日・星・英 不動産屋考

昨晩シンガポールに帰宅。
見事に時差調整に失敗し、激しく時差ボケ中・・・
クリスマス前のロンドンを満喫する余裕も全くなく、物件巡りに明け暮れてしまったのですが、不動産屋って面白いビジネスですねー
いろいろな都市に住んだことがあるわりには、本気で家探し(賃貸物件)をしたことがあるのは、東京、シンガポール、ロンドンで各1回ずつだけ(あとの街は会社の借り上げマンションやサービスアパート、すでにハウスメイトが見つけた家に入るだけ、などだった)。 以下、非常に限られた経験しか持っていない私の独断と偏見に基づく各国不動産屋事情の考察。
良い不動産屋さんに出会えることが、効率の良い物件探しの第一歩であることはどこの都市でも一緒。 ただし、各国によって不動産屋のインセンティブ(報酬)の源泉が違うので、それを知る必要があります。
1. 東京
大家さんから直接委託された元付不動産屋が複数の不動産屋と物件情報を分け合っている場合、仲介手数料(契約者が支払う)は元付店と契約者側の客付店とが折半する形が一般的だと思います。 この場合、契約者側の客付店は契約者が満足して合意しないと一銭も収入になりません。
うかうかしていると同じ物件を他の客付店に契約成立されてしまうかもしれないので、客側に立って一生懸命になる不動産屋も比較的多いような気がします(もちろん強引に申し込みを勧めたり、そこはそれぞれ)。
探し方は、最近はネットで探す人も多いと思いますが、やっぱり駅を中心に生活圏ができあがる東京では希望エリアの駅前の不動産屋に直接飛び込むっていう人が多いのでは?


2. シンガポール
HDBと呼ばれる公団を買う売買が主流の物件相場なので、外国人向け賃貸物件は限られています。
また、国土が狭く単純労働者の人件費が安いシンガポールではオンラインショッピングなどオンラインと実際のアクションを結びつけるサービスが未発達で(例えば、デリバリーしてほしい人は近所のスーパーに行って買い物した荷物をデリバリーしてもらうか電話で注文する人が多い)、賃貸物件も例外ではありません。
よって、エージェントに電話で物件の希望を伝えて適当な物件をピックアップしてもらい、1日中車で連れ回して見せてもらうというのが一般的。 
この客付エージェントは、契約が成立すると契約者から家賃1カ月分の仲介手数料が入るので、血眼になって必死で物件を探してきてくれます(少なくとも口コミで紹介された私たちのエージェントはそうであった)。 家賃交渉も容赦なし、中国系シンガポール人特有のすさまじい剣幕でガンガン交渉します。 去年から今年のように家賃が下がっている時期だと大家さんの言い値より10 – 20%下がった時期もあったよう。
3. ロンドン
3都市の中でもっとも不動産屋のやる気を感じなかったロンドン(笑)。 1カ月以上先に入居予定の物件を探している私たちが相手にされなかったのか(でも、見つかったけど)、イギリスのサービス業はすべからくやる気がないのか、インセンティブ(報酬)の仕組みが悪いのか・・・
夫に言わせるとインセンティブ(報酬)の仕組みが客側に立ったものになっていないらしい。 契約成立時には大家さんから入る手数料がすべてで、契約者側は仲介手数料を払わない仕組みなのです(契約書作成手数料という書類作成の手数料はある)。
よって、GlobrixPrime LocationFind a Propertyなどオンライン物件サイトで気に入ったものを見つけ、1件1件その物件を仲介する不動産屋に電話をかけ内見(viewing)を依頼するのが一般的。 頼んでも他の物件も見繕ってリストにして送ってきてくれたりはしません(自社が元付の場合はしてくれたけど)。 日系不動産屋はこの不都合が日本人の要望に合わせて解消されていて、(日本式に)契約者から仲介手数料を取る代わりに、きちんとこまめにフォローしてくれます。
家賃交渉も「大家と組んだ出来レース」という印象で、事前に「この家賃で広告出してこのへんを落としどころにしましょう」と決められている様子でありました。
さて、ひとつロンドン不動産屋の謎。
今回、ロンドンで(日系不動産を除くと)合計4社の現地の不動産屋に物件案内してもらったのですが、全員20代でイケメン(or 美女)でした。 ロンドン平均美的水準を明らかに15ポイント以上上回る外見に細身のスーツを颯爽と着こなして、口先なめらかで爽やかな愛想の良さ(あまり親身になってる感じはしないが)。
ロンドンの不動産屋はなぜイケメンが多いのか???
東京とシンガポールに「不動産屋はイケメンが多い」という都市伝説はなかったような気がするのですが、なぜ???
夫に聞くと、「大家さんに好まれる関係を築き、借主にも良い印象を与えながら上記のような出来レースを率なく効率よくこなすことが仕事なので外見は重要。 若くしてそれなりに稼げる職業なので、若いうちに稼ぎたい学生のうち成績がいいやつはインベストメント・バンカーに、成績が悪いやつは不動産屋になるんだ」と、これまた独断と偏見に満ちた答えが返ってきました。
真実はいかに? ご存知の方、教えてください。


