今日も株価は激しく下げましたね・・・
9月2日、3日のブログに書いたとおり、8月下旬に新たな投資戦略のもと世界全体に投資を始めたのですが(→投資銘柄はコチラ)このわずかな期間の間に世界の株式市場は暴落してしまいました。 VanguardのETFも8月下旬に購入してわずか1ヵ月半で30%の下落です。
「これから1年かけて4回に分けて投資実行すれば底は拾えるでしょう」と書いたとおり、元々
– 2008年8月から1年かけて3ヵ月ごとに手持ちのキャッシュ1/4ずつを決めたとおりのポートフォリオに機械的に投資し
– 2009年8月から後はコツコツと定額を同ポートフォリオに定期的に投資する
というドルコスト平均法 & インデックス投資 & 30-40年スパンの長期投資(バイ&ホールド)の予定なのですが、昨今の暴落を前にしてナンピン買いをしたい誘惑に駆られています。
Vanguardの創業者John C. Boglueの本『マネーと常識 投資信託で勝ち残る道』に「多くの人が自分はMarket timing(市場のタイミングを読んで投資すること)ができると思っているが、ほとんどの人はできない」とあるのを読み、納得した上で決めた戦略だったんですけどね。
次に投資できるのは8月(初回投資日)から3ヵ月後の11月です。 それまでガマン、ガマン・・・
私は「Market timingができないんだ」と自分に戒めるために、(まだ持っていて)塩漬け状態のある会社(大証一部上場機械メーカー)の株価の推移を貼っておきます。
買って以来、順調に株価は上がり2007年7月のピーク時には含み益率200%(買った時点の3倍)に、その後着々と下がり続けて現在の含み損率は33%。 美しい富士山を描いています(下り坂はちょっとゴツゴツしてますが)。
ピークで売るのは難しくても、激しい乱高下もなくこんなに美しい富士山を描ける株をなぜ益が出ているときに売れなかったのか?
謎ですね、自分でも謎です。
私は株式投資のためだけに財務諸表を読むのは興味ないので(仕事では仕事なので読むけど)、バリュー投資家への道はおおよそ遠い(ので近づくこともあきらめた)、Market timingができない凡人なのでしょう。
ということで、今日はナンピン買いの誘惑に負けないためのひとり言ブログでした。
それにしてもすごい相場です・・・
December 16th, 2008 at 10:18 am
はじめまして、いつも読ませて頂いています。
世界株式市場インデックスファンドについてですが、
為替リスクについてはどのようなお考えですか?
日本で買えば円高、アメリカで買えばドル高など
のリスクがあると思いますが、これらのリスクを
考慮した上でもやはり世界市場インデックスファンド投資が
最も効率的な投資法でしょうか?記事をいつも読ませて
頂いており大変勉強になっており、私自身も
この投資法にしようか悩んでいる所です・・・
もし宜しければ教えて下さいませ!
P.S. 20年以上という年月で見た場合、平均年間何%くらいで
まわると予想していますでしょうか?(未来は誰にも分からない事なのですが・・)
ありがとうございます!
December 19th, 2008 at 9:28 am
>ミドリさん
コメントありがとうございます。
>為替リスクについてはどのようなお考えですか?
「世界全体に投資する」のが基本ですので、理論的には世界の通貨で分散投資することで為替リスクはニュートラルになると考えています。 とはいえ、世界全部の通貨で投資することは不可能ですので、現在の世界通貨であるUSドルとユーロの二本建てで投資するのが基本ポリシー。
シンガポールの投資環境ではUSドル建ては充実しているのですが(よって今年始めた投資はすべてUSドル建て)、ユーロ建て投資でよいところが見つからず、こちらは課題です。
>20年以上という年月で見た場合、平均年間何%くらいでまわると予想していますでしょうか?
