個人社会と家族社会

新しい国に引っ越すと山のように事務手続きがあるんですねー
船便の家具もまだ届いていないので、落ち着いた生活はいつのことやら・・・?ですが、私たちは銀行口座や賃貸契約など重要な契約は共有名義にしています(おそらくそれが一般的。 →『ジョイントアカウント(共有名義口座)』)。
銀行の共有名義口座は誰とでも開けます、夫婦である必要は全くなし。 個人Aと個人Bがそれぞれ銀行と契約を交わすという性質のもの。
また、明文契約社会なので、賃貸契約は私が東京で交わしていた賃貸契約の5倍くらいボリュームがありました(賃貸人と賃借人の義務が細かく取り決められていて、「1年に1回は暖炉を掃除すること」「半年に1回は庭の木を剪定すること」など延々と続く)。
この「個人単位(別姓家族は普通) x サイン認証 x 明文契約社会」に慣れる過程で、日本の「家族単位(家族は同姓) x はんこ認証 x 暗黙の了解が多い社会」って特殊なんだなーといろいろ思い出しました(中国や韓国の例は知りません、ご存知の方はぜひコメントを!)。

NTTドコモの携帯電話のファミリー割引、同じ都内に住む弟(住所は別)とファミリー割引できないか聞いてみたらできるとのことで、「苗字が同じ」であることを証明すればよかっただけでした。 「苗字が同じ = 家族」という感覚が今思い返してみるとすごい。 5年前の話なので今もできるか知りませんが、苗字が同じ友達がいる方、試してみてください(ただし、請求書は1本なので月々の清算が面倒でした)。

私はいまだに緊張すると(?)登録したサインと異なったサインとなってしまい、銀行などでよく「もう1回」と突き返されるのですが、「登録印を所持している」という事実が個人認証になるのもすごい。 セキュリティ的には、
(i) what you have・・・印鑑、かざすだけの社員証など
(ii) what you know・・・暗証番号など(サインもここに入るか?)
(iii) who you are・・・生体認証(指紋・虹彩など)
の順にセキュリティが高くなり、組み合わせればより高くなります。

現在、日本の家族法では夫婦同姓ですが、その例外が外国人と結婚した場合(外国人は日本の戸籍を持てないため、配偶者と同じ姓に変えたい場合は婚姻届とは別に「外国人との婚姻による氏の変更届」なるものの提出が必要)。
別姓のままの人も多いのですが、別姓のままだと家族と認識してもらえないという悩みはよく聞きます。 イギリスは夫婦別姓もデファクトも多いので、そもそもパートナーと結婚しているか否かを問われることがあまりありません。
ただ結婚後の姓をどうするかは国・文化によってまちまちなので、日本でなくとも面倒な思いをしている人は多いですが・・・
どちらがいいとかではなく、自分の国を離れて改めて気づくことがたくさんあるなー、というオチのない話。
でも暗黙の了解が多い社会(= ハイコンテクスト文化)はよそ者が入りにくい社会なので、よそ者の立場では明文契約社会は極めて楽だと切実に思います、はい。
参考:ハイコンテクスト文化とローコンテクスト文化


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