社保庁は見習ってほしいCPF

私たちのように、居住国を変えてきた(これからも変える予定がある)人が悩むのは年金・保険などの社会保障関係です。 国によって制度が違うので把握するのも自分たちにとって最適解を考えるのも大変です。
以前、医療保険の話はこちらのエントリーに書いたので、今日は年金の話。
シンガポールに移住してくるまでの年金ヒストリーは以下。
夫:オーストラリアで勤務していた3年間、基礎年金と企業年金を積み立てていたので、65歳になったら、いくばくか支給されるらしい
私:日本で勤務していた9年間強、国民年金と厚生年金を天引きされていたので、何歳からか知らないが、いくばくかもらえるらしい
シンガポール永住権保持者となった私たちは、シンガポールのCPF(= Central Provident Fund)と呼ばれる中央積立制度に強制預金する義務があります(勤労者だけですが)。
このCPFというのが、日本のお粗末な年金制度の加入者(被害者)から見ると考えられないくらいブラボーな制度です(本来の目的としては退職後の生活保障だけでなく住宅ローン、医療保険なども兼ねている)。


詳しくは『年金のない成長国・シンガポール』という記事を参照して頂きたいのですが、ブラボーな点は以下の通り。
1. 個人口座の積立預金である
自分で積み立てたものは自分のものになるので、日本の若者世代のように将来いくら返ってくるかわからない、なんてことはない。
2. 政府の利子がつく
今日現在、2.5%の利子が保証されている(まあ、インフレ率より低いけど)。
CPF Board : Interest Rates
3. 雇用者も個人口座に拠出する義務がある
日本も雇用者と折半拠出だけど、CPFでは上記のように雇用者が拠出した分も個人口座に積立てされる。 まあ、これも企業側は人を雇う際のコストとして勘定しているので、一概に得なわけではない。
4. 政府のCPFサイトでいつでも内容確認できる
電子政府が浸透しており、自分の個人口座の預金・運用状況を確認できます。
社保庁の5,000万件記録紛失事件など恥ずかしくてシンガポール人に言えない(夫に言うと、「日本人は基本ができる(get the basics right)人たちなのに、何でそんなことになったのか?」と聞かれた。 知らんよ・・・)
5. シンガポールから他国へ移住する際は年齢に関わらず引出しできる
私たちにとって一番素晴らしいのはこれ。 人の出入りの激しいシンガポールらしい実に合理的な制度です。 正直、いろいろな国に年金が分散したら管理が大変だしね・・・ 引き出した後は自己責任ってことでしょうが、そもそも自己責任の予定の人たちにとって実に使い勝手がいいのであります。
CPF Board : Leaving Singapore
さらに興味を持った方のために、こんなレポート(↓)も見つけました。
日本政策投資銀行:高齢化社会における持続可能な福祉を考える – シンガポールの年金制度(CPF) –


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