Monthly Archives: August 2013

ロンドンのデザイン・エコシステム

悪いな、ミラノ・東京。 残念だったね、ストックホルム・パリ。 アインドホーベン・ベルリン・バルセロナ・・・そして特にニューヨークよ、許しておくれ。
だけどロンドンこそが世界のデザインの首都だ。

去年のロンドン・デザイン・フェスティバルを評したThe New York Timesの記事の冒頭です(→“NYTimes: In Praise of British Design”)。

こう言わしめるロンドンのデザイン都市としてのパワーが、数十万人のクリエイティブ人口を惹き付けています。 そしてそのハイライトを楽しめるのが毎年9月(今年は9月14日〜22日)に市内約300ヵ所で行われるロンドン・デザイン・フェスティバルです(London Design Festival)。

ヨーロッパの3大デザイン都市といえばミラノ・パリ・そしてロンドン。 各都市は巨大なインテリア・デザイン祭りを擁しており、春のイースターの時期にミラノで開かれるサローネ(Salone Internazionale del Mobile)、冬と秋の年2回開かれるパリのメゾン・オブジェ(Maison & Objet)に比べると規模(訪問者数)は小さいロンドン・デザイン・フェスティバルですが、近年急速に存在感を増し、国外からの来場者数・出展者数ともに伸びています。
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「世界級」の次にあるもの

家で仕事をしているので平日はほとんど外出せず、週末も幼児2人を連れて移動するのが億劫で近所で過ごしてるため、ブログのタイトルが恥ずかしい近頃です。
このブログの背景はABOUTページに書いていますが、2008年に生活の拠点を東京からシンガポールに移した時点で始めました。

社会人になってから10年弱、海外出張ばかりしていました。 特にシンガポールに移る前の4年間は、一応東京に拠点はあるものの荷物置き場と化し、空港⇆ホテル(or サービスアパート)⇄客先の3点移動をタクシーで繰り返す生活でした。 ビジネススクール同級生の生活も似たようなものでした。 その頃もう英語圏ではFacebookが流行っていたので、「明日からシンガポール出張」と書くとすぐ「僕も〜、時間合ったら会おうよ」、「惜しい! 先週までいたのに」と誰かからレスが返ってきました。 地球の裏側まで友人の結婚式のため飛んで1泊で帰ってくるなんて普通でした(マイルが余りまくってるため。 夫はシンガポールからLAの友人の結婚式に1泊3日で行ってました)。

そんな生活スタイルが似た友人との会話は「今どこ住んでるの?」、「今後どこ住むの?」でした。 グローバル根なし草だった20代後半〜30代前半の私たちは、世界中の美しい場所を見て、世界中の美味しいものを食べて、得意面と一種の刹那感を同時にまとっていた、と思います(→『旅とデジャヴ』『Home Sweet Home』)。 同じ生活スタイルを持つ彼らとは、高校・大学の同級生や会社の同期よりもずっと似た悩みを共有していました。
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