Englishman in New York

今年の夏はとても天気がよかったのでピクニックなど戸外で過ごすことが多かったのですが(→『Ready mealでピクニック』)、そろそろ夏も終わり。 アートを満喫できることがロンドンに引っ越してきた理由でもあったので(→『ロンドンに引っ越します。』)、冬は美術館巡りに勤しみたいと思います。
さっそく、National Portrait Galleryに行ってきました。 National Galleryの横に追いやられて地味だけど、すごーーーくよかったな。
なかでも特別展の写真展“An Englishman in New York”は狭い部屋なのにそこだけすごい人口密度でした。 ニューヨークには12万人のイギリス人が住んでいるそうですが、写真家Jason Bellが有名人(Sting、Kate Winslet、Zoë Hellerなど)を含むさまざまな在NYイギリス人を撮影、「なぜニューヨークなのか?」の質問を投げかけたもの。
もう特別展自体は終わってしまいましたが、BBCサイトで写真の一部が見られます。
BBC : Englishman in New York
「なぜニューヨークなのか?」に対するそれぞれの答えを眺めていると久しぶりにエネルギー溢れるニューヨークに行きたくなってきました。
こちらが集まった言葉たち。

optimism(楽観主義), “can do” attitude(「できるよ」精神), hopefulness(希望に満ちた), energy(エネルギー), cosmopolitan(コスモポリタン), embracing(受け入れる), accepting(受容的な), ultimate meritocracy(究極の能力主義)


ロンドンも結構エネルギーに溢れてると思ったんだけど、ニューヨークにはかなわないのかー
そしてこちらが彼らが母国イギリスの中で恋しいもの。

sense of humor(ユーモアのセンス), countryside(田舎), realism(現実主義)

極めて納得。
なお、このニューヨークの(アメリカの?)”can do” attitude(「何でもできるよ」精神)が嫌いだという人もいます。 今年初めにニューヨークからロンドンに移ってきた中国人Yがそうで(→『留学するなら大学? 大学院?』に登場)、「根拠もないのに”何でもやればできるよ!”と無責任なネアカさを他人に押し付けるところがキライ」だそうで、ロンドンでまっとうに現実的な世界に戻ってきてホッとする、と言っていました。
外を知ることで自分や自国が客観的に見える。
“Japanese in London”とか”American in Tokyo”とかいろんなバージョンの写真集があったら見てみたいなー
こちらは元祖”Englishman in New York”のSting。


3 responses to “Englishman in New York

  • tygertyger

    私は40年+のJapanese in Americaですが、Can-do attituteが大好きです。

  • beaver

    >なお、このニューヨークの(アメリカの?)”can do” attitude(「何でもできるよ」精神)が嫌いだという人もいます。
    ニューヨークに住んでいたときに日本では想像もつかなかったいろんなトラブルに見舞われたため、「何でもできるよ」というより「何とかなる。命とられるわけじゃないし。」という精神が身についたかもしれません。
    アメリカ人の「何でもできるよ」精神に傲慢さを感じる点では私も好きではありません。一方、日本人は「できなかったらどうしよう。」ということを心配しすぎなので、アメリカと日本を足して2で割るぐらいがちょうどよいのかも。私はもうすぐ産休をとるのですが、産休に入る少し前から他の人の手伝いのような仕事が割り当てられることになっています。「仕事を割り当てておいて、急にできなくなったら困る。」といわれました。アメリカでは同僚が産休直前まで普通に仕事をしていたし、もし同僚が急に仕事を休む羽目になっても誰かが引き継ぐだけのことでした。職場の労働力を有効に使い、同僚への負担を減らすという点ではアメリカ流のほうがよいのですが、、、。「引き継いで何とかなるからいいじゃない。」ということでも、引継ぎが必要になること自体が日本ではbig dealになってしまいます。日本人はもう少し完璧であることが不可能であるということを受け入れないと、どんどん精神的に自分たちを追い詰めていってしまうのではと心配しています。

  • la dolce vita

    >tygertygerさん
    >私は40年+のJapanese in Americaですが、Can-do attituteが大好きです。
    Can do attitudeがあるからこそ、どんどん新しいものが生み出せるのだなー、とアメリカのその点はとても尊敬しています。 他の国がduplicateしようとしてもなかなかできないソフトパワーですよね。
    >beaverさん
    >私はもうすぐ産休をとるのですが
    おめでとうございます〜! 何はともあれめでたいです。
    今まで感じたことのなかった感情が次々生まれてきて発見の連続ですよ♪ お体、お大事に〜
    >日本人はもう少し完璧であることが不可能であるということを受け入れないと、どんどん精神的に自分たちを追い詰めていってしまうのではと心配しています。
    すでにそういう傾向は顕著ですねー。 ってのはずっと問題点として指摘されてますが。

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