Tag Archives: 幸せ
4月にやったオフ会(→『11時間マラソンオフ会』)の後、密かに「遠距離婚妻の会」という分科会が立ち上がっていました。 その名の通り、ダンナさんと長い間国境を越えた遠距離婚をしていた人たちの会です。 最近そのメンバーから全員がダンナさんのいる国で合流を果たしたという報告を聞いてとても嬉しいです。
よくキャリア相談を受けるのですが、「○○とxxとどちらがいいか」と聞かれても「知らん」です。 なぜ「知らん」かは後でまとめます。 でもどちらか、または両方の転勤や留学などで別居婚が続いていることを相談されると、(お節介を承知で)一緒に住むことを勧めます。 私のMBA同級生はみんな複数国を転々とした経験があるので非常によくある悩みなのですが、遠距離婚を選ぶ人は圧倒的に日本人より少ないです。 日本人は親の単身赴任を経験しているからか、会社の転勤命令にNOと言えないからか、留学や長期出張には家族帯同不可という意味不明な社内制度のせいか、特に子どもが産まれる前は遠距離婚を選ぶ人が多いですが、欧米人では1年以上の別居はほとんど聞いたことがありません。
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今日が最終回。
こうして2011年夏に夫婦ともども無職になった私たち、生活は特に変えませんでした。 私が秋から通う予定だった『The Interior Design School』の学費をまだ払っていなかったので「入学を1年延ばそうか?」と夫に聞いてみたのですが、私のキャリアチェンジを心から応援してくれているので1年先にすることは大反対。 「夫婦で無職、子ども1人」から「無職+学生、子ども1人」になりました。
夏休みに予約していたクロアチア旅行もすでにフライト代と宿のデポジットを払い込み済みだから既にサンクコスト(→『サンクコスト』)。 「無職でロンドン」と「無職でクロアチア」だと出て行くお金は変わらなそうだし、後者の方が「明るい無職」って感じなので予定通りに旅行へ(→『アドリア海の休日』)。
夫は息子と過ごす時間が一気に増え、ママっ子だった息子がパパ大好きに戻りました。
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先週末、友人(英伊カップル)の3歳の子の誕生日パーティーに呼ばれたのですが、当たり前のようで個人的には衝撃的なことを発見しました。 招かれていたのは、0 – 4歳までの子ども(兄弟もたくさん)を持つファミリー6組ほど。 初対面の家族ばかりでしたがフレンドリーにいろいろ話したのですが、親たち全員が疲れていた!!!
母親だけでなく父親も育児と仕事の両立で疲れ切っていたのが印象的。 みんな睡眠不足からくる疲れと子の成長を眺める幸せが入り交じった独特の、とても身に覚えのある雰囲気を漂わせていました。 やはり”Generation Xhausted”である(→The Economist : Generation Xhausted)。
現代の父親たちは一世代前の父親と異なった次のようなトレンドにさらされています。
1. 父親の育児参加は当然に
私は「育児参加」という言葉が嫌いですが(「明日の飲み会参加する?」「うーーん、明日はちょっとやめとく!」くらいのノリで「参加」されても困る。 共同責任だし育児に休日はない)、イギリスでは働く母親が多いこともあり、父親と母親が育児の負担をシェアするのは(シェア比率はともかく)ごく一般的になってきました。 産前クラスでもさんざん強調されます(→『出産・育児は2人でするもの』)。
もちろんその形は家庭によりけりですが、例えば息子のナーサリーで送り迎えをしているのはパパ40%くらいの比率でしょうか(ほとんどの家庭は送りとお迎えを分担)。
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一昨日のブログで書いたようなことを思っていた年末にTwitterでつぶやいた内容を記事にしてくれた人がいたり、いまだにRTされたりするので、ブログでもまとめておきます。
エール大学時代、人気のヒラリーをある男から奪ったクリントン、その男がその後、小さな町の店主かなんかになったと知って「あいつと結婚していれば、キミは今頃、田舎町の店主の妻だね」と言ったところヒラリーは「私と結婚していたら彼が今頃、大統領だったわよ」と答えたという。
私はヒラリーのこのエピソードが(逆の意味で)好きでこれを文字ってジョークで男友達に「昔の彼氏が起業して社長になった。彼と結婚してたら私、今頃は社長夫人だったかも」と言ったら「お前と結婚してたらそいつ、社長にならなかったかもな」と言われた。
ほんと「あの時、あの人と結婚してたら」「あの時こうしてたら」とRoads not taken(選ばなかった道)を悔やむことに何の進歩もない。 選ばなかった道を思い出すこともたまにあるけど、選んだ道を良い選択に変えるようにしたい。
