富豪から貧民へ

先週からロンドンにいるのですが、航空便で身の回りの荷物が届くまで1週間サービスアパート暮らし、今週航空便が届いてからは船便で家具が届くまでの4週間(11月の家探しで見つけた)新居のフラットでレンタル家具暮らし・・・ と、ちっとも落ち着きません。
いやー、家具ともどもの海外引越しって大変ですね・・・
夫のプロジェクト佳境期に当たってしまったので(転勤休暇とか全くない、飛行機の中でも仕事してた)、ほとんどひとりでやっているので、まだ新居にブロードバンドさえ引けていません(「ADSL引くのに3週間」と言われてしまった)。
夫に職場からモバイル・ブロードバンドをゲットしてきてもらってブログをアップ。
私が世間のニュースから隔離されている間に、ハイチでは大地震が起き、JALが会社更生法を申請していました。 あらま・・・
ナショナル・フラッグ・キャリアが倒産するなどすでに珍しくもないですが、私もJALのロイヤル・カスタマーだったのでそれなりに感慨はあります。
WBS(ワールド・ビジネス・サテライト)によると、一般市民の関心はもっぱらマイレージの維持だそうで・・・(そんなもんか・・・)
私は、兼ねてから航空会社のFFP(フリクエント・フライヤー・プログラム)はトランプのゲーム「大富豪」のようだなー、と思っていました。


FFPは一介のサラリーマンが(会社の費用で)出張するたびにマイルが貯まり、貧民(一般会員)から平民(JALマイレージバングであればクリスタル)、プチ富豪(サファイア)、富豪(プレミア)、大富豪(ダイヤモンド)とランクアップするたびにラウンジが使えるようになったり、特典航空券でタダ家族旅行ができたり、出張族がクラス(階級)感を味わえるよくできたシステムだと思います(乱発行しすぎて経営を圧迫している航空会社が多いけど)。
空港→ホテル→ミーティング→空港を繰り返すだけの出張が多くなりすぎると、観光とかどうでもよくなり、出張先の食べ物と道中の施設(空港ラウンジ、機内設備、ホテル)にしか興味がなくなるのは全世界のビジネス・トラベラー共通の現象のようで、みんな大好きですね、どこのラウンジがああだとかA380(エアバスの大型旅客機)はどうだとか、その類の話題。
ところが、海外に引っ越したり頻繁に行く出張先が変わったりすると、せっかく慣れ親しんだ航空会社FFPで大富豪とまでは行かなくても富豪レベルまで上りつめていたのに、新しい航空会社のFFPで貧民からやり直しなのです。
私も今まで何度もFFPで(United、JAL、Aeroflot)富豪から貧民への没落を経験しています。
今回も(夫のだけど)Singapore Airlineの富豪ポジションに泣く泣くおさらばし、British Airwaysの貧民として一からやり直すことになりました。
ところで世界の航空業界では(高コストの)FFPその他サービスを維持するナショナル・フラッグ・キャリアが衰退し、LCC(ロー・コスト・キャリア、格安航空会社)が躍進しています(→『こうすれば下がる(?)、海外移住のハードル』)。 ヨーロッパもLCC激戦区なので、バカンスでBritish Airwaysに乗ることが何回あるんだろうか・・・?
個人的には、ベーシックで品質の良いサービスを余計なものをつけずに(= no frill)適正価格で提供する航空業界のユニクロLCCにもっと頑張って世界中どこでも気軽に(= 安く)行けるようになってほしい。
LCCは地域内の短距離線のみというのはすでに過去の話。 ”Now everyone can fly”を標語に掲げるAir Asiaはロンドン – KL(クアラルンプール)間を飛んでいます。
ぜひヨーロッパから日本にLCCで行けるようにして欲しいなー・・・ 富豪サービスはいらないので。


