駐妻・現地妻の憂鬱

Twitterでたまたま流れてきた『NY駐在「妻」社会、見聞録』というブログを見てしまいました。 企業による社員の海外派遣がちっとも珍しくもないこの世の中、いまだに「駐妻」ってブランドなのか?と思いつつ、以前、小町かなんかで見た「現地妻」という言葉も同時に思い出しました。
「”現地人”の妻でもない私みたいな人の呼び方はないのか?」、「駐在ではない日本人の妻の呼び方は?」という疑問はさておき・・・
シンガポールでは、このブログで知り合った人以外、とんと日本人と出会うことがなかった私、ロンドンでは子どもの日本人プレイグループを通して日本人ママ友と知り合う機会が多くあります。 その中には、いわゆる「駐妻」も「現地妻」もいます。 加えて「オージーの妻」、「私費留学の夫の妻」、まあいろいろいるわけですが、個人がハッピーか・アンハッピーかは、

  1. 自分自身も主体性を持って(望んで)来たか?
  2. きっかけは自分自身の希望じゃなくても(例:夫に転勤の辞令)、積極的に頭を切り替えられたか?

によるようで、理由や立場の如何ではないようです。
「夫が駐在になったから、自分はキャリアを諦めた」という駐妻と同じく、「イギリス人夫との結婚で、好きだった自分の仕事を辞めてきた」という現地妻もいて、「夫についてきたために自分のキャリアを諦めた」感をずーーっと抱えている人ってたくさんいるんですよねー。
『MBA女性の10年後』というエントリーに、

MBAを取得した女性の半分が10年後は専業主婦になっている現状の大きな理由は、「夫の国境を越えた転勤(転職)」でしょう。

と書いたように、日本人に限った現象でもありません。


私は悩みというのは、

  1. 解決法を見つけ解決に尽力する
  2. 黙ってあきらめ現状維持

の2種類の解しかないと思っているので(→『暗い自分の取り扱い方法』)、1. 解決法を見つけ解決に尽力する、方法を探してみたいと思います。
現状を打破するために、大きく分けて以下の3つの方法があるのではないでしょうか?

  1. 環境を変える
  2. 夫を変える
  3. 自分を変える

1. 環境を変える
「日本人に限った現象ではない」とは言え、悩みをさらに深刻にしている背景に、35歳転職限界説、人事異動は「業務命令」であり逆らえない、など日本の企業社会の慣行(環境)が背景なのですが、私なら環境が変わらないことを嘆く暇があったら、次の2. や3. に力を注ぎます。
貴重な自分の時間のムダだし、環境って自然に変わるのではなく、2. や3. のように個人が変わることによって必要に迫られて変わるものだからです(詳細下記)。
2. 夫を変える
数年ごとに世界各地を転々とさせる企業ってあります。 喜んでそんなコースにのり、かつ現地適応能力がある社員は貴重なので海外駐在要員として、少数の社員だけにそういう任務が集中することもよくあります。 企業側としては、せめて家族の金銭的負担を減らそうと各種手当(引っ越し代・住居費・子どもの学費・妻が働けない分の駐在手当・他もろもろ)をつけているわけですが、お金では解決できないほどアンハッピーな場合、夫が転職して海外流転生活から抜け出すという手があります。
家族はチームなので(→『チームKの始動』)、チームメンバー全員の幸せを求めるのは当然でしょう。 あまりにも家庭の幸せをおろそかにする企業を辞める人が増えて、そういう企業が市場で競争力を保てなくなって初めて1. 環境が変わる、につながるのです(→『家庭の幸せと職場の幸せは分れない』)。
3. 自分を変える
・・・とはいえ、他人って簡単に変えようと思って変えられるものでもないので(*1)、一番簡単なのがこれ。
*1・・・古い話だけど、(飛行機事故で亡くなった)ケネディJr. と結婚したキャロリン・ベセットがこれを実践したと大評判になった『THE RULES』シリーズの『THE RULES 3』にこうありますが、

35.結婚前からわかっていた彼の欠点をつつかない

全く同意。 DD(デュー・デリジェンス)は結婚前に済ませておくべきもので、結婚後にするもんではないかと。
どこでも仕事ができる職にキャリアチェンジする、長期間滞在する場所(市場)に需要がある仕事をする、滞在先で学べる進んだ分野を学校で勉強し帰国後それを活かす、など個々のケースに応じていろいろ考えられます。
いったん「自分を変える」サイクルに慣れると、環境を変えたり夫を変えたり(替えたり?)するより、よっぽどラクだし楽しいですよー、ほんと。


