シンガポール永住権放棄・・・

今日、ロンドンのシンガポール領事館まで出向き、シンガポール永住権を放棄する申請をしてきました。
私が取得した経緯はこちら→『”シンガポール市民になりませんか?”』『シンガポール永住権取得!』
(最近のシンガポール永住権取得は私が取得した頃よりハードルが上がっているようなので、最新の情報はご自分でシンガポール入国管理局にお問い合わせください)
せっかく取得した永住権を何も自ら放棄しなくても・・・と思われるかもしれませんが、理由はCPF(シンガポールの年金・医療保険積立制度)です。 CPFについては『社保庁は見習ってほしいCPF』に詳しく書いていますが、個人口座に積み立てられるもので、他国に移住する際は引出しができるのです(そのためには永住権の放棄が必要)。
シンガポールに今後住む予定のない人にとって、CPF口座にある積立金はキャッシュ(現金)と同じ、引き出すことにしました。 永住権放棄には一抹の寂しさも感じましたが、まあ、永住権のコレクターになっても仕方ないし。
相互扶助型の国民年金の積立て額不足は高齢化が進む先進国政府にとっては頭の痛い問題で、それを解決する個人積立はオーストラリアでもSuperannuationと呼ばれてすでに導入されています。 他の国でもあるのかなー? 『海外居住者の年金ポータビリティー』も私たちのような根なし草にとっては重要問題。


そのシンガポール領事館に向かう途中、何とシンガポールからロンドンに出張で来ていた南アフリカ人Bとロンドン在住のインド系スイス人R(2人ともINSEADクラスメイト)に遭遇。
Bいわく「シンガポール在住が6年になり、そろそろ飽きてきた、今の会社(銀行)でロンドンかジュネーブに移れるが、現在住み込みメイドが家事・育児を全面的に助けてくれている生活ができないと思うと二の足を踏む。 8月には2人目の子どもも産まれるのに・・・」。
今月初めに1人目の子どもが生まれたばかり、1年間奥さんと一緒に育児に専念するため会社を辞めたRと現在フルタイム育児中の私はロンドンのチャイルドケアの高さ、政府補助のなさ、シンガポールのように安くてフレキシブルで(*1)クオリティーが高いヘルプが得られる国(→『6家庭に1軒がメイドを雇う社会』)はヨーロッパにはないこと、を力説しておきました。
*1・・・イギリスではナニーやベビーシッターは家事はしないし、クリーナーは育児はしないが、シンガポールのメイドは何でもする。
ジュネーブに住んだことがあるRは、ロンドンよりQuality of Lifeが高いとお勧めしていました。 そうなのか、ノーマークだった、ジュネーブ・・・
この「シンガポールでヘルプを得て暮らすのに慣れてしまって、他の国に移れない・・・」は今まで何度も何度も友人たちから聞きました。 子育て世代(すなわち働き盛り)のグローバル人材を離さないシンガポール政府の秘密兵器だったりして・・・
それにしても「家事・育児のヘルプの得やすさ」はQuality of Lifeにかなり直結しますね(私なら『世界で最も暮らしやすい都市』の指標に入れるな・・・)


5 responses to “シンガポール永住権放棄・・・

  • snowshoe-hare

    シンガポールもメイド大国なんですね。
    サウジでも安くでメイドが雇えるので赤ちゃんのいる家庭ではとても助かると大喜びです。やはりフィリピンとインドネシア人女性が多いですね。英語ができて家事育児何でもやってくれるそうです。外国人が住む集合住居(コンパウンドと言います)にはメイド部屋がついているものも多いですよ。
    サウジ人も、中流以上の家庭には少なくとも1人はメイドさんがいると聞きました。子供の数が多いので(5人以上は普通で10人もザラ)お手伝いさんが必要なのでしょう。
    虐待や給料不払い問題など新聞には色々と載りますが、逆に住み込みメイドが貴重品を持ち逃げすることもあったりして雇う側は大変そうです。
    スイスは物価が高いイメージがあるんですが、ジュネーブがロンドンよりいいとは・・・行ったことがないので興味津々です。

  • ろちょーる

    こんにちは
    まさにその通り、複数の乳児かかえてシンガポールでなかったら生活成り立たなかったと毎日思っている次第です。
    もちろん高学歴女性に仕事に専念してもらうためのシンガポール政府の政策ですよね。ドメスティックヘルパーの彼女たちも、不憫なことになっている子からお人好しの雇用主を搾取している子まで、まあ多様なこと!

