フランス留学中、どこに行ってもワイン、そして安いのに美味しい、のでワイン大好きになって帰ってきました。 元々あまりお酒に強くないので、留学前は1杯しか飲めなかったのが、3杯まで飲めるように。
フランスにいる間は週末や休暇中にワイナリー巡りをしたけど「この味好き、好きじゃない」という感覚のみで飲んでいたので、「もっと知識があったら、飲むのも選ぶのも楽しいだろうな」と思っていました。
そこで日本に帰国後は、体系的に知識を習得するために、ソムリエとはいかなくともワインエキスパートの資格を目指そうかな、とぼんやりと思っていたのですが、出張に次ぐ出張の生活でまとまった時間が取れず断念。
去年シンガポールに引っ越してようやく出張に追われる生活とおさらばしたので、「ワイン習いたいなあ」と夫に言ったところ、「ワインって習うものじゃなくて、飲んで自然に覚えるもんなんじゃないのー?」と暗に反対されてしまった。 彼は小さい頃から食卓でディナーと一緒にワインを楽しみながら、親に聞いて自然に覚えたんだそうです。
「ワイン飲んで育った人とは違うわよ」とか「ワインって言ってもオーストラリアワインしか知らないじゃん」とか思ったのですが、指摘されて初めて自分の中に「日本人の検定好き」を発見。
一時期、検定ブームが起きて、さまざまな検定が乱立しましたよね。
東洋経済オンライン:乱立する新興検定の舞台裏、漢検除けば、どの検定も青息吐息
これは日本人の資格好き・権威志向とオタク性がうまく交差した結果ではないかと思っています。 TVチャンピオンはその走りであろう(私、あの番組、好きでした)。
なお、資格好きではないが、オタク気味な夫が尊敬するのがさかなクン。
昔、BBC3で『Adam & Joe Go Tokyo』というイギリス人コメディアンが東京のサブカルチャー体験するショーがあって、そこにさかなクンが出演したのを見たんだそう。
YouTubeで発見(↓)。
たしかに、彼は「好き」の一念で職業「さかなクン」のポジションを確立し、東京海洋大学客員准教授他を務めていて資格に頼っているわけではありません(まさかと思ったけど、ググってみたら「魚食スペシャリスト検定」なるもの発見)。
なお、外国人にとって日本の魚もワインと一緒で実際に食べて舌で覚えるしか方法がありません。 日本の食卓に並ぶ多くの魚は厳密に同じ種類を示す英語の単語が存在しないし、例えば金目鯛をsnapperと言うと全然違うものを想像してしまいます。
ワインと魚好きな私たちですが、悲しいことに、シンガポールは酒税が高すぎるし、日本の魚も日本からの輸入品なので高い・・・。
私がワインエキスパートに、夫がさかなクンに近づける日は遥か遠いのでした・・・
June 17th, 2009 at 6:37 pm
そうですか、シンガポールはワインも高いんですね….タバコや車は(政策で)驚くほど高いとは聞いてましたが….
ワインを嗜むのも大変そうですね。
シンガポールは総じて物価が高そうな感覚なんですが、どうなんでしょう。安いものってあるのでしょうか。
食事もレストランは割高だった記憶があります。特にPAN PACIFIC前の日本食レストラン。屋台のナシゴレンはそこそこの値でおいしかったです。:-)
June 18th, 2009 at 12:32 am
アメリカで言えば、肉の部位あて選手権というところでしょうか・・(笑)
最近、Wagyu, Kobe beef (アメリカもの。日本から輸入しているものはほぼない。本物は100グラム100ドルくらいするし・・)が高級レストランでは見れますが、アメリカ人の旦那に言わせると、ブランドよりは、部位のほうが気になるようで。(プラクティカル)
一部のグルメなアメリカ人を除いてはそんなもんかなという感じです。
アメリカにある日本のスーパーでは宮崎牛が買えますが、200グラムで40ドルくらいだったかなぁ。。。なのに英語のラベルはKobe beefなの。霜降り肉の代表のようになってます。
あと旦那が爆笑していたのが、私が真剣にどのお米を買うか悩んでいたとき。
カリフォルニア米にも15種類くらいあって、田牧米というのが一番美味しいと私は信じているのですが、まさか同じジャポニカ米同士でなやんでるとは思ってなかったようでした。(ロンググレインなど種類が違う中で悩んでると思っていた)
美味しいものが食べたいのみたいという日本人の精神が、ブランドにも通じてますよね。ワインもブドウの種類の次は産地や年代に及びますものね。日本人にとってやっぱり食って大事だとおもうんですよね。
June 18th, 2009 at 8:28 am
ご無沙汰しております。私もあまりお酒は強くなく、またあまり知識は無いもののワイン大好きです。
昔、フランスビオワイン限定のテイスティング会に何度か出席したことがありますが、そこでソムリエ並みの知識のある方々とお会いしました。ワインの分類から産地、生産方法のあれこれまで、その時色々お話を聞けたのですが、経験+知識の両方で楽しめるのがワインなのかなと思いました。なので、同時進行で勉強されてもいいのではないでしょうか?
