シリコンバレー向きでない人にとっての天国

ひょんなことから、このブログを見たシリコンバレー在住の起業家外村さんという方からメールを頂きました。
シリコンバレーといえば、梅田望夫さん渡辺千賀さん海部美知さんのブログも本も愛読しているし、あの世界中から頭脳が集まり切磋琢磨しながら世界を変えるような技術で起業・成功を目指し、その起業家たちを支えるコミュニティも成熟している、自由で寛容な空気に「いいな、楽しそうだな。 うらやましいな。」と思っていました。 そんなシリコンバレーに緩いネットワークができて嬉しいです。
私は2001年初頭のドットコムバブルがはじけかけの時にシリコンバレーに2ヵ月くらい住んでいたことがあります。 当時の勤務先の投資先ベンチャーで事業計画作成などのお手伝いをしていました。 2ヵ月だけですが、住んでみた感想は・・・
つまんなかった。
渡辺千賀さんいわく「オタクに最適化された街」はオタク(ギークと言い換えた方がいいか)度が低い私にとっては、ただのアメリカの田舎町でした。 大体、私、車社会キライだし。
三度の飯より技術が好きなギークか、そんなギークをこよなく愛する特異な人にとっては天国ですが、それ以外の人にとって、シリコンバレーは「私のいる場所じゃない」と感じるんじゃないかな? 干渉されないので、ヨソ者感はないけどコミュニティの一部感もない。


そこで、シリコンバレー向きでない私のような人(の方が世の中多いと思うが)にとっての天国はどこか模索しています。
今のところ結論は「すべての面で百点満点の天国はこの世にない(し、あったらつまらない) 人それぞれなので万人にとっての天国もない」です。 テクノロジー・ギークにとってシリコンバレーが天国であるように、世界各地にスポット的に、世界中から趣味・嗜好を同じくする人が集まるような世界になれば面白いな、と思っています(人の移動が容易になるにつれ、だんだんそんな状況に近づいていると思いますが)。
実は私がこのブログを始めた今年6月には、シンガポールに長くいる予定ではありませんでした。 なので、ブログのタイトルも『世界級〜』という、次にどこへ移ってもOKなタイトルになっています。
夫がすでにシンガポールで生活していたため、結婚と他の国移住と2人で仕事探しを同時に行うのはあまりに大変なので、まずは私がシンガポールへ引っ越し、2人で次にどこへ行こうか考えよう、という手はずでした。
ところがミイラ取りがミイラというか、シンガポールは意外と居心地がいい。 ヨソ者だらけなので疎外感は全くないし、生活は快適だし、適度に文化的だし、何よりアジアの将来性を信じて集まっている人が多いので人が明るいところがいい。
天国とは言いませんが、しばらくいると思います。 ブログタイトルは『アジア級〜』に変えるのも何なのでそのままにしておきます。


9 responses to “シリコンバレー向きでない人にとっての天国

  • lat37n

    あはは、よくわかります。シリコンバレーでは文系人間はなんとなく肩身がせまい(パーティーでもバーベキューでもソースコードの話をするような土地柄なので、、、)ので、まさに、「干渉されないので、ヨソ者感はないけどコミュニティの一部感もない」。あと、娯楽もないですよね。それもあって、わたしはサンフランシスコ市内に住むことにこだわっちゃいました。。。そして、そのサンフランシスコも、住んで最初の半年は全然好きになれませんでした。
    でも、今では大好きなんですよね、この、天気のよさ、自然へのちかさ、さばさばした人間関係、フラットでカジュアルな文化。ここはいろんな意味で湿度がないんですよ。まあ、欲を言えば子供を育てたりするのだったら100点だったでしょうが、ちょっと早かった。。。

  • la dolce vita

    >lat37nさん
    >娯楽もないですよね。
    ないです。 当時25歳、若いだけが取り柄の文系女子には、娯楽なし、車なしで身動き取れず(出張者はレンタカーを借りてはいけない、という意味不明な規則のため現地駐在員の送り迎えつき)、食べ物ダメ、でダメダメでした。 投資先のベンチャーは和気あいあいとしてて家庭的な感じでしたけどね。
    >わたしはサンフランシスコ市内に住むことにこだわっちゃいました。
    サンフランシスコいいですよね〜、シリコンバレーから毎週末カルトレインに乗って2時間かけて通いましたよ! 私は車通勤が嫌なのでアメリカに住むならサンフランシスコかニューヨークとだいぶ前から勝手に決めていますが、実現の見込みは全くありません・・・
    >欲を言えば子供を育てたりするのだったら100点だったでしょうが、ちょっと早かった。。。
    へー、アメリカって子ども育てるのにいいイメージないんですが(犯罪率が高いのと、何かとお金がかかりそう)、また今度教えてくださいませ。

  • sunhsine

    十数年前、マウンテンビューにまだグーグルがなく、スターバックスだってたしかパロアルトに路面店で一軒だけあって、でもシリコンバレーに活気が溢れていて、まさしく黄金期に住んでいました。大好きでしたよ。
    そういえば、ファーザーズデイというのがあって、その日は、お父さんの勤務先に子供たちが見学に来るのでみんな誇らしげに自分の子供に仕事を紹介するんですよね。
    あと、カジュアルフライデー。ノーネクタイですよね。金曜日は3時頃にはなんとなく仕事を終えていて、5時頃にはゴルフ場にいるといった輩も多かったなあ。
    そしてスタンフォード大学のあるパロアルト市は、全米でも指折りの教育水準の高さ。
    本当に羨ましい。
    今はずいぶん変わったのでしょうか?