特に予想はしていません。 株式市場への信頼・信認が続くかという問題がありますので(現在の金融危機でも企業が株式を発行し市場から資金調達するというモデル自体が損なわれたとは見ていないので、時間はかかっても回復すると思いますが)、下記エントリーにも書いたように債券や不動産にも投資する方針です。
http://www.ladolcevita.jp/blog/global/2008/09/post-41.php
January 11th, 2009 at 2:55 pm
(過去のコメントは以下)
jinmei October 17, 2008 5:09 PM
こんにちは、はじめてコメントさせていただきます。
以前、私のblogにコメントをいただきましてありがとうございました。それ以来、勝手に「同士」と思ってときどき拝見させていただいてました。
私はその後予定通りVNQデビューも果たしまして、まとまった資金として投資すべき分はほぼ完了したところです。
このエントリーにあるナンピン買いについてですが、単に値が下がったというだけの理由で、本来であれば投資しないはずだった対象に追加投資してしまうのは確かに問題かと思いますが、もともと投資する予定の余剰資金がある場合に、これももともと投資する予定だった対象の価格が下がってきたということで予定を早めて購入するということであればそれほど問題はないと思うのですがいかがでしょう。
もちろん、いまが安いときだと思って買ってもさらに値が下がることもあるでしょうけれども、余剰資金として遊ばせておくこと自体の損失もあることを考えれば、計画をキープすることが必ずしも最善とはいえないということもあるかと思います。
あるいは、投資行動として合理的かどうかということより、心理的な誘惑に左右されないための訓練としてガマンしようということでしょうか。
なお、念のため、私も市場タイミングによる投資ではごく限られた才能のある人(自分はそこには含まれない)しか成功しないと思っていますし、いま買うことをお勧めしようという意図はありません。ただ、いま手元にある(かつ近いうちに投資する予定の)資金をいま投資することがそれほど悪い行為とも思えなかったので、素朴な疑問としてコメントさせていただきました。
la dolce vita October 17, 2008 9:56 PM
>jinmeiさん
コメントありがとうございます。VNQデビュー果たしましたか?!
>投資行動として合理的かどうかということより、心理的な誘惑に左右されないための訓練としてガマンしようということでしょうか。
そうですねー、こちらの方が近いでしょうか・・・
一度決めたルールを守れなかったことが多いので(以前、10%含み損を抱えたら損切りするというルールを作っていたのですが、守れたためしがなく)、今度こそ納得したルールを守るぞ、という決意表明みたいなエントリーです。
>ただ、いま手元にある(かつ近いうちに投資する予定の)資金をいま投資することがそれほど悪い行為とも思えなかったので、素朴な疑問としてコメントさせていただきました。
ありがとうございます。 何がいいのか、絶対解はないですねー
一緒のポートフォリオ同士、個人資産的には運命共同体のようですので、今後ともよろしくお願いします(投資してしまったら見守るしかないのですが)。
January 15th, 2009 at 1:33 pm
お返事ありがとうございます。
先日、VTを購入することを株に詳しい友人に話してみたところ、彼曰く
VTは流動性が極めて低いそうで、あまりお勧めできないと言っていました。
普通にインデックスファンドのS&P500などの方が安全なのか、どうか
悩んでいます。
La dolce vitaさんはVTの流動性についてどう思いますか?
ありがとうございます。
January 15th, 2009 at 2:26 pm
>ミドリさん
>La dolce vitaさんはVTの流動性についてどう思いますか?
こちらのエントリー(↓)をご覧ください。
http://www.ladolcevita.jp/blog/global/2008/09/vanguard-etf.php
私たちは擬似的にVTの株式構成をエミュレートしていますが、VT自身は保有していません。
流動性もそうですが、信託報酬が他のVanguard ETFより高いのが理由です。
January 15th, 2009 at 8:47 pm
>私たちは擬似的にVTの株式構成をエミュレートしていますが、VT自身は保有していません。
>流動性もそうですが、信託報酬が他のVanguard ETFより高いのが理由です。
なるほど・・・
実は私はすでにVTを購入してしまっています。このVTの流動性というのは
長期的(10年~)に資産を運用し、これから先、一気に売ったりせずに現金が必要になった時だけ
小額を売って現金に変える、という考えの場合でも、このVTの流動性が悪いという部分は大きな
問題になるのでしょうか?
そして、10年後以上という目で見てもVTの流動性は変化しないでしょうか?
そして流動性が悪い、というのは具体的にどのようなデメリットがあるのでしょうか?
すでにVTを買ってしまったという事から、流動性が悪いよ!といわれた事もあり
そもそも流動性とは何か、みたいな部分を熟知していないので焦ってしまって
未知の恐怖で血の気が引く思いです。笑
何度も本当にすみません・・・
よろしければご教授おねがいします!