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国の価値観と個人の価値観

このブログのタイトルに込めた意味を、

日本国内だけではなく世界中から自分のライフステージに合わせてベストなライフスタイルを選ぶ生き方

とした通り(ABOUTページ参照)、私たちは半年前、今のライフステージに合った場所という仮定のもとロンドンにやってきました。
今のライフステージとは「子育てステージ」。
次の15-20年間は教育を含めた子どもの環境を一番のプライオリティとして住む場所を選ぶことになります。
清潔だし治安はいいし物事がスムーズに運ぶし家事はしなくていいし・・・この上なく生活が楽なシンガポールを去って(←未練たらたらな私たち、笑)、ロンドンに来た理由は、私たちが子どもに持って欲しい価値観とシンガポールという国(政府)が最優先している価値観が合っていなかったことが大きいです。 『ロンドンに引っ越します。』に書いた理由は、この根幹の価値観が具現化した結果という言い方もできるかも。
企業経営の根幹にミッション(使命)・ビジョンと並んでバリュー(価値)があるのと同じように(*1)、国にもその根幹をなすバリューがあることを示すものとして次のような表を見たことがあります。

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ヨーロッパ、空の足が麻痺した1週間

この1週間、アイスランドの(いまだちゃんと読めない)Eyjafjallajoekull火山の噴火によるヨーロッパ空港閉鎖はイギリスに大混乱をもたらしました。
私の周りでも、まだメルボルンからロンドンに飛べない義父をはじめ(義母はひと足早く噴火の日に到着)、このロンドンで飛行機で飛ぶ予定がなかったのは(飛行機どころか電車に乗るのもままならない)私と(子供が生まれて1ヵ月は社則で出張禁止の)夫だけじゃないか?と思うほど多くの人が予定キャンセル・変更を余儀なくされていました。
いかにヨーロッパが空の足に頼っているかを痛感。 影響を受けた方、お疲れさまでした。
シャレになっていないのは、すでに経営不振に陥っているBA(British Airways)をはじめとする航空会社。 今回の空港閉鎖は航空業界に$1.7Bil.(約1,400億円)の経済的損失、700万人の足に影響を与えたとのことで、航空会社は政府の対応の遅さ、とりわけ国境を越えた空の安全に関する最終意思決定を行う機関がないことを責め賠償請求を始めました。
15(木)の閉鎖から20(火)のイギリスの空港再開までの政府のドタバタ劇のあらすじが昨日のFinancial Timesに載っていて面白かったので意訳しておきます。

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シンガポール政府からメールがきた。

今週初め、シンガポール政府のEDB(= Economic Development Board、経済開発庁)から一通のメールが届きました。
『グローバル富裕層争奪戦』という2008年11月に書いたエントリーの中の政府サイトへのリンクがリンク切れしているので正しいリンクに直してほしい」という依頼です(EDBの依頼通りリンクを直しましたが、エントリーの中で書いたGlobal Investor Programの情報自体が古くなっています)。
さらにエントリーの中で、私が

高度人材リクルートメントの機能を果たすContact Singaporeという情報センターの拠点に現在のボストン、ロンドン、チェンナイ、上海に加え、シドニー、サンフランシスコ、北京が加わります(東京が入ってないですね・・・日本はアジア一、富裕層の数が多いんですが、日本人には来て欲しくないんだろうか? それとも日本人の方がシンガポール移住に興味ない?)。

と書いた部分に対し、「日本人向けに日本語サイト(→:シンガポールへの投資をお考えの皆様へ)を開設したので、こちらもリンクよろしく」とのこと(EDBからのメール本文は英語です)。
・・・というわけで、日本からの投資、大歓迎だそうなので、ぜひご検討ください(笑)。

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