Tag Archives: 文化
子どもがいるといくら整理しても物が増えて増えて困ります。 もうすぐ引っ越すので、キッチンで食器類を眺めていたときに、ふと私がひとり暮らしをしていた頃から持っていた湯呑みとご飯茶碗のセットにピン(!)と閃きました。 10年以上前に京都伊勢丹の食器売場で買った花柄のセット、数ヵ国に渡る引っ越しでも捨てられなかったのですが、結婚してからさっぱり出番がなくなっていたのです。
日本の食卓では、家族全員がマイご飯茶碗、マイ湯呑み、マイお箸を持っているのが普通だと思います(私の実家はそうでした)。 一方、西洋ではマイディナープレート、マイグラス、マイフォークなどはありません。 例えばお皿ひとつとっても同じ種類で揃えるか(セットで買うと通常6個で1セット)バラで買うかはともかく特定の家族の一員に属していません(もちろん子ども用食器はあります)。 我が家の和食器もそれに習って同じ物を複数Maduで購入して日常的にはそれを使用しているので、私のひとり暮らし時代のマイ食器は出番がなかったのでした。
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3 Comments | tags: イノベーション, ダイバーシティー, 文化 | posted in 5. 趣味・プライベート, 7. 心・精神, 文化・アイデンティティー, 海外に住む
ロンドンオリンピックがあっという間に幕を閉じました。
皮肉屋のイギリス人魂を鷲掴みにした開会式で一気に盛り上がり2週間駆け抜けたオリンピック、私の友達が”£9 billion well spent!”(2週間でよく1.2兆円使った!)とこれまたブラックなことを言ってましたが、ロンドン市民としては宴の後、£9 billion(約1.2兆円)の費用の効果は気になります。
それはともかく閉会式のトップにこのショーを持ってきたときに、すっかりお馴染みとなったこの景色はすっかりロンドンの顔になったんだなー、と思いました。

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日経ビジネスオンラインで久しぶりに1ページに10回くらいうなずいてしまうこのコラム、『英語の公用化って何?』。 著者の河合江理子さんはINSEADの大先輩です、面識はありませんが。
特に全部蛍光マーカー引きたいくらいだった『英語ができても、意思が通じるとは限らない』から抜粋。
私が今でも意識しているのは、アメリカの文化人類学者であるエドワード・T・ホール氏による「『ハイ・コンテクスト文化』と『ロー・コンテクスト文化』についての概念」である。 コンテクストとは、ざっくりと言えば、状況や背景(バックグラウンド)を指す。
ハイ・コンテクスト文化圏としては、フランスなどのラテン系やアジアなどが当たる。 こうした地域では共通の価値観が長い間かけて作られているため、「いちいち言葉で伝えなくても、お互いに相手の意図を察し合うことでコミュニケーションが成り立つ」というのがホール氏の解釈だった。
一方、アメリカやドイツなどは、ロー・コンテクスト文化圏に属する。 こうした国々の人とは、理論的に説明しないと意思疎通できない。 移民国家は、たいていロー・コンテクスト文化である。
ちなみに、日本は「典型的なハイ・コンテクストの国」とホール氏は指摘していた。 実際、日本には「阿吽(あうん)の呼吸」や「空気を読む」といった独特の表現がある。 言葉を使わずに相手の言いたいことを理解するのは、高いレベルのコミュニケーションスキルと言える。
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6 Comments | tags: イギリス, ワークライフバランス, 育児, 文化 | posted in 2. ビジネス・キャリア, 7. 心・精神, 文化・アイデンティティー, 企業・会社員
年の瀬ですね・・・ 季節を感じることのない常夏シンガポールでも年の瀬になると妙に焦ってしまうのは日本人だからでしょうか・・・?
夫婦お互いの母国ではない第3国に住むのを結構気に入っている私ですが、自分の文化の季節のイベントや伝統の行事が全く盛り上がらない、というのがネックです(→『多民族国家の祝日の過ごし方』)。
今、街中ではもちろん商魂たくましくクリスマス・イルミネーションでいっぱいですが、まあ風情はゼロです(暑いってのも風情を感じさせないのかもしれない、というと、「クリスマスは夏のものだ」という南半球出身の夫が怒るが)。 やっぱり中華の国なので街中が一番盛り上がるのは中国正月、次いで中秋節。
私が実家に住んでいた頃は、家に帰って玄関のドアを開けると靴箱の上のスペースに必ず季節の飾り付けがしてありました。 それを見て「ああ、もうすぐ雛祭りだなー」とか感じ、雛祭りにはちらし寿司を食べ、端午の節句には柏餅とちまきを食べたものです。
私もそうしようと決心していたのに親元を離れてひとり暮らし時代はそんな面倒なことするわけもなく(笑)、結婚してからも全くしていません。 シンガポールには明治屋と伊勢丹スコッツという品揃えバツグンの日本食スーパーがあるので、買おうと思えばいくらでも買えるのに・・・
去年の大晦日に年越しそばを食べて、今年のお正月にお雑煮をつくったのが、最初で最後でした・・・
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2 Comments | tags: クリスマス, 家族, 文化, 正月 | posted in 5. 趣味・プライベート, 7. 心・精神, 家庭・育児, 文化・アイデンティティー, 海外に住む
土曜に、ミュージカル”CATS”を見に行ってきました。 ロンドンなどで公演経験のあるダンサーからなるツアーカンパニーがシンガポールで1ヵ月間だけ公演しているのです。
“CATS”は中学1年のときに生まれて初めて見たミュージカル。 13歳の目には、ダンス、歌、衣装、ステージ構成すべてが感激の嵐で、親にCDを買ってもらい歌詞を暗記するまで歌い、おこづかいを貯めてもう1度見に行きました(13歳が1万円を貯めるのは大変なのである)。 劇団四季に入りたいとまで思ったけど、主演キャストのプロフィールを見ると「4歳からクラシックバレエを始め・・・」とあったので、「9年遅かった」と思いあきらめたっけ。
それ以来、ロンドンとモスクワでも見たので今回が5度目。
ロンドンのウエストエンドもニューヨークのブロードウェイも公演が終わって、もう生で見ることはないと思っていた。
久しぶりだったので、猫の名前を忘れてしまっていたけれど、これは24匹の猫の名前を全部覚えて細かい芸も楽しむミュージカルでしたね、忘れていた。 初めて見たときは、ミストフェリーズのダンス(当時見たのは加藤敬二さん)にとにかく開いた口がふさがりませんでしたが、今回はマキャヴィティの歌を歌うセクシーキャットがお気に入りでした。
劇団四季のキャッツに関してはこのサイトがマニアすぎ。
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4 Comments | tags: ミュージカル, ランキング, 文化 | posted in 5. 趣味・プライベート, 海外に住む