11 responses to “富豪から貧民へ

  • ドイツ特派員

    la dolce vitaさん、正にラウンジ話題の大好きな私です。
    マイレージプログラムって、以前に比べるとアライアンスが広がっている分、全くゼロまで失う機会は減っているのでは?例えばご主人がSQのマイレージを持っているのであれば、例えばBritish Midlandに乗ってSQに貯めるとか出来るとは思います。当然アップグレード基準などの利便性はSQには劣りますが、捨てるよりはずっとマシかと。私の場合も、LHで今に至るまで15年くらいSenatorという上級クラスをずっと保持できていますが、ANAに乗ってLHに付けています。当然ANAのアップグレードなどの制限は出る(分かっていて良く大喧嘩吹っかけますが)んですが、無料航空券への引き換えなどはかなりグループ内で自由に出来ると思いますよ。10年ほどは家族での海外旅行で航空運賃を払ったことは殆どないのですが、このアライアンスの恩恵は相当ありました。
    無料(に見える)ラウンジの利便性って大きいんですね。例えば成田のANAラウンジは、実は外貨換金率が良かったりします。また、私が一番重宝しているのはシャワー。長距離便の前は「ちょっと風呂行ってくる」とか言って入ってきたり。アメリカのラウンジにはシャワーが全く無いので、個人的にはあまりラウンジの意味を感じません。こういったサービスも、「金は天下の回り物」なんで、どこかで誰かが負担しているわけなんですが、この出費が個人に来ないので利便性を手放せないんでしょう。もし、「ラウンジはクラス分けしません。●●円払って下さい。ダイヤモンドは幾ら、サファイアは幾ら…」というような差をつけたとして、やはり実費が出て行くと使う人は激減するでしょうね。
    今回のJALについて言えば、独禁法への対応からLCCへの移行も出来ないという可能性が極めて高く、結局今までと大きな方向展開は出来ない中でにっちもさっちも行かないんじゃないか?というのが本音です。更に稲盛氏が社長になるということで、社内の混乱に拍車がかかる可能性もあるんじゃないでしょうか?何しろ「社員の墓」なんていうのを作るかなり偏った方が、8つも組合のあるこれまた偏った会社を運営するわけですから、相当な荒療治が出てくるんじゃないでしょうか。

  • 大手町

    寒さを楽しまれてらっしゃいますでしょうか?
    昔は、プライベートで10万マイル以上のったり、SQでPPSだったりした時代もありましたが、今ではすっかり平民です。(苦笑)
    一般的に航空会社を変えると平民からやり直しなんですが、手があります。Status Matchです。
    http://www.unitedairlines.co.jp/local/japanese/MP/earnmiles/promotions/elite_status_match.html
    例えばUAならこんな感じ。所属アライアンス外での多頻度会員からなら、近いステータスをくれるというものです。
    BAは基本やっていないようなのですが、これまでの実績でBAに電話して交渉してみてはいかがでしょうか。
    日本に(本物の)LCCが根付くのでしょうかねぇ。サービスが無いだけならまだしも、遅延・欠航がまだまだ当たり前ですから。低価格・低品質の選択肢が無いのは、行政と一体になって日本の消費者側の意識の問題もあるだろうと思っております。

  • lalala

    初めまして。
    私はとある日本企業で海外向けエンジニアリングの仕事をやっているものです。
    いきなりなんですが一つ質問です。
    幅広く浅い技術&経営知識をもった”セールス”エンジニアと、
    前者よりも限られた範囲の分野で卓越した技術力をもった”エンジニア”は
    どちらが海外での市場価値は高いでしょうか?
    唐突な質問で恐縮ですが、意見ありましたらよろしくお願いします。

  • tsubaki

    こんばんわ。Air Asia、私もこないだ初めて利用してからかなり気になるエアラインです。KL-シドニーはまだしもロンドンまでも飛んでいたとは知りませんでした。Sin-KLで乗ったときは距離も距離でしたが、ドリンク類は有料だった気がします。ぜひ日本-ヨーロッパ間も飛んでいただきたいものです・・。

