なんだかすごく忙しい・・・気がするのは、「マイホーム購入」という慣れないことをしているからでした。 まだ道途上ですが・・・(イギリスで家を買うのは超ストレスフルと悪名高い)
『古いほど人気なマイホーム』に書いたように、マイホーム探しをしていました。 去年中に物件を見学しながら住みたいエリアを絞り、今年に入ってから本格的に物件探しを開始。 気に入った家が見つかってオファーが売り主に受領されたところ(売買プロセスが長いので、別途書きます)。
イギリス人は本当に家を買うのが好きです。 パブで(つまみもなしに)パイントグラス片手に天気の話から始まり、家(& リノベーション)の話か(男性なら)スポーツの話・・・
どのくらい一般的かと言うと、
- 持ち家率はイングランドで70%、ロンドンで57%(Housing and Planning Statistics 2009)。 日本は全国で61%、東京都で45%(参照:『Property Ladderを昇る人々』
- 出産前クラスで一緒だった7家族のうち、家を買ったことがないのは私たちだけ。 すでに4ベッドルームの家を持つ弁護士Lを除く5人全員がこの1年の間に家を買い替え(ライフステージが変わる毎に、家を買い替えていくのが一般的)。
- 私たちの銀行の担当者は、私たちが「家を買ったことがない」と言うと絶句していた。
)。
いくらイギリスで一般的でも不動産は大きな買い物。 リターンのない投資はしないのですが、日本では賃貸派だった私が重い腰をあげた理由は以下のようなものです。
1. 建物の価値が減少しない
驚くほど天災のないイギリスでは、家は手入れをし続けて何百年と持つもの。 築100年以上はざら(私たちがオファーを入れたのは築120年)。
マクロで見ると、インフレ・人口増・住宅バブルなどに従って価値が上昇してきました(右は過去10年の住宅価格の推移。 ロンドンの住宅価格は1996年から2007年のピーク時にかけて310%上昇、バブル崩壊で20%下落。 “Global Property Guide”より) ロンドンは人口流入が続いており、住宅が足りないのに、新築の建築許可がなかなか下りないので、良いエリアで買えば、極端に価格が下がることはないだろうと判断。
ミクロでは、エリアの需給・広さ・構造・外装/内装・売り手の事情などさまざまな要因で価格が決まります。
2. 住まずに貸してもいい
不動産好きなイギリス人、貸すための不動産購入(’Buy to let’)もさかんです。 英中央銀行(Bank of England)の政策金利が0.5%と最低水準の今は住宅ローン金利も低いので、貸しても十分なリターンがあることも確認(右は賃貸のイールド、この表見るとそんなにイールド高くないですが、苦笑)。
まあ、そんなこんなで買うことになったのですが、冒頭に書いたようにイギリスで家を買うのはストレスフル、買手のオファーが通ってから(今の私たちの段階)スムーズにいった場合でも3ヵ月かかるのだそう。 続きは次回。
April 23rd, 2011 at 3:33 am
土地神話がまだあるんですねえ。イギリスは。
日本なんて家は耐久消費財なんで、買う気がまったく起きません。
将来は分かりませんが、グラフ見る限り、レバレッジ掛けて買うのが正解ですね
May 3rd, 2011 at 11:54 am
>インフルさん
>将来は分かりませんが、グラフ見る限り、レバレッジ掛けて買うのが正解ですね
いやー、人ごとなら私もそう思うんですけどね。
自分のこととなると、なかなかレバレッジかけるのは怖いものです。 まー、バカみたいに高いので借りなきゃ買えませんが。