某大学に勤めている高校時代の友人から聞きました。
1. 助教授は准教授(英語の役職:associate professor)
2. 助手は助教(同:assistant professor)
と呼称が変更された、とのこと。
理由は、今までの呼称では助教授はassistant professorなどと訳され、実際に行っている業務が研究であるにも関わらず教授のアシスタント的な業務であるかのような誤解を受けていたので、国際的な呼称に合わせたとのこと(コチラ↓のページに説明されています)。
東京女子医科大:学校教育法改正に伴う職名呼称変更のお知らせ
いい傾向ですね。 職責・職務内容に一致した肩書きにするのは当然だと思います。
意外かもしれませんが、欧米では肩書きは超重要です。 転職の時、前職の肩書き(タイトル)、と付随するマネジメント経験については厳しく突っ込まれます。 そして大企業でも将来の幹部候補には20代後半で管理職、30代前半で一事業部を任せることも珍しくありません。
ところが、日本の大企業では課長という中間管理職(の最下層)になり部下が持てるのが30代後半(企業によっては15年以上ヒラ社員の立場に我慢できない社員のために、主任、係長、課長代理などという時間稼ぎの役職もどきがあったりしますが、部下の人事考課と予算の責任がない限り、ヒラはヒラです)。 部長という中間管理職の次のステップになれるのが40〜50代。
日本企業:30代でヒラ(意味のある肩書きなし)と、欧米企業:30代で事業部長、では大きな違いで、交渉の時などに名刺の肩書きを見て「なーんだ、こんな奴が来たの?」と思われることは多々あります。
では、役職名(タイトル)だけ欧米基準に合わせればいいかというと、実際に職責、職務内容が伴っていません。
とりわけ、30代前半の私たちロストジェネレーション世代は割を食っていて、大量のバブル世代が管理職になる年代のため上が詰まっているにも関わらず、10年以上続いた就職氷河期のため下が入ってこなかったので、30代になっても歓送迎会の幹事から休日のゴルフコンペのチーム割まで一手に所属部課の雑用を引き受けているありさま。
就職後すぐ厳しく結果を求められ、職務の中でマネジメント経験を詰める欧米企業の若手キャリアと十数年間雑務に追われ玉突き現象のためしばらく出世の見込みのない日本企業の若手では「なーんだ、こんな奴が来たのか?」と思われても仕方ないほど中身でも差がついているのは悲しいけれど事実。
対策としては常に市場における自分の市場価値を確かめつつ、昨日のブログに書いたような方法で独自にスキルアップをはかることでしょうか?
2年前の出版時に大変論議を呼んだ『若者はなぜ3年でやめるのか?』。 あれから2年、少しは状況は改善したのでしょうか?
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