  • mignon1117

    私も、以前、ラウンジの話題かなり好きでした。
    以前は、いろんなAirlinesに乗ったことがあると、そのサービスやCAの態度から、その国(地域)の価値観と趣向がよく表れていて興味深かったですが、LCCの台頭でそういうのも感じられなくなってくる時代になってくるのかなぁと思っています。LCCの台頭は、経済的にはそうなるべき方向を示しているかと思うのですが、一方で、食事とかCA(特にアジア系)などに重きを置く人も意外にbusiness personには多いですし、JALの今後も含め、航空業界の将来にも目が離せません。

  • la dolce vita

    >ドイツ特派員さん
    >正にラウンジ話題の大好きな私です。
    やはりお好きでしたか・・・ 多いですね、出張族には。
    私は出国時はなるべく長く家にいて、帰国時は一刻も早く帰りたい派なので、door to door(家のドアから飛行機搭乗)で行きは30分、帰りは20分のチャンギを愛して止みませんでした(↓)。
    http://www.ladolcevita.jp/blog/global/2008/11/quality-of-travelers-life.php
    ラウンジは日経新聞が読めるのがちょっと嬉しかったくらい(日本の新聞取ってないので)、それもヒースローにはないだろうけど。
    >例えばBritish Midlandに乗ってSQに貯めるとか出来るとは思います。
    ANAレベルのエアラインだといいですが、そこまでしてBritish Midlandに乗るかどうかってとこですね、出張先に飛んでるかって問題もあるし。
    >今回のJALについて言えば、独禁法への対応からLCCへの移行も出来ないという可能性が極めて高く、結局今までと大きな方向展開は出来ない中でにっちもさっちも行かないんじゃないか?というのが本音です。
    ほー、そうなんですか。 ニュースには全くついていってませんが、外からのLCC参入は無理ですかね?(Jetstarがちょっと飛ばしてるけど)
    >大手町さん
    >一般的に航空会社を変えると平民からやり直しなんですが、手があります。Status Matchです。
    すごいー、知りませんでした。 アメリカのエアライン、競合からの乗り換え狙い撃ちしてるのがわかりやすくて面白いですね。 日本の会社っていくら誰が競合か明らかでもここまでしないですよね。 イギリスのスーパーマーケット業界やリテール銀行も競争が激しくてあからさまで面白いです。
    >サービスが無いだけならまだしも、遅延・欠航がまだまだ当たり前ですから。
    たしかに「モンスター何とか」とか出るかも。

  • la dolce vita

    >tsubakiさん
    >ドリンク類は有料だった気がします。
    LCCって大体ドリンクも有料な気がします。 ドリンクを有料にするのはCAの手間を省く以外の効果があって
    無料だとほぼ全員頼むけど、有料だと飲まない人が多い→トイレに行く回数が減る→トイレ掃除の手間を減らし、トイレそのものの数を減らせる
    のだそうです。 だからLCCの機体って乗客あたりのトイレ数が少ないんですよ。 すさまじいコスト削減・・・
    >mignon1117さん
    >食事とかCA(特にアジア系)などに重きを置く人も意外にbusiness personには多いですし
    もちろん多いですねー
    でも企業も競争激化で例えば「ヨーロッパ内の短距離線はLCCを使え」という社内規定があったり、LCCもビジネス客は有望な市場なので取り込むためにアッパークラスを設置したり、単なる二極化以外にシェア争いのさまざまな動きがあります。
    個人的にはコスト削減のために安全だけは犠牲にしないで~、と思います(『キャピタリズム』で、コスト削減のため薄給かつ過労の民間航空パイロットが出てきて↓、それ以来とても怖い)。
    http://www.ladolcevita.jp/blog/global/2009/11/post-276.php

