友達が誕生日プレゼントに、と谷中(東京の)で撮った桜の写真を送ってくれました。
あー、キレイーーー☆
私は頻繁にホームシックになるのですが、やっぱり桜の季節は格別ですね。
ちょっとこの桜に対する思い入れだけは外国人にはわからないかも〜、と急に日本人ぶる私。
さて、日本語学習中の夫ですが、引き続きがんばっております。
最近聞かれて答えられなかったこと。 1. 2. ともに私がメールを書いているのを覗きこみながらの会話。
1.
夫:どうして”ユミコさん”とカタカナで書くの? Yumikoさんは日本人だよ。
私:別に漢字でもカタカナでもひらがなでもいいんだよ(アルファベットでもよし)。 時と場合によるし相手との関係にもよる。 It depends…
夫:(全然納得していない顔)
2.
夫:どうして”サミー” (日本人友達のニックネーム)は男なのに”サミーくん”じゃなくて”サミーちゃん”なの?
私:サミーは何となく「くん」じゃなくて「ちゃん」っぽいんだよ。 ほら、私の弟も「ちゃん」付けでしょ?!(うまく説明できないので若干切れ気味)
夫:ふーん、日本語って難しいね・・・(またもや全然納得していない顔)
難しいらしいです、特に漢字、カタカナ、ひらがなの使いわけ。
そこで無謀にも「桜・サクラ・さくら」を用いて語感の違いを表現しようと試みました。
桜・・・新聞など報道要素の強い文章ではほとんどの場合これ。 漢字は使い方によって、力強い感じを与える。
サクラ・・・公園や植物園の表記など科学的な表記ではもれなくこれ。 ひらがなでいい言葉はわざわざカタカナにすると、大正ロマンっぽくもなるし、若い女の子言葉にもなる。 年輩の男性がわざわざひらがなをカタカナにすることは少ない気がする。
さくら・・・もっとも「和」な柔らかい女性らしい語感を出したいときはひらがなを使う。
なかなか苦しい説明だったのですが、いかがでしょう?(もっと名案のある方はぜひ!)
なお、私はこれを英語で説明しているので「和」をJapaneseと訳してしまうと全然「和」な雰囲気が出ないのです。 夫にしてみれば漢字もカタカナもJapaneseなので・・・
「漢」 = 男性らしい、「和」= 女性らしい、という発想もそもそもないのでこれも難しい。 あと「大正ロマン」って何?とか(笑)
『本1冊で13,000年を俯瞰する』で絶賛した『銃・病原菌・鉄』で、(今でも素晴らしい本だと思っているけど)ひとつだけ「全然わかってないなー」という箇所がありました。
それは「(東アジアにおける)中国文化の威光は非常に大きく、漢字は日本語の話し言葉を表現するのには全く適していないにも関わらず、日本人は漢字(中国文字から派生した文字)を放棄する気はかけらもない(韓国人はハングル文字に変えたのに)。」という箇所。
たしかに、漢字は日本人でさえ学習が大変であることは認めますが、同じ言葉を漢字・カタカナ・ひらがなでニュアンスによって使いわける、こんな便利な言葉はない!と思うのですがね。
文化があるかぎり日本語は亡びない・・・のかもしれません。
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April 6th, 2009 at 12:40 pm
> サミーは何となく「くん」じゃなくて「ちゃん」っぽいんだよ。
なんて理由は日本人でも納得できない気が・・・(笑)
でも「サミーくん」っていうと、絵本とかに出てきそうなキャラですもんね。。。たしかに難しい。。
April 6th, 2009 at 2:47 pm
サミーです。
「くん」と「ちゃん」はFeminineとMasculineの使い分けだけではなく、人間関係のニュアンスもあらわすから理解しづらいのだろうね。女性でも仕事関係だと「××クン、この書類を明日までよろしく」とか部長が言ったりするし、男でも可愛がられキャラだったり親戚の子だと「ちゃん」になったり。
ちなみに私は「サミー、こっちこっち」と犬のように呼び捨てにされることが大半です。「サミーちゃん」と呼ぶのはあなたとMちゃん位なので、お二人の間では愛玩動物扱いなのかもしれませんね。
April 6th, 2009 at 5:22 pm
>tomokoleaさん
>なんて理由は日本人でも納得できない気が・・・(笑)
ご本人が出てきましたので、そちらの詳細な解説をどうぞ(笑)
>サミーちゃん
あっ、サミーちゃんだ。 Reunion行くよね?
