学校が始まって1ヵ月経つのに学校のことを書いていませんでした。
私が毎日通っているのは北ロンドンにあるThe Interior Design Schoolのフルタイム・ディプロマコースです。 キャリアチェンジしたい人を対象とした、毎年16人限定の少人数コース。
ロンドンは建築・インテリアデザインのメッカ。 コースの数も多く、この学校に決めるのに二転三転しました(通学時間が1時間もかかるので当初は候補から外していた)。 最終的には、ロンドンで活躍する日本人インテリアデザイナー澤山さん(*1)の「卒業生のポートフォリオの質が一番高い」というコメントで決めました。
*1・・・デザインオフィスNSDAを立ち上げ、イギリスと日本をプロジェクトで行き来されてます(こういうライフスタイル理想!)。 こちらのご自宅におじゃましました、天井高が高くてとても素敵。
16人のクラスメイトの内訳。
男 4・女 12(うち子持ち 5)
イギリス人 6・イギリス人以外 10(フランス 2・アメリカ 2、以下は1人ずつ – カナダ・トルコ・モロッコ・ロシア・ポーランド・日本)
20代と30代が半々くらい
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The Interior Design School
The Future of Work
「過去最低の内定率に直面している日本の大学生はかわいそう」とはあまり思わない。
ゲームの途中でルールが天地ひっくり返るくらい変わるより、ゲームに参加する前にルール変更を知った方がいいと思いません?
私は新卒で入った会社がすぐ経営不振になったことを今では本当にラッキーだったと思います(→『米金融、未曾有の危機』)、あの頃は本当に身軽だったのですぐ動けたし。
私はもう人のキャリア相談にはあまり乗らないことにしてるし(→『業界の旬とキャリア相談』)、自分だったら就職活動せずに大学院留学しますが、(→『就活中の学生へ – 1』、『- 2』、『- 3』)、「将来の仕事ってどんなの?」という疑問にわかりやすいビジュアルで答えているプレゼンを見つけたので貼っておきます。
8年の変化を思う
もうだいぶ日が経ってしまったけど、年末年始は今年1月からINSEAD MBA留学しているtomokoleaさんとダンナさんが我が家に泊まりに来ていました。
彼女との出会いは元々このブログ。 2008年6月に始めたブログ、当初は読者数も多くなかったのに矢のような速さで見つけて「このようなブログを書いていただき、ありがとうございます」とメールをしてくれたのが最初。 当時、彼女は福岡にいて、ダンナさんと一緒に東京で転職活動をしつつ、3 – 5年後にMBA留学も目指している、ということでした。
翌年には東京でたまたま会い(→この集まり)、シンガポールで会い(私の夫はブログが読めないので「(日本からわざわざ来るなんて)キミのブログには何が書いてあるんだ?」とビックリしていた)、その後もしばしば留学準備の経過報告をしてくれたりしながら見事に有言実行でINSEAD合格。 今年の正月には泊まりに来たし、春になったら私たちも遊びに行くことになったし・・・と、いつの間にか友だちになっていたのでした。
私が8年前に留学した頃の準備の方法とはずいぶん変わったなー、というのがひとつめの感慨。
Facebookもmixiもなかったその頃は海外の学校の卒業生・現役生をピンポイントで見つけ質問するなんてできませんでした。 そんな人が身近にいない場合、会う方法は留学説明会などのイベントかキャンパスビジットしかありませんでした(フランスへ旅立つ前々日に現役生が留学生活を綴った英語ブログを発見し、「私もやろう!」と2003年にブログを始めた話→『私のブログ歴』、キャンパスビジットで受けた親切がブログの動機にもなっている話→『インターネット時代の質問力』)。
仕事がなくなるのはミドル層
まず、このビデオをどうぞ。
1枚1枚じっくり見てから丁寧に端と端を合わせてタオルをたたむロボット、すごいなー ぜひ、うちの洗濯物もたたんで欲しいわ〜
このビデオの紹介から始まるThe Economistの記事がとても面白かったので、久しぶりにご紹介。
The Economist : Automatic reaction
米国大学院学生会のお知らせ
今日は私の友人が立ち上げた団体、『米国大学院学生会』のお知らせです。
『米国大学院学生会』とは、
アメリカに学ぶ日本人留学生有志が、その後に続かんとする日本の後輩たちを応援するために立ち上げた団体
で、
日本で一般的な語学留学、交換留学や企業派遣ではなく、アメリカ人と同じ一般の学生として入学し、長期間腰をすえて研究や勉強に励み、そして学位の取得を目指す「学位留学」
を対象としているそう。
私は『就活中の学生へ – 1』というエントリーで就職活動中の大学3年生へのアドバイスとして「大学院留学目指したら?」と勧めるくらい学位留学はお勧めしています(私自身はアメリカ留学ではなかったのでアメリカじゃなくてもいいと思うけど、『グローバル学生争奪戦』のランキングでわかるように高等教育はやはりアメリカ強し、『誰でもアメリカ人になれるアメリカ』ですから)。
また、海外就職についての相談もよく個別にメールで受け取るのですが、これもよっぽど即海外就職できるスキルや経験がない限り留学をお勧めします(最近シンガポールで就職したいって人が多いです、「イギリスで」っていうメールは全然来ない、笑。 アジアへの時代の風を感じるなー・・・)
グローバル学生争奪戦
『国の価値観と個人の価値観』に書いたように、子どもの教育のことも考えてイギリスにやってきた私たちですが、もちろん大学以上の高等教育のことも視野に入れています。
先週のThe Economistでは世界中の大学が(特に新興国の)トップ層の学生を奪い合う現状の中、「イギリスの大学、今まではまあまあうまくやってきたけど、これからも大丈夫?」と今後の大競争に向けて注意を喚起するもので非常に面白かったのでご紹介。
The Economist : Foreign university students – Will they still come?