  • Gen

    ドイツ特派員さんがいうように、Status Matchを根気強くトライするといいとおもいます。
    – BMIはStar Alliance(SQ)のエリートを優遇してくれると思いますので、乗る乗らないにかかわらず、Status Matchを狙ってみるといいと思いますよ。
    – BAに関しては、厳しそうですが、戦う価値はあると思います。まず、マイルデスクに電話してみて、それでらちがあかないなら、BAの旦那さんの会社の担当営業と話してみるといいとおもいます。以前、勤めていた会社のpreferred airlineがUnitedからAAnい変わったとき、担当営業マンにお願いしてExecutive Platinumにアップグレードしてもらったことがあります。
    flyertalk BA status match – Google Search http://bit.ly/aMmRt2
    でも、frequent flyerにとって一番大事なんのはネットワークなんですよね。LHRあたりだとBAがフライトの40%くらい牛耳っているので、格安エアラインに浮気せずBAの傘下に下るのが、一番なんでしょうね。ぼくはSFOで、Unitedが6割牛耳っているのでUnitedの奴隷ですよ、、、、
    あと、Frequent Flyerなら、ジョージ・クルーニー主演のUp In the Airをご覧になるのをお勧めします(笑。

  • la dolce vita

    >Genさん
    >BMIはStar Alliance(SQ)のエリートを優遇してくれると思いますので、乗る乗らないにかかわらず、Status Matchを狙ってみるといいと思いますよ。
    ありがとうございます! こっちはまだ入ってないので試してみます。
    >BAに関しては、厳しそうですが、戦う価値はあると思います。
    おお、そうなんですね。 夫がもうBAでは貧民からスタートしちゃいました(もう出張してるし・・・) ダメ元でトライしてみるよう言ってみます。
    >Frequent Flyerなら、ジョージ・クルーニー主演のUp In the Airをご覧になるのをお勧めします
    どういう映画かよくわかりませんが(笑)、お勧めありがとうございます!

  • 大手町

    Status Matchに言及しているのは(他の方でなく)私なんですが、どうしようかと思いましたが誤解があるようなのでいちよう。
    >BMIはStar Alliance(SQ)のエリートを優遇してくれると思いますので、乗る乗らないにかかわらず、Status Matchを狙ってみるといいと思いますよ。
    BMIは、所属しているスターアライアンスシルバーやゴールドのステータスを持っている客を優遇するので、SQ上級会員は優遇されます。
    しかし、SQからBMIへのStatus Matchは受け付けません。理由は、同じアライアンス内での客の取り合いになるからで、それでは何のためのアライアンスか分からなくなります。
    そもそも航空会社アライアンスは、地域性がある運輸サービスを補完するために、(できるだけ競合しないように)各地域からアライアンス参加航空会社を探してきて、グローバルネットワークに見せることで、顧客獲得するのが目的です。
    マイレージの上級会員リストは航空会社にとっての最重要資産です。
    同じアライアンス内からのStatus Matchを受け付けると、それこそ重大問題になります。
    なので、BMIであれば、SQ搭乗実績でのStatus Matchでなく、勤務先属性などで勤務先に何か優遇があって上級会員が発行されるかどうかがBMI上級会員へのショートカットです。
    >BAに関しては、厳しそうですが、戦う価値はあると思います。
    BAからStatus Matchを得るのが厳しいのは、Status Matchという考えを制度として持っている米系航空会社でないからです。
    SQのスターアライアンスとBAのワンワールドは当然ライバル関係なので、その意味でBMIにStatus Matchを狙うよりかは可能性があるはずです。

  • la dolce vita

    >大手町さん
    >理由は、同じアライアンス内での客の取り合いになるからで、それでは何のためのアライアンスか分からなくなります。
    そう言われてみれば、その通りですねー
    補足説明ありがとうございます~
    >SQのスターアライアンスとBAのワンワールドは当然ライバル関係なので、その意味でBMIにStatus Matchを狙うよりかは可能性があるはずです。
    試してみるように言っておきます~、すでに貧民ステイタスでスタートしてしまっているので厳しそうですが。

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