借金してでも投資するオーストラリア人

複数の方からMBAの学費調達方法について質問を受けたので、ひとつの可能性としてご紹介します。
私と夫は2人とも(欧米から見ると)世界の果てにある孤島(孤大陸)の大企業の(一般的には)安定していると思われている職をサクッと捨てて自費でMBA留学したという共通点があり、基本的なメンタリティーは似ていると思うのですが、「私にはそれは思いつかなかったなー」と思ったことがひとつ。
私たちがINSEADに行った2003-2004年で、学費 + 生活費で1年間に1,000万円かかりました(アメリカの2年制だと2,000万円)。
* 「そんなにかける価値があるものなのか?」という議論がありますが、ここでは学費の調達法の話なので議論しないこととします。
* 今は学費の値上がりとユーロ高でもっとかかります。
その調達法は、というと全く正反対です。


1. 私は爪に火をともして(?)就職後5年間で貯金して貯めました。 全額一括払い、帰ってきたら一文なしです。
それ以外の方法は考えもしませんでした。
2. 夫は留学時点で貯金が400万円あったのですが、全額Vanguardのグローバルインデックスファンドに投資、学費 + 生活費の1,000万円は全額銀行から借りました(利子7%!)。
理由は「株式市場の期待リターンの方が学費ローン利率より高かったから」と至って明快。
2004年時点のその判断は吉と出て、ローンを返済し終わるまでの3年弱のグローバルインデックスはこんなチャート(↓)。
vanguard_index.jpg
リターンが18%(複利)というパフォーマンスです、金利の高いオーストラリアで借りた学費ローン金利7%を負担する価値のある高いリターン。
普通日本人のマインドだと、1,000万円貯金できるまで留学を先送りにすると思うのですが、夫のサラリーはMBA後2倍になったので順調にローン返済できたばかりか、先送りにしなかったことで得られた「若いうちに自己投資をして自分の資本価値を高め、レバレッジを利かせる」効果も得ることができました(『MBAはビジネスの共通言語』に書いたOpportunity Costも防いでいます)。
金利の低い日本ではもっと安い金利で学費ローンが借りられるのではないでしょうか?(調べたことはありませんが)
ただ、株式投資と同じく自己投資も自己責任でお願いします(株式投資よりもはるかに自分のコントロールは利くと思いますよ)。
「レバレッジ」の言葉を一躍有名にした本田直之さんの『レバレッジ・シンキング』はお薦めです。 勝間さんと同じく「やっぱり、やってる人はここまでやってるのね」とやる気にさせられます。
http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=sekaikyulifestyle-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4492042806&fc1=696969&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=708090&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1