>人間関係のニュアンスもあらわすから理解しづらいのだろうね。
この上の会話のあと、「サミーちゃん」が「ちゃん」で「ケンジくん」が「くん」な理由を一生懸命説明したらわかったみたいよ。 「サミーちゃん」が国境を越えた瞬間・・・
そしてもっと理解しにくいのが、私が「サミーちゃん」と呼んでも、Aが「サミーちゃん」と呼んでいいとは限らないってところ。 「ボクは何て呼べばいいの?」といつも聞かれます。
>ちなみに私は「サミー、こっちこっち」と犬のように呼び捨てにされることが大半です。
「サミー」って呼ぶとどうしても、バービーボーイズの「勇み足サミー」を思い出しちゃうんだよね(←ふるっ)。
April 6th, 2009 at 7:45 pm
うわあ、ふんわり青空が背景に、春風が花をくすぐりそうな(花粉症なので私はくすぐられたくないけど 笑)写真ですね!
私もこっちにきてから、佐保川の桜の写真なんかを送ってもらうとたまらなくなります。今年は目黒川の桜をはじめて見に行きました。
(ちなみにこの記事のタイトル見てびっくり。目下、Sakura、さくら、桜と名づけた写真たちの人気投票?を行っており・・ちなみに私は語感と写真の雰囲気を直感であてはめました) 今晩は田園調布駅前の夜桜を。このまま雨が降らないとしばらく楽しめるかな?
April 7th, 2009 at 12:23 am
うーん、と思って考えてみたのだけれど
文字をPC上ではなくて紙とペンで書き比べてみたらいかがでしょ。
漢字とカタカナとひらがなだと、感じが違うって伝わりやすいのでは?
画数の違いとか、直線と曲線とか・・・やっぱりペンじゃなくて筆がいいのかなぁ。
今月からの仕事場が目黒川のすぐそばで、ちょうど見頃よー。
八重洲・日本橋近辺の桜通りも綺麗。(近くブログに写真をUP予定♪)
April 7th, 2009 at 8:06 am
こんにちは。ちょうど、「社内で人をサガス」という文章を書いていて、「探す」なのか「捜す」なのかで迷ったので辞典を引き、「見えなくなったものを発見しようとする」のが「捜す」で「欲しいものを見つけようとする」のが「探す」という説明で納得したところです。もし日本語の表記がアルファベットだったら、どちらもsagasuですから、収拾がつかないことでしょう。また、日常会話でも「ほら、洗う方じゃなくて、選ぶ方のセンタクだよ」と説明したりするわけで、日本語は書き言葉と話し言葉が(少なくてもきちんとした教育を受けた人の間では)不即不離の関係にある奥行きの深い言語だと感じます。また、漢字の知識の深さが日本人としての教養の深さと密接に関連しているというコンセンサスがあるからこそ、あれほど漢字検定が流行るのではないでしょうか。ところで、ご主人の日本語の勉強に役立つ一冊を推薦させてください。English Grammar for Students of Japanese という本で、www.oliviahill.comに行くと、サンプルを見ることができます。
April 7th, 2009 at 8:36 am
先週、インド人2人を含むメンバーでお花見に行きました。
うち1人は、通算の在日歴は4年くらいになる30代前半の人でしたが、
「メールは、ちゃんと漢字交じりで書いてもらったほうが読みやすい」
「部首を覚えれば、漢字は応用がきく」
「2000文字の漢字を覚えれば、通常の仕事はなんとかなる」
と言っていました。
英語でも、pro-とかcom-とか共通部分はありますから、そこから派生した発想かもしれません。
Rのキツい発音の会話に、いきなり「BUSHU」という単語が出てきたときは、
bush?えっ?と思いましたが、彼もやはりひらがなとカタカナは難しいと言っていました。
発音のみの「音読み」と、意味を含む「訓読み」の説明をしたら、
ちょっと理解してくれたみたいでしたが。
April 7th, 2009 at 9:40 am
「ダーリンは外国人」で有名な、小栗左多里&トニー・ラズロさんの「ダーリンの頭ン中 英語と語学」は面白いよ!
たとえば、日本語の「はんのう・はんぱ・はんこ・はんを・はん」の「ん」の発音は全部違う・・・とか。マニアックすぎる・・・
自称”日本語オタク”のH氏は、トニーにものすごく共感が持てるらしく、我が家では、「トニーごっこ」が流行中。
April 7th, 2009 at 9:42 am
>y/modeさん
>今年は目黒川の桜をはじめて見に行きました。
目黒川は昔の会社から徒歩で行けたので会社帰りによく行ってましたよ、情緒があっていいですよね?!
ううう・・・ホームシック・・・
>Sakura、さくら、桜と名づけた写真たちの人気投票?を行っており・・
Sakuraに一票!
