土曜はunConferenceというテクノロジー・ベンチャーが集まるコンファレンスに参加。
今まで何度も海外のコンファレンスに行ったことはあるけど、よく考えるとスタートアップだけが集まるコンファレンスに参加するのは初めて。
梅田望夫さんが
シリコンバレーでは技術者・ギークが主役でVC(ベンチャーキャピタル)やコンサルタントは脇役。 特に20-30代のギークが主役で40-50代は脇役。(SVJENより)
と言っていたが、本当にまさにその通りで、脇役な私は若いギークたちのエネルギーを洪水のようにたっぷり浴びてきました。
以前、シンガポール人は起業家魂がないと書きましたが(→『シンガポールで起業したい人へ』)、シンガポールはこういうアジアの起業家を集めたハブ的な機能にはぴったりかも。
シリコンバレーからScott Rafer(過去、MyBlogLog.comのCEO(Yahoo!に売却)、FeedsterのCEOを歴任。 今はLookery.comのCEO、Mashery.comの共同創業者でボードメンバー、Delivr.comの会長)をKeynote Speakerとして呼び、スタートアップ(→参加企業リスト)も合計10ヵ国から。 最近のベンチャーは創業当初からグローバル展開するので、すでに数カ国にチームが散らばっているベンチャーも多くありました。
目玉はスタートアップがVC etc.投資家兼審査員の前で行うエレベーターピッチ。
何とこのエレベーターピッチに日本からベンチャーが登場!
海外のコンファレンスで日本人の参加者を見ることはあまりない、スピーカーになることはもっとない、それなのに投資家の前でピッチをするなんて誰???と思っていたら、ceoはアメリカ人(日系クオーター)でした。 会社の名前はgenkii。
iPhoneとセカンドライフをつなげる世界初のiPhoneアプリを発売したとのことで、今まで自己資金だけで開発を行っていたのが、もっと開発のスピードをあげるためエンジェル投資を募っているとのこと。
THE SECOND TIMES : Genkii、iPhoneとセカンドライフを繋げるiPhoneアプリ「Sparkle IM」発売
genkiiのアメリカ人ceo kenがファンキーで面白かった(外見も)ので話しかけました(会社hpには顔写真ではなく顔マンガ)。
聞いてみると、このチーム、東京が大好きな外国人クリエイティブ集団(日本人マンガアーティストも)でとってもユニーク。
岩瀬さんの『ハーバード留学記』で、岩瀬さんの友達が日本旅行の感想として、
They say that if you want to see how the future looks like, come to Japan.
未来の世界がどうなって いるか、見てみたかったら日本に行ってみな(『Asia 101: High-Tech Politeness ala Japanese Style』より)
と言うのですが、外の目から日本を見ることができるようになった私も全く同感。
東京は未来・ハイテク・新しいものが好きな外国人から見るとたまらなくエキサイティングな街なんだろうと思うし、彼らが東京から自由にクリエイトして世界に発信している姿を想像すると楽しそう〜(Genkiiの今のメイン製品はiPhoneアプリなので売上は全世界)。
私は東京にいた時、外国人との接点がほとんどなかったのですが(むしろ留学生がたくさん周りにいた京都での学生時代の方がよっぽどあった)たくさんいるんでしょうね。 Tokyo 2.0 などさまざまなイベントも仕掛けているんだそうです。
エキサイティングな反面、日本にはエンジェル投資家のネットワークがなく、「他に投資する人がいたら投資する」という他者追従型や、デューデリ期間だけが長く投資判断が遅い、などスタートアップ期のベンチャーにはファンドレイズしやすい場所ではなく、こうやって海外を回っているとのことでした。
まあ、そうでしょうなー・・・ 日本でお金を持っているのは高齢者で、彼らがセカンドライフのiPhoneアプリに投資するとは到底思えず・・・
「興味ある!」という方はご連絡ください。 Kenの連絡先は会社HPにTwitter、Facebook、何でも載ってますが必要であればつなぎますので。
April 28th, 2010 at 6:56 am
昔一緒に仕事をしていたScott Raferで検索していたら、偶然たどり着きました。おひさしぶりです。
April 28th, 2010 at 7:39 pm
>tomoさん
これはこれは、お久しぶりです。
今はご覧のとおり、3年前とはかけ離れた生活をしています。