この週末はシンガポールでF1グランプリが開催されていました。
私はTVですらF1を見たことがないというくらい音痴ですが、オリンピック、サッカーのワールドカップに次ぐくらいの巨大スポーツの祭典なんだそうです。
450万人が住む街の市街地のド真ん中(本当にビジネス街のすぐ横)の一般道路を2週間くらい前から閉鎖し、トンテンカンテンとレース用コースを作っていたので、ここ2週間は市内が交通麻痺、市民は大迷惑を被っていました(モナコも市街地を走るそうですが、あちらは人口33,000人ですからね)。
史上初のナイトレースにもしたたかな理由があります。
なぜならシンガポールの街は夜景が美しい、というより昼間は至る所で行われる建設工事のため醜悪で見られたものではない(こちらに載せたクレーンの写真も夜なので綺麗ですが、昼間は・・・)。 ところが夜であれば、金融街のビル群を背に、最近完成した世界最大の観覧車、ライトアップしたマーライオンなど観光地をぐるっと回るコースで効果的に映像を駆使することによって、全世界5億人と言われる視聴者に観光地シンガポールをアピールすることができます。
5年間契約らしいF1グランプリも2010年に完成する2つの巨大カジノリゾート(ユニバーサル・スタジオ併設)での観光客大幅増(2015年までに1,700万人達成目標)、もちろん観光収入大幅増に向けた軽い前哨戦といったところ。
私、世界で一番嫌いな都市がラスベガス(いや、ドバイかな?)、ディズニーランドが苦手、というテーマパーク嫌いなので、計画されている施設すべて全く食指は動かないのですが、シンガポール政府のなりふり構わないっぷりとその実行力はやはり見習うべきかと。
・・・と、「交通麻痺するから迷惑だ」など文句をたれつつも行ってきました。
観覧ボックス席ではなく、夫のオフィスからレースコースが見えるので地上44階からの観戦です。 夜のオフィスに忍び込んだ人は私たちだけでなく、他にもいました。
白く光っている道がレースコースです、本当に市街地を爆音鳴らしながら走っていた。 無粋で申し訳ないですが、レースコースのすぐ近くに住んでいる人は堪え難い爆音だったと思います。 地上44階のオフィスビルから聞こえるくらいなので。
上から見るとまさに「ラジコンカーレース」を見ている気分。 それにしてもレーシングカー同士はこんなに至近距離で走ってるんですねー
そそくさと30分くらい写真を撮って帰ってくると、まだTVでやっていました。 あの緊張感で2時間も走るなんて知らなかった・・・
トロフィー授与式にはシンガポール首相まで登場。 史上初のナイトレースの成功っぷりを世界にアピールしたのでした。
それにしても、これ毎年やるって・・・本気・・・? 交通渋滞が本当にすごいんですが・・・
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