>かよ
>文字をPC上ではなくて紙とペンで書き比べてみたらいかがでしょ。
>漢字とカタカナとひらがなだと、感じが違うって伝わりやすいのでは?
>画数の違いとか、直線と曲線とか・・・やっぱりペンじゃなくて筆がいいのかなぁ。
グッドアイデア! 直線と曲線の違いはわかりやすいよね。
Aくんは手書きも練習してるんだけど、これがまた説明が難しいのだ。 なぜかというと印刷された文字しか見ていないので、はねやはらいが印刷された文字だとよくわからないんだよねー(「はね」「はらい」って英語でどういうの?ってとこから始まった)
>日向さん
>日本語は書き言葉と話し言葉が(少なくてもきちんとした教育を受けた人の間では)不即不離の関係にある奥行きの深い言語だと感じます。
日本語は奥深いですね。
ひとつの漢字に少なくとも1つの訓読みと複数の音読みがあり、学習者にとっては気が遠くなりそうらしいです。
>ところで、ご主人の日本語の勉強に役立つ一冊を推薦させてください。English Grammar for Students of Japanese という本で、www.oliviahill.comに行くと、サンプルを見ることができます。
ありがとうございます! 助かります!
>小野田さん
>通算の在日歴は4年くらいになる30代前半の人でしたが、
4年でそのレベルってすごいですね。 ただ、ひとつの外国語をマスターした人は(その人はきっとインドの母語と英語のバイリンガルだったと思いますが)、次の外国語が全く異なる文法であっても取っ掛かりやすいようです。
2,000文字って常用漢字がたしかそのくらいですよね。 アルファベット26文字の人に「2,000文字」と言うと絶句されますが、私たちも「へん」と「つくり」のコンビネーションで覚えてるので、そんなに覚えているわけじゃないんですけどねー(読めるけど書くのはあやふやな漢字も多い、笑)。
April 7th, 2009 at 9:49 am
>junko
うん、立ち読みしたよ。
>日本語の「はんのう・はんぱ・はんこ・はんを・はん」の「ん」の発音は全部違う・・・とか。マニアックすぎる・・・
うちは全くそんなレベルじゃないんですが・・・ トニーごっこをする日はきっとこないと思う(笑)
最後は私が「うーん、説明つかないことも多いからさー、2ヵ月くらい日本に住んで日本語漬けになってみたら?」とさじを投げて終わるのです・・・ 忍耐力が足らんな・・・
April 7th, 2009 at 9:25 pm
写真に乗っかってコメントしにきましたヨ。
私も使い分けができる日本語、便利だと思う。ごく自然に使い分けてるから、その根拠の説明を求められるとたしかに難しいんだけど・・・。でもフォーマル度合いは変わると思ってて、個人的には仕事だと漢字率が高くなるし、プライベートや相手が近しい場合だと漢字率が落ちてカタカナ率が上がる。後者の場合ひらがなも使うんだけど、そればかりだと読みづらいんだヨネ。・・・って書いてたら、自分の書いてる文章の漢字・ひらがな・カタカナ比率が気になってきた。(笑)
とは言え、仮に『フォーマル度』が文字三種使い分けのひとつの要因だとしても、それがすべて説明しているワケじゃないからネ。日本語って説明しようとすると難しい。まったく努力しないワケではないんだけど・・・。最後には、『言葉を尽くしても埋められない文化の壁』で片付けてしまいがちです。私も根気が足りないワ。
April 7th, 2009 at 11:42 pm
reunion行くよ。
22日(金)にH君とMちゃんとともにCDGに到着予定でレンタカーでFontyに向かいます。金曜の夜にデビーらSocial RepがUnofficialなChateau Partyを企画しているのでそこから参加するつもり。私の元ルームメイトR君とA君もくるのではちゃめちゃになるでしょう。
ではフランスで!
April 8th, 2009 at 8:57 pm
>aya
写真ありがとう!
>プライベートや相手が近しい場合だと漢字率が落ちてカタカナ率が上がる。
ほんと人によるし年齢による。 昔はうちらの年より上の男の人はメールで絵文字使わない(使うのはIT系だけ)って言われてたけど、今の20代はガンガン使うし、最近はうちらの年でも使うし、漢字かな比率も時代によってどんどん変化してると思うし。
結局「フォーマルはカジュアルを兼ねる」けど逆はない、のできちんとした日本語を覚えることが先決なのだと思います・・・
>サミーちゃん
>金曜の夜にデビーらSocial RepがUnofficialなChateau Partyを企画しているのでそこから参加するつもり。
元気だねー 私たちはきっと寝ると思うわ。 Fontyで!