ハネムーンのついでにロンドンにいる友達に会いに行ってきました(私はフランスのビジネススクールを卒業したのですが、多くの友達が卒業後ロンドンに移住しています)。友人のトルコ人カップル、ブラジル人カップルと久しぶりに食事をしながら久々に日本パスポートを持っている自分が世界でも幸運な部類に属するのだということを実感させられました。
1. ブラジル人カップルのケース
東京で行った私たちの結婚式に来てくれたのですが、日本に来るに当たってVISA取得のために詳細の旅程表(宿泊ホテル、移動手段etc.)が必要だったばかりか、在ロンドン日本大使館で微に入り細に至り質問(尋問?)されたそうです。
日本に観光その他目的で短期滞在する場合、VISAのいらない国は現在下記の表の通り。
外務省:査証免除国一覧
南米はほとんどの国が免除されているように思えるのに、ブラジル国民は必要なんですねー
これは、ブラジルに居住する日系移民が日本に帰国(移住)しようとするケースが多いからだと思われます。
2. トルコ人カップルのケース
トルコ人の場合、日本での短期滞在にはVISAが必要ないのですが、イギリスを初めとするヨーロッパ諸国では短期滞在でもVISAを必要とするケースが多いそうです(下記、イギリス政府のwebsite参照)。
UK Border Agency:Do I need a visa?
これも前述ブラジル人のケースと同じ、短期VISAで訪問しそのまま違法に居座るケースが多いからでしょう。
彼らはイギリスで5年働くと永住権申請資格が得られるので、「後2年(天気の悪い)ロンドンで働いてUKパスポートを取る」とのことでした。
二重パスポートを許可していない国は多いので、(昨日のシンガポール市民権の例と同じく)新しい国のパスポートを取るということは母国のパスポートを失うということでもあるのですが(隠れて二重パスポートを所持している人はたくさん知っていますが)、友人のようなケースを聞いていると変更したくなる気持ちも分かります。
ブラジル人カップルいわく「95%のイギリス人より多くの税金を払っているんだから(2人とも投資銀行勤務)、国籍以外の方法(年収とか)でスクリーニンングすべきだ」と憤っていますが、それはそれでさらに大きな議論を呼ぶので(年収のような個人情報を政府に開示することのプライバシー問題、金持ち優遇政策への批判など)、実現への道は通そうです。
Leave a Reply