右の表が2009年の世界の大学ランキング(上海交通大学が毎年発表するもの、ランキングのフル・バージョンはこちら)。 以前も『教育における重要な変化』に書きましたが、トップ20の顔ぶれはほとんどアメリカとイギリス。
以下、記事の中で面白かったポイント。
ルーム・シェアのススメ
話題になったらしい『Chikirinの日記:就職氷河期 サイコー!』というエントリー。 私はあまり本筋ではない下記の部分にかなり同意です。
当面、若者はどんどん貧乏になるから、高い家賃が払えなくなっていやおうなくシェアハウスに住む人も多くなる。 ああいうところは、神経質すぎる人、清潔でないと生きていけない人、違う価値観の人と折り合えない人にはとてもつらい。
子供の頃から個室が当たり前で育った僕ちゃんは、このままではアジアでなんて絶対働けない。 でもお金がなくなるとそうはいかない。 いやでも住む場所を他人とシェアすることになる。 すると、性格がおおざっぱになり、雑多な環境にも慣れる。 そう、インドや中国でぐちゃぐちゃになりながら働くのに適した性格の人がいつのまにか増えるのだ。
留学時にハウス・シェアをしたことは今までやってよかったことTop 3に入るくらいなので、ルーム・シェア大推進派なのです、私。 欧米では若い人がシェアするのは当たり前なんだけど日本でもっと一般的になればいいのに。
私が留学したINSEADフランスキャンパスはパリの南60kmの森の中にあり、学生は近隣の村に家を借りてシェアし車通学するか、学校目前のアパートのワンルームを借りて徒歩通学するか、という選択がありました。
それまでひとり暮らしが快適で他人と(しかも外国人!)シェアをした経験がなかった私は、「気が合わない人だったらどうしよう? 夜中まで騒がれたり、超不潔だったら? 赤の他人の男と住むなんて・・・」とひたすら2ヵ月くらい悩みました、今となっては信じられないけど。
就活中の学生へ – 1
こちらのエントリーにCREAさんからこんな質問をもらいました。
仮にla dolce vitaさんが今、大学生当時に戻れて就職活動をするなら、どんな業界を第一志望にお考えになりますか?
「私が今大学3年生だったらどうするか?」という視点と、就活を控えた大学生へのアドバイス、両方混じってしまうと思いますが何回かに分けて書いてみます。
1. 大学院留学をめざす
「就職活動をするなら・・・」という質問なのにいきなり何ですが(*注)、私が今大学3年生なら大学院留学を目指します、それもできるだけ自分が進みたい道のトップレベルの学生が集まる大学。 どんな分野であれ自ずからアメリカかイギリスになると思いますが・・・(→ Top 100 Universities)
注:「就活中の学生へ」というタイトルなので、もちろんその話も近日中に書きますよー
以前『留学するなら大学? 大学院?』というエントリーで
「(英語圏でビザさえあれば)どこでも働いて食べていける」ようになるには、大学院より大学から留学した方がスムーズ
と書きましたが、それでも”Better late than never”(遅きに失してもやらないよりマシ)だし、分野によっては(理系とか)大学院からでも十分。
以下、私が大学院留学を目指すだろう理由。