5 responses to “日・星・英 不動産屋考

  • Blondy

    数年前からNYで高級物件のエージェントにモデルを使うのが流行ったので、ロンドンもその影響があったのかもしれませんね。
    Models as Real Estate Agents: A New Business Model?


  • la dolce vita

    >Blondyさん
    >数年前からNYで高級物件のエージェントにモデルを使うのが流行ったので、ロンドンもその影響があったのかもしれませんね。
    あはは、ありがとうございます。 バブってた頃の匂いがぷんぷんするニュースですね。
    私が行ったところは高級物件を扱うところではなく普通の駅前の不動産屋ですが、「ウェイターが全員美形のレストラン」とかそういうところを思い出させました。

  • Gen

    ニューヨークやLAなどのアングロサクソン系の世界都市では賃貸のエージェントは、若くてルックスのよいタイプがおおいですね。学歴や参入障壁が低いわりに、リターンが大きいので、street smartでルックスよい人が集まる傾向があります。売買のエージェントはちょっと年季が入ってくるとおもいます。
    あと、バブルのころの新築購入コンドの販売は、マイアミなんかだとモデル崩れのお姉ちゃんだけで、ショールーム作ってましたよ。ライフスタイルを売る商売だったんで、「俺もこんな女をハベらかして、、」みたいなノリをうってたんでしょうね。このお姉ちゃんたちの仕事はほぼ倒壊してしまいましたけど、、、

  • Gen

    そういえば、Train Spottingでもユアン・マクレガー扮するヤク中毒の主人公(たぶん中卒)が、ロンドンで賃貸エージェントとして成功していましたね。あの映画もすでに15年も前なんで、イケメン賃貸エージェントはイギリスの若者の立派なキャリアパスなんでしょうね(笑。

  • la dolce vita

    >GENさん
    >学歴や参入障壁が低いわりに、リターンが大きいので、street smartでルックスよい人が集まる傾向があります。
    おお、謎が解けてすっきりしました。 ありがとうございます! まさに「street smartでルックスがよい」人たちです。
    ロンドンにFoxtonという大手エージェントがあるのですが、駅前に全面ガラス張りでカラフルなデザイナーズ・チェアっぽいソファを並べた広いオフィスを構え、ショールームみたいです。
    >Train Spottingでもユアン・マクレガー扮するヤク中毒の主人公(たぶん中卒)が、ロンドンで賃貸エージェントとして成功していましたね。
    ユアン・マクレガー大好きだけど、大昔に見たので覚えてません。 あれで賃貸エージェントだったのか・・・

Leave a Reply

Fill in your details below or click an icon to log in:

WordPress.com Logo

You are commenting using your WordPress.com account. Log Out / Change )

Twitter picture

You are commenting using your Twitter account. Log Out / Change )

Facebook photo

You are commenting using your Facebook account. Log Out / Change )

Google+ photo

You are commenting using your Google+ account. Log Out / Change )

Connecting to %s

%d bloggers like this: