今週、昔の会社の先輩から届いたメールの一部。 思わず声をあげて笑ってしまいました。
ブログ見てるぞえ。 おめでとう!
昔、何かの拍子でソニー時代、ようこに「休日なにしてるの?」って聞いたら、「タイル集め」って言われたことをなぜだか思い出した(笑)
タイル集め・・・(笑)
よく覚えてますねー・・・ 自分でも忘れてた。
正確には「休日」じゃなく「長期休暇」だと思うけど、そういやあの頃は旅に出るたびにタイルを買っていました。 使う予定がないからいつしかやめちゃったけど度重なる引っ越しでも捨てられずにいまだに持っています。
タイル集めじゃ飽き足らず、黒のブラウン管テレビをスプレーで真っ白にペイントしてテレビの表面全体に青タイルを貼ったりしてました。
世界で一番美しい建築はイスタンブールのブルー・モスクだと思ってるくらいタイルが好きで、タイルを見にシチリアのCaltagironeやメキシコのPueblaまで行ったことがあります(両方ともタイル好きには息ができなくなるほど興奮する町)。
あんなに好きだったこと、先輩からメールがくるまで忘れてた(ありがとう!)。
そしてあれから何年も経ってから何だかとても近いようなキャリアを選んだことに気づきました。
話は変わりますが、2年前行ったINSEADのイベント、”Off-the-beaten track Alumni Stories”と題したパネルディスカッションで卒業生3人が好きなことを仕事にしたいきさつを語っていました。 3人の経歴の詳細は『好きなことを仕事にした人たち』に書いていますが、1人は「中国」と「オフロード・レース」が好き、1人は「空を飛ぶこと」が好き、もう1人は「旅」が好きで、それぞれ好きなことを仕事にしていました。
同じ日のイベントで、ヘッドハンター(卒業生)が「成功するキャリアの築き方」というようなタイトルのトークを行いました。 彼の経歴は、戦略コンサル→ヘッドハンターで、いかに自分の付加価値をあげながら上手くキャリア・アップするか、というような内容でした。
Q&Aタイムに「いつか起業したい人はどうすればよいのか?」という質問に対する彼の答えは、
40代までは、コンサルなりバンカーなりestablishedなキャリア・パスがある分野で十分に経験を積みスキルを身につけ、失敗してもいいほどの資金力もつけてから起業しないとリスクが大きすぎる。
さらなる「シリコンバレーのスタートアップの若い起業家はどうなんだ?」という質問に対しては、
起業家に生まれついた人だけああいうことをするんだ。
有名ヘッドハンティング会社パートナーのあまりにも”He just doesn’t get it.”な答えに呆れ(聴衆の半分くらいは呆れてたが)、こんな人を夫に持つ奥さんがかわいそうになりました(余計なお世話ですが)。
人はどうして好きなことを仕事にしないのでしょうか?
たぶんひとつめの理由は「お金になりそうにないから」。
大学の学部専攻から初めの就職くらいまでは親の影響も大きいので「そんなことやってもお金にならない」と言われ、自分でもそうかな、と思い何となく納得する。
そして、もうひとつの理由は「好きなことを追求して自分の夢が破れる/失敗するのが怖いから」。
特に芸人やアーティストなんかがそうですよね(デザイナーも、かもしれないけど)。
難しいけど、他人の夢を否定する資格は誰にもないよねー
あーーー、でも難しい。
September 17th, 2011 at 12:18 am
“He just doesn’t get it.”ってどんなニュアンスですか。
September 17th, 2011 at 7:34 pm
>watanabe8760さん
>”He just doesn’t get it.”ってどんなニュアンスですか。
“get it”は「わかる、腑に落ちる」っていう意味なので、”He just doesn’t get it.”「この人、生まれ変わってもわかんないよね」って感じでしょうか。