古い話ですが、今年の2月に銀座を歩いていて驚愕したのが中国人観光客の多さでした(そう、中国正月だったのです)。
海外旅行ブームを迎えた中国人観光客の増加率はすさまじく、2007年の海外渡航人数は4,100万人、前年比18.6%の伸びです(↓ Outbound Tourismを見てください)。
2020年には年間1.6億人に達するとか・・・1.6億人って・・・地球上すべての観光地が中国人で溢れ返るんじゃないでしょうか?
ところが、今はまだ中国人の一般海外旅行はツアーに限られているらしく、先月イタリアとロンドンに行った時にもフィレンツェ、ロンドンといういかにもツアー旅行に組み込まれそうな都市は中国人観光客で溢れ返っていましたが、他の田舎(トスカーナのアグリツーリズモ、プーリア州のアルベルベッロetc.)では全くといっていいほど見ませんでした。
夏休みが終わってしまった私たちの次の楽しみは冬休みなので、早速バカンス先の選定に入りました。
シンガポールに住む私たちは中国正月(旧正月)は休みやすいのですが、中国人観光客の大群と常に遭遇するのは避けたいところ(中国人が嫌いなわけではありません。 ただ大陸中国人観光客のマナーはやはり一般的には悪いです。 バブル期の日本人もマナーの悪さで悪名高かったので、恥をかいて揶揄されて国際マナーを学んでいくのが自然なプロセスなのかもしれません。)
そこで選んだのは、中国人ツアーの日程に入らなさそうな南インド♪
北インドと異なりゆったりしたいいところらしいです。
ただ、シンガポールのインド人はほとんど南インド出身なので、帰省ラッシュとぶつかりますが、これには目をつぶります(すでに特典航空チケットはいっぱいで取れませんでした、さすが中国人の次に多いインド人)。
一点だけ懸念が。
世界中の旅行客急増に伴って、どんどん観光産業による環境破壊が進んでいます。 「ツアー客の来ない僻地」を条件にバカンス先を選ぶと(例えば南インドの僻地リゾート)、そのような観光産業発展途上のリゾート地の環境破壊に自分も加担してしまうであろうことが、行く前から想像がつきます。 Sustainable Tourismは個人旅行客にとっても課題です。
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