  • オレンジ

    毎回コメントを書くことはできないですが、la dolce vitaさんのこういう感じのブログは面白く、ためになって好きです。
    シリコンバレーってオタクの街なんですね。知らなかったです。お話を聞いていると、アキバのアニメオタクとは違うコンピューターオタク(??)の街みたいですね。こういう街は分らない人にはつまらないですよね(笑)。

  • la dolce vita

    >sunshineさん
    >シリコンバレーに活気が溢れていて、まさしく黄金期に住んでいました。大好きでしたよ。
    好きな人にとってはすごく居心地がいいところなんだろうなー、と思いましたよ。 
    >ファーザーズデイというのがあって、その日は、お父さんの勤務先に子供たちが見学に来るのでみんな誇らしげに自分の子供に仕事を紹介するんですよね。
    ファーザーズデイ、いいですね。 日本でもやればいいと思います。 家庭の中でのお父さんの存在感がちょっとは高まるのでは?
    >オレンジさん
    >シリコンバレーってオタクの街なんですね。
    広義のオタクですが、テクロノジー・「ギーク」と呼んだ方が本人たちは喜ぶかと思います。
    「オタク」と「ギーク」の違いはこちら(↓)をどうぞ。
    http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51036410.html
    >アキバのアニメオタクとは違うコンピューターオタク(??)の街みたいですね。
    コンピューターに限りません。 ハード、ソフト、バイオ・・・広くテクノロジーのようです。
    こんな(↓)ところだそうです。
    http://www.pasonatech.co.jp/hatarake_sv/rep1.jsp

  • Jiro

    梅田望夫さん、渡辺千賀さん、海部美知さん、の3人は良い感じですね。数年前から渡辺さんのブログにはまっていたところ、以前から存じ上げていた海部さんのブログも知らないあいだに人気沸騰していたようです。今年の2月に出版された「パラダイス鎖国」の発売キャンペーンで帰国されたときに、そう言う繋がりだったとお聞きして、世の中狭いものだなあと実感いたしました。
    今年の夏にアリゾナのフェニックスに大学院の卒業式に行く途中で、今の勤め先に本社があるサンフランシスコに寄って、バークレーに住む友人宅に泊まってきました。残念ながら海部さんにはお会いできませんでしたが、ほぼ20年ぶりのサンフランシスコの街を歩いてきました。当時は初めてのアメリカ旅行だったためあまり感じなかったのですが、今回は意外とこじんまりした地方都市とその周辺の学園都市、という印象でした。だとするとシリコンバレーって、...!私はナパバレーの方が性に合うようです。
    ファーザーズデー、日本の外資系の金融では「キッズデー」と呼んで、夏休みに子供たちを1日会社に招待します。お父さんのデスクでPCをいじったり、同僚の人たちに紹介したりして、それから人事やボランティアの社員が会社の案内をしたり、会社の仕事を子供に分かりやすく説明したりしていました。
    シンガポールは良いですね。政治的な安定がどういう形で継続するのか、ちょっと不透明な気もしますが、少なくとも今の中国やインドが成長し続けている限り、安泰のような気がします。誰もがコスモポリタンで、一昔前の香港のようですね。そういう目で見ると、シリコンバレーは共通のものを持った人たちが集まっているけれど、シンガポールは、次はどこへ行っても良いと思っている人たちが集まっているような、そんな気がしますね。

  • la dolce vita

    >Jiroさん
    >日本の外資系の金融では「キッズデー」と呼んで、夏休みに子供たちを1日会社に招待します。
    へー、知りませんでした。 日系でもどんどんやればいいと思います。
    >誰もがコスモポリタンで、一昔前の香港のようですね。
    返還前の香港に住んでいたイギリス人が「香港からはコスモポリタンらしさが失われて、どんどん中国化している(それが悪いという意味ではないけれど)」と言っていましたが、やっぱりそうなんですね。
    シンガポールは「人生のトランジット中」みたいな外国人ばかりです(私の周りは特に)。
    >シリコンバレーは共通のものを持った人たちが集まっているけれど、シンガポールは、次はどこへ行っても良いと思っている人たちが集まっているような、そんな気がしますね。
    何となく来てみて居心地がいいから居着いてしまい気がついたら5年(!)、みたいな人が多いですね。
    「ここで骨を埋める」という人はあまり聞きませんが・・・
    「世界一の都市にする」という政府の気合いのもと実行される政策が、どんどん本当に有言実行されていくのを見るのが面白いです。 一党独裁ですが、みんなジョークのネタにしますが、本気で一党独裁はいかん、と思っている人はほとんどいないような・・・? 経済が長期低迷したら変わるのかもしれません。

  • Y

    はじめまして。
    移住や海外就職をしているのは一部の超エリートだけの話だけなのでしょうか?
    ごく普通の日本人はシンガポールにいますか?

  • la dolce vita

    >Yさん
    >移住や海外就職をしているのは一部の超エリートだけの話だけなのでしょうか?
    >ごく普通の日本人はシンガポールにいますか?
    超エリートと普通の日本人の定義がわかりませんが、日本人はたくさんいます。 30,000人いるので(家族込みですが)、いろいろいます。

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