理明快な展開が続きます。
詳しくはコチラ(↓)。
話せる・聞ける英語の勉強法
話せる・聞ける英語の勉強法2
何とヒアリング練習サイトまで開設されています→Listen-IT
これってきっとボランティアですよね、すばらすぃ。
方法論はきっとこの通りなのですが、目標設定と動機付け(なぜ、その目標に到達したいのか)、英語学習の進捗管理とマイルストーンチェックは自力で行う必要があります。 自分ひとりでできない人は外部の力を借りた方が効果的かもしれません。
長くなってしまったので、2人目は明日にしますねー


2 responses to “(今度こそ)英語学習法 – 1

  • jumpey

    英語関連でネットサーフィンしていて、たまたま流れ着きました。
    現在、カナダに住んでます。
    内容とは関係ないのですが、「灘は放任主義で塾に行かなきゃ東大は無理らしい」と
    ありますが、「行かなきゃ無理」とか全然そんなことないですよ~。
    放任主義というのもいろいろレベルがありますが、クラブ活動も盛んな普通のスタイルの
    学校ですよw 大学受験に関してはどうしても情報収集が必要なので、他の高校生同様に、
    塾に夏期講習とか受けに行ったりはしますし、もちろん塾で楽しく男女共学を享受しているの
    もいますけどね。基本的に高3ぐらいになるまでは、中学からストレートで楽しくやれる学校です。
    (高校から入ってくる人達は、高校受験ですぐ大学受験だから少し大変かもなあとは思いますが・・・)
    突っ込みとかではなく、たまたま流れ着いた先で母校の名前が出ていたのでフォローだけw

  • la dolce vita

    >jumpeyさん
    >「灘は放任主義で塾に行かなきゃ東大は無理らしい」とありますが、「行かなきゃ無理」とか全然そんなことないですよ~。
    ああ、15-20年前の高校受験の話でたいした話じゃないのでスルーしてください。
    灘の人、
    >塾で楽しく男女共学を享受しているの
    こういう人(↑)も含め、けっこう知ってますよー
    洛南との比較の話ですね(洛南特Aは学校が情報提供含めて補習・夏期講習すべてやるので塾行かず東大・京大に現役合格させる、っていうのがウリだったので、今はどうか知りませんが)。

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