One response to “借金してでも投資するオーストラリア人

  • la dolce vita

    (過去のコメントは以下)
    ym  August 8, 2008 12:04 PM
    市場を見方につけれた成功例ですよね。もし逆のシナリオだったらぞっとする~
    レバレッジシンキング、私も「そこまでしてるんだー」と思いました。
    読んだ本のメモ、そういえばつけてない・・・(反省)
    Kei  August 8, 2008 2:25 PM
    自分もビジネススクールに合格したらローンで調達していきたんですが、貸してくれる金融機関がなかなかないですよね~。
    特に日本人に対しての奨学金も無いし、日本国内の金融機関でビジネススクール向けのローンは無いし・・・。
    自分みたいな貯金がほぼ無い人間にとってはトップスクールに合格するより、学費と生活費のFinancingのほうが大変かもしれませんwww
    今の会社は上層部にMBA取得者が多い割に、会社派遣はおろか休職制度も無いので・・・orz
    もし学費と生活費ローン調達有用な情報をご存知でしたら、ご指導いただけると幸いです。(切実・・・)
    何卒よろしくお願い申し上げます。
    la dolce vita   August 8, 2008 2:44 PM
    >ymさん
    確かに投資した時期がよかったですね〜(今も持ち続けているので、リターンは年10%くらいに低下したみたいですが)
    本のメモはつけて持ち歩くと元気が出ますよ!
    >Keiさん
    お困りのようで・・・
    国民生活金融公庫とかダメですか?
    http://www.kokukin.go.jp/kyouiku/ippan/index.html
    基本は子どもの教育ローンだけど、場合によっては本人OKって書いてありますよ(対象に外国の大学院も含まれているし)。
    ただ、世帯年収990万円以内なのでそれ以上の場合はがんばって貯金してくださいませ。
    あとは、
    – 親に頼み込んで借りる
    – 単身で留学してご家族は実家へ
    くらいしか思いつかないんですけどね・・・
    ここまでユーロが高くなると本当に辛いですね(私も今の為替&学費だったら貯金では無理でした)。
    ローン情報お持ちの方はぜひご一報を〜
    Nao  August 9, 2008 4:22 AM
    おはようございます。
    調達方法ありがとうございました。
    そう考えると金額的にはかなりの負担がかかりますね。
    私も現金で支払いたい派なので
    (フランス校希望ですが)今の現状を考えると
    このまま働きながらシンガポール校に行った方がいいのかなと思います。
    フランス校とシンガポール校の違いとメリットデメリットを教えてください。
    また、MBAとった後の リターン率
    人によると思いますがどのくらい給与に反映されるのか、
    何がかわるのか知りたいです。
    また、INSEADの同級生のバックグラウンド(過去の学歴、経歴、MBA取得後の変化)を
    聞かせてください。
    la dolce vita   August 10, 2008 1:10 PM
    >Naoさん
    ご質問の内容は、web上でもたくさん見つかるので探し方を下記しておきます。情報は自分の足で探して分析して自分の中に蓄積していくのが一番です。
    >INSEADの同級生のバックグラウンド(過去の学歴、経歴、MBA取得後の変化)
    INSEAD全体であればINSEADのwebsiteに載っています。
    http://www.insead.edu/mba/careers/docs/MBA_2007_Employment_Statistics.pdf
    日本人の情報が知りたければ、留学ブログを書いている人がたくさんいるので検索してみてください(mixi、GREEのINSEADコミュニティにも卒業生、在校生がたくさん見つかります)。
    >MBAとった後の リターン率、人によると思いますがどのくらい給与に反映されるのか、
    その人の経験にももちろんよりますが、職種と業界によって大きく異なります。一般的に給料は、金融>コンサル>インダストリー、の順なので、メーカー→金融というキャリアチェンジを遂げた人のUP率は当然高くなります。
    上記、INSEADのEmployment Statisticsに業界ごとの給料が載っています。
    >フランス校とシンガポール校の違いとメリットデメリットを教えてください。
    これは両方行った人の意見を聞くのが一番でしょう(私はフランスしか行ってません)。
    せっかくシンガポールにいるのですから、シンガポールの在校生を探して話を聞かせてもらえるように頼むのが一番です(私は日本人在校生を知らないので、mixiやGREEで探したり卒業したばかりの人に在校生を紹介してくれるよう頼むといいと思います)。今は夏休みなのでシンガポールにいないと思いますが、9月の授業の始まる直前とかであれば、時間に余裕があるので喜んで話してくれると思いますよ。
    もし、INSEAD在校生の方をご存知の方はご一報を〜
    la dolce vita  August 28, 2008 9:50 AM
    >Keiさん、Naoさん
    追加情報です。
    ローンとは異なりますが、奨学金を狙うという手もあります。
    学費の他、滞在費、渡航費までカバーされるものもあるので、トライする余地はあるかと。
    Masters Degreeを対象にしたものは、MBAより他の学位が優先される例もあるようですが(MBAは基本的に卒業後、稼いで投資分回収する見込みがあるから皆が取得したがるわけで、稼げる見込みのある人にわざわざ給付することはない、というのが理屈かと思います)、下記の奨学金はMBAで給付された例が出ています。
    フルブライト奨学金(米国)
    http://www.fulbright.jp/index.html
    チーヴニング奨学金(英国)
    http://www.uknow.or.jp/uknow/special/scholarship/index.htm
    INSEAD(フランス&シンガポール)はカバーされていませんが、探せばあるかもしれません。
    ご参考まで。
    Kei  August 28, 2008 8:52 PM
    どもー。ご無沙汰してます!
    色々情報ありがとうございます♪確かに奨学金(or company sponsorship)があれば最高ですね・・・。
    調べたところ、トップスクール系は外国人にも、保証人無しでローンを組めるところがあるようですね。
    今はパートナーがフランス人ということもありフランスのスクールを第一志望に考えてますが、長い目で見るとUKかSpainのほうがいいのかなー、なんて思ったり・・・w
    それはそうと、最近毎週のようにシンガポールから出張してくるメンバーと交流してますが、意外と香港や他の近隣諸国からシンガポールオフィスに赴任してきた者は、不満が多くて中には会社を辞めて香港に戻ってしまうものも多いとか・・・(欧米人や日本人も含む)
    なんでも香港は猥雑だけど、住んでて楽しいし、シンガポールみたいに法律が厳しすぎなくて良いのだとか・・・。住み心地は人それぞれなんでしょうかねぇ。
    日本のオフィスからも一名来月から着任する者がいますが、彼はシンガポールを楽しんでくれることを祈ってます♪
    la dolce vita   August 28, 2008 10:59 PM
    >Keiさん
    >今はパートナーがフランス人ということもありフランスのスクールを第一志望に考えてますが、長い目で見るとUKかSpainのほうがいいのかなー、なんて思ったり・・・w
    こちらの(↓)エントリーに書きましたが、今やり直すとしても私ならやっぱり「今後の人生どういう人たちと付き合いたいか」で学校を決めますね。
    http://www.ladolcevita.jp/blog/global/2008/07/mba-1.php
    本当に一生の付き合いになるので、いろいろな卒業生に話を聞いて「ここなら一番フィットしそう」ってとこがいいんじゃないでしょうか?
    後はどうしても卒業後就職したい国があればその国にフォーカスするのもいいと思いますが、その点、大陸ヨーロッパは就職は結構厳しいです(UKとUSなら可能性はわりとあるらしい)。この点も実際就職を果たした人に話を聞くのがいいかと。
    >なんでも香港は猥雑だけど、住んでて楽しいし、シンガポールみたいに法律が厳しすぎなくて良いのだとか・・・。住み心地は人それぞれなんでしょうかねぇ。
    よく聞くのは独身者は香港の方を好んで、家族持ちはシンガポールを好むみたいですよ(シンガポールはほんと楽ですからね・・・裏を返すと刺激がなくてつまらない)。
    私がシンガポール生活を楽しめている理由の90%は、ここのINSEAD卒業生コミュニティーがアクティブで楽しいからなので、友達がいなければどこの国に住んでもつまらないんじゃないかな、と思います。

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