7 responses to “駐妻・現地妻の憂鬱

  • itosato

    はじめまして。興味深いですねぇ。
    わたし(男)も欧州某国(非英語圏)に住んでいて身の回りには、たくさんの現地妻(?)がいます。日本人、カナダ人、エジプト人、ドイツ人、ニュージーランド人と様々です。旦那が国をまたいでの転勤族の人も多くキャリアはあきらめている人も多いですけど、それなりに今の生活を楽しんでている人も多いような。駐在妻でも同様でたまたまなのか周りでは現地の言葉+英語をしゃべり生活を楽しんでいる人が多いですね。それでも4年超えてくると飽きて帰りたくなる傾向あり(笑)
    現地妻のなかには夫について転々としている間に子ども3人生みながらも、ナニーを転々と連れ回しつつバリバリ働いている女性もいて感心します。バリバリなわりには暖かい国の人なので、何事もてきとうで力が抜けていて笑えます。すぐ約束とか忘れるのも愛嬌ってことで。。。

  • ドイツ

    la dolce vitaさん、
    最初に偉く勘違いしていました。「夫を変える」→「ええ、離婚するのかい?それはいくらなんでもさあ」(笑)。交換するわけじゃないですもんね。
    私も何人かの不幸な例を見てきましたが、変えることすら無理だよなあ、という人が多い気がしました。それこそ「ご主人が働いているのに何で私が働くの?」という人もいるし、「外国なんて行きたくもないのに何故?」という思いで数年を過ごす人。一度も一人で外に出ず4年過ごした、なんて人すらいます。能力の無い人にそれを求めるのは酷かなあ?と思いながらも、「もう少し何とか考えられないか?」とそういう人に苛立ちを持ったのも事実。
    何も考えずにフルに楽しんで、スペイン語だけだった能力をドイツ語まで広げた妻などは、物凄く幸運な例なのだろうな、と改めて思いますね。

  • la dolce vita

    >itosatoさん
    >現地妻のなかには夫について転々としている間に子ども3人生みながらも、ナニーを転々と連れ回しつつバリバリ働いている女性もいて感心します。
    へー、その方、何されてるんですか?
    >ドイツさん
    「ドイツ特派員」さんから「ドイツ」さんになったんですか?(笑)
    >私も何人かの不幸な例を見てきましたが、変えることすら無理だよなあ、という人が多い気がしました。
    私が商社で働いていた頃会った駐妻(先輩の奥さん)はみなさん素晴らしくよくできた主婦でしたねー ちゃんと結婚する時点で覚悟ができていたのだなー、と思いました。 商社とかだとゆくゆくは海外に住むことを予想しやすかったのかも。

  • itosato

    >la dolce vitaさん、
    政治関連の研究みたいです。母国では大学で教えていたようですが、今は論文とか書いてるみたいです。子どもを置いて時々海外出張も行ってますね。他にもFoundation?を運営していたり。
    実はいつも子ども(お互い3人!)と一緒に会うので、仕事の話はあまりしないのですが。。。

  • 波斯猫

    全く同じ悩みを抱える駐妻です。36でMBA終了後、やっと念願のキャリアに就いたものの3年弱で夫が海外転勤に。
    なんとか現地採用でプロジェクト職にありついたのですが、年齢高すぎの専門が弱すぎで駐在員の補佐業務がやっとでした。プロジェクトが軌道に乗ったら、本当に庶務のみになるようです。
    人種や年齢を問わないような仕事ができれば日系企業以外でも働けただろうと思うと悲しいですが、今の自分の実力はこの程度。仕方ありません。
    駐在員の方は、選ばれてそこにいらっしゃるんだろうと思うし。。。
    帰国を念頭に、ここで暮らすメリットを最大限生かせる専門性を探して実につけようと思っています。

  • ゆう

    こんばんは。少し疑問に思ったのですが、現地妻という言葉は「単身赴任中の駐在員が派遣先の国で見つけた妻の代理となる女性」のことを指すのではないでしょうか。おかしな勘違いでしたら、すみません。

  • la dolce vita

    >itosatoさん
    >政治関連の研究みたいです。
    なるほど、研究者であればグローバルに働けるんでしょうねー
    >波斯猫さん
    >全く同じ悩みを抱える駐妻です。
    私もMBA取ってから気づきましたが、MBAって専門性をあげるにはあまり役に立たないんですよね・・・ 基本的にGeneral Managementなので。
    国境を越えるには、itosatoさんが書かれているようにマネジメントができることより専門性を持ってる方が強いのだと思います。
    >ゆうさん
    >現地妻という言葉は「単身赴任中の駐在員が派遣先の国で見つけた妻の代理となる女性」のことを指すのではないでしょうか。
    Twitterでも同じ反応がありました。 ゆうさんのおっしゃる用法の方が知られているかもしれませんねー(私の書いた用法は小町で見ました)
    いずれにしても、あまり気持ちのいい表現ではありませんが。

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