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いつも鋭いことを書いてらっしゃる酒井穣さんのブログNED-WLTに、年末『縮小していく人生の恐怖から「自由」になるための、唯一の方法に関して。』という恐ろしい(笑)記事がありました(酒井さんには以前東京でお会いしたことがあります→『心地よい刺激のシャワー』)。
多くの人は、程度の差はあれ、入れる中学校に行き、入れる高校・大学に行き、入れる企業に行き、与えられた仕事をこなしていくという人生を送ることになります。 子供のころは可能性の大きさに圧倒された人生も、この流れにいるかぎり、いつしか、前にある仕事のなかに埋没していくのです。
自分が好きなことの世界でも、一度は夢見たプロをあきらめ、世界大会や全国大会をあきらめ、県大会ですらあきらめたりして、趣味としてのそれも、やはりこの流れにいるかぎり、いつしか自分がそれを好きだったことさえ忘れてしまったりもするでしょう。
「今の自分にできること」を、ただ現実的に選び取っていく限り、僕たちの人生は確実に縮小していきます。
(中略)
ただ「今の自分にできること」を積み重ねていても、可能性は時間の経過とともに減っていきます。 それはまるで、うずまきの中に浮かぶ木の葉のような人生です。30代も中ごろを過ぎたあたりから、大切に守ってきたはずの可能性も、明らかに目減りしてくるのが普通ではないでしょうか。
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今日はずっと書こう、書こうと思ってた「産みどき」の話です。 そう、子どもの「産みどき」。
「仕事で自分のポジション確立してから子ども産みたい」、「母なのにアクティブですねー」、etc. いろいろ聞かれるのですが、
Timing is never right.
子どもの「産みどき」なんてないです、「産める年」ならあるけど。
とにかく変化のスピードがどんどん速くなる世界で「3年間(2人以上なら5年以上)世界経済が不況に陥らず、会社がリストラせず、上司の理解があって、自分の職場でのポジションが安泰で、心おきなく産休取って復帰できて、しかも夫の転勤もない時期」なんて果たしてあるんだろうか?
ロンドンには夫の会社に転勤希望を出して来たのですが、2009年夏には転勤できる予定(私もロンドン着いてすぐ仕事を見つける予定)が夫の会社がリストラ開始したので転勤も凍結、同じ頃に妊娠が判明、凍結解除された妊娠9ヵ月で引っ越してきたため就職活動もできず。
妊娠→出産→育児とかかる時間のスパンより外部環境が変わるスパンの方がずっと短いのが現代です。
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「マミー、バイ!」 手をふりながら 息子がチュー
今日は私の キス記念日
言うまでもなく、俵万智の「サラダ記念日」のパクリです、しかもかなり出来の悪い(字たらず)。
今日でちょうど1歳5ヵ月になる息子に、私は長いこと「ほっぺにチュー」を仕込もうとしていました。
顔を近づけても何度デモをしてもずっと顔をビシッバシッと叩くだけだったのに、今朝ついにこの日がやってきた。 ナーサリーに行こうと喜び勇んでベビーカーに乗った息子に「チューして」と言ったら、チュー!(ほっぺじゃなくて口だったが)
こんな日、私は天にも昇るような気分です(英語では”all over the moon”と言う、英語だと「天」じゃなくて「月」なんだね)。 夫とは(キスはおろか)結婚記念日すら忘れる私だけど(→『地図が読める女の絶対年感』)、8月15日、息子との初キス記念日は覚えられるかもしれない。
何でこんなことを書くかというと、イギリスが自分を見失っているらしいから。 国が自分を見失っているということは住む人が見失ってるんだよね。
The Economist : Anarchy in the UK
日本語訳→JB Press – 英国の暴動:自己像を見失った国
・・・ということで、今日は私が思う「自分を見失わない」方法について。
私は昔から、たぶん20代前半から、
1. 家族
2. 環境(住む場所 etc.)やプライベート(友人・趣味 etc.)
3. 仕事
の順で大事だと思っていたし、今でもそう思っています。
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だいぶ前に読んだ、グロービス堀さんのブログの「家族と過ごす時間の質と量(Quality time vs. Quantity time)」というエントリーで紹介されていた堀さんのオーストラリア人の友人(会社経営者であり3人の娘の父親)の言葉が最近身にしみます。
親子関係は、質の高い時間(クオリティータイム)が重要だと米国では良く言われているようだが、僕にはそうは思えない。 親が都合が良い時間に子供に向かって、『さあ、質の高い時間を短時間で過ごそう』、なんて言っても、 子供