現代建築の都ロンドン

ロンドンオリンピックがあっという間に幕を閉じました。
皮肉屋のイギリス人魂を鷲掴みにした開会式で一気に盛り上がり2週間駆け抜けたオリンピック、私の友達が”£9 billion well spent!”(2週間でよく1.2兆円使った!)とこれまたブラックなことを言ってましたが、ロンドン市民としては宴の後、£9 billion(約1.2兆円)の費用の効果は気になります。

それはともかく閉会式のトップにこのショーを持ってきたときに、すっかりお馴染みとなったこの景色はすっかりロンドンの顔になったんだなー、と思いました。


テムズ河の両端にビッグベン(国会議事堂)、ロンドン・アイ、Gherkin、セントポール大聖堂、と歴史的建造物と現代建築が交互に現れるリバーサイドはロンドンで一番人気の散歩コース、私も大好きです(長男はビッグベンを真ん前にのぞむ実に”ザ・ロンドン”な病院で生まれました)。

ロンドンといえば有名観光地でもあるわけですが(私は旅好きの観光客嫌い)、厳しい規制で歴史建造物を保護する一方(景観保護地区では伸び過ぎてしまった自分の家の木1本切るのに許可が必要)、実験的な概観の現代建築がボコボコ建設され、この「歴史とモダンの融合」はすっかり根付きました。 観光地は「どこを切り取っても絵になること」がとても重要で、プロ・アマチュアともにカメラマンを喜ばせるこの街は現代建築でも有名に。
イギリス各地の建築を紹介した日本語サイト:建築マップ イギリス

昔はパリの統制された街並みの方が好きだったのですが、生きている街としてはいつまでも過去の一時期(パリならナポレオン時代)に留まり、昔を忍び懐かしがっているわけにもいかず、そういう意味で街に新しいアイコンを追加しながら人々を魅き続けるロンドンは都市計画として賢い戦略取ってるなー、と思います(住宅ストックがあまりにも足らず不動産は高騰を続けてますが)。

(残念ながら終わってしまいましたが)Victoria and Albert博物館の特別展”British Design”(イギリスの近代デザイン展)でも最後の部屋はイギリスが生み出した現代建築の展示になっていました。

ところが多くの建築は普段はオフィスビルや住宅として使われていたりして、なかなか内部を見学できないもの。 そんな建築が9月のある週末2日間だけ一般公開されるOpen House Londonという素晴らしいイベントがあります(今年は9月22, 23日)。 ロンドン中の数百の建物が一斉に公開されるこのイベント、毎年大人気で建てた建築家自身による解説付きツアーもあり、予約制のツアーはいつも予約開始当日に埋まってしまうそう(実は今日が予約開始日で私も朝からこちらにアクセスしているのですがつながりません・・・ 朝からPCの更新ボタンを押し続けているので、ブログでも書くことに)。
去年の物ですが、英国ニュースダイジェストの紹介記事→『オープン・ハウス・ロンドン2011』

美術館や博物館もそうですが、決してこれらが一部の「知識人・文化人」のためのものではなく、一般の人が享受するべきもの、という精神が貫かれているところに文化の成熟を感じます。 もちろん子連れも例外ではないので赤ちゃん連れが肩身の狭い思いをすることもありません。

またこの団体は1年中、市内各地で建築家による建築ツアーも行っており、こちらもお勧め→ Open City : London Architecture Tours
私たちはオリンピック前に、会場となったイーストエンド再開発地域のツアーに参加したのですが、「オリンピック後」を考えた”sustainable”な建築について現役建築家から話が聞けて実に興味深いツアーでした。


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