June 18th, 2009 at 10:05 am
>baeさん
>シンガポールは総じて物価が高そうな感覚なんですが、どうなんでしょう。安いものってあるのでしょうか。
多くの市民と同じように、住居は公団(家賃知らない、ほとんどの人は買う)、食べ物はホーカー(=1食約200円)、移動は地下鉄(=約90円)かバス(=約60円)、タバコ・酒やらない、にすれば、生活費は安いです。 先進国の中で最も安く住める方じゃないかな?(1人あたりのGDPが日本より高い先進国ですからね、一応)。
http://www.ladolcevita.jp/blog/global/2008/07/post-15.php
私のような外国人がワイン飲んで魚食べて自国と同じような生活しようと思うから高いわけで・・・
>hirokoさん
>Wagyu, Kobe beef (アメリカもの。日本から輸入しているものはほぼない。本物は100グラム100ドルくらいするし・・)
こっちは、Aussie Wagyu beefが多いですね、結構人気ですよ(たぶん)。 肉に興味がないのでわかんないですが。
>美味しいものが食べたいのみたいという日本人の精神が、ブランドにも通じてますよね。
日本人のオタク度はすごいですが、うちの夫もかなり食にはこだわるし、イタリア人やフランス人の友達も相当うるさいですよ(分野に偏りがあるけど)。 アメリカ人がこだわらなさすぎ、と思いますねー(笑)
>Mariaさん
>経験+知識の両方で楽しめるのがワインなのかなと思いました。なので、同時進行で勉強されてもいいのではないでしょうか?
ありがとうございます〜 本買ったことあるんですよ、でも全然頭に入んなかった・・・(笑)。
やっぱり味あわなきゃだめよねー、とその時思いました。 もうちょっとワインが安い国に引っ越したら、再開します!
June 18th, 2009 at 8:57 pm
カリフォルニアワインのナパバレーなどはぶどうの種類ごとにテイスティングできるし、かなりいいワインも作られているので、一度テイスティング旅行をされてはどうですか?
日本のとあるワイン輸入業者のご主人はお酒は全く飲めないのですが、どのワインのこともよくご存じで、予算と好きな味をいうと見事にワインをセレクトしてくださいます。彼はワイン業者の中でもかなり有名な方のようですがワインの知識はひけらかしたりしません。
ワインの通ぶって、うーんラズベリーの香りのなかにところどころブラックベリーの香りが。。。とかいう奴に限ってとてたてのラズベリーもブラックベリーもを味わったことのない人間だったりするのが大半です。信用がおけません。
June 18th, 2009 at 9:36 pm
>私のような外国人がワイン飲んで魚食べて自国と同じような生活しようと思うから高いわけで・・・
なるほど~、生活密着のコストはむしろ安いくらいですね。
地下鉄といえば、生まれて初めて乗車カード?をシンガポールで経験しました。
ディポジットの仕組みがよく分からなくて、最初は「なんで運賃が一律嵩上げされてんだ!」っと不思議がってました。同僚に話すと、当然爆笑されちゃいましたが(笑
最近やっとJR九州も電子マネー導入で、ディポジット500円でカード作るようになりました。(便利!
June 19th, 2009 at 9:51 am
>sunshineさん
>カリフォルニアワインのナパバレーなどはぶどうの種類ごとにテイスティングできるし、かなりいいワインも作られているので、一度テイスティング旅行をされてはどうですか?
ナパはいいですよね! 大昔行ったなー 「ぶどうの種類ごと」っていう発想が合理的でアメリカ的です。 フランスのワイナリーにはない発想ですね(でもフランスはアメリカみたいに、テイスティングにお金取ったりしませんが)。
>日本のとあるワイン輸入業者のご主人はお酒は全く飲めないのですが、どのワインのこともよくご存じで、予算と好きな味をいうと見事にワインをセレクトしてくださいます。
そういう方がどうやって覚えているのかぜひ聞いてみたいです!