  • la dolce vita

    >snowshoe-hareさん
    >子供の数が多いので(5人以上は普通で10人もザラ)お手伝いさんが必要なのでしょう。
    ひとりで5人から10人産むんですか? それとも一夫多妻だから? 1人だと次から次へと産んでばかりですねー
    >スイスは物価が高いイメージがあるんですが、ジュネーブがロンドンよりいいとは・・・行ったことがないので興味津々です。
    私も行ったことないです。 大都市はどうしても家賃が高く通勤時間が長くなるのでQuality of Lifeは下がりますよね。人が多いからこそ活気も刺激もあるので、悩ましいトレードオフです。
    >ろちょーるさん
    >複数の乳児かかえてシンガポールでなかったら生活成り立たなかったと毎日思っている次第です。
    おめでとうございます! ふ・ふたごですか? そりゃあ、想像を絶するほど大変ですね。
    >もちろん高学歴女性に仕事に専念してもらうためのシンガポール政府の政策ですよね。
    高学歴女性じゃなくても初めの数年は本当にフルタイム・ジョブ。 上記のように、育児のために1年仕事辞めた男友達がいますが、初めは2人がかりでようやく普通の生活ができるか?って感じでつくづく核家族は育児に不向きだと思います。

  • mignon1117

    東京に住んでいても、私も核家族なので、シッター等の託児サービスについては悩ましい問題です。
    こちらも、シッター(ナニー)は子供の面倒のみで、家事や産褥期のヘルプとなると別途料金を課されます。また、病児も見ないので、病気の時の対応が大変です。病時(病後児)保育はありますが(←ロンドンにもありますか?)、みてもらいたいときは定員がいっぱいでNGのことも多々あります。それでも、最近は、NPOフローレンスの存在で、会員登録の上、利用できるなど、多少利用しやすくなったと思えます。
    子供が病気の時に他人に見てもらうことの心理状態は別にして、見てくれる人は誰でも良く割り切ってお金で全て解決しようと思えば、乗り切っていけるのでしょうが、そうは簡単にいかないので悩ましいです。
    親や身内は有難い存在ではありますが、彼らも彼らの人生があり、結果的に自分の子供の面倒に多くの時間を割いてもらうのは個人的には申し訳ないように思うので、私は、質の良いシッターさんや近所の人達といった他人を利用するほうがいいと思っています。

  • la dolce vita

    >mignon1117さん
    >シッター(ナニー)は子供の面倒のみで、家事や産褥期のヘルプとなると別途料金を課されます。
    興味があって東京のベビーシッター代を検索してみました。エージェントを通すと平日昼間が約1,600-2,000円、夜間・休日は割り増し、って感じの相場ですか? 今の円高、£安だとロンドンの方がちょい安めかなー でもロンドンはエージェント通したらいくらになるかよく知りませんが。
    >病時(病後児)保育はありますが(←ロンドンにもありますか?)
    まだ先の話なので調べてませんが、企業に勤めている人はsick leaveがannual leaveと別にあるので、それを子どもにも使えるんではなかろうか? あとは病児を診てくれるベビーシッターだと思うけど、その日の朝とかに判明するものだろうから、どうやってるのかは不明です。
    >親や身内は有難い存在ではありますが、彼らも彼らの人生があり、結果的に自分の子供の面倒に多くの時間を割いてもらうのは個人的には申し訳ないように思う
    これは完全に人によるでしょうねー 「彼らの人生」計画の中に「孫の面倒をみる」って入ってる人も多いと思いますよ。 子育て方針が違うと、面倒みてほしいかどうかはまた別問題ですが、そういうラッキーなケースはおおいに頼めばいいと個人的には思います。

Leave a Reply

Fill in your details below or click an icon to log in:

WordPress.com Logo

You are commenting using your WordPress.com account. Log Out / Change )

Twitter picture

You are commenting using your Twitter account. Log Out / Change )

Facebook photo

You are commenting using your Facebook account. Log Out / Change )

Google+ photo

You are commenting using your Google+ account. Log Out / Change )

Connecting to %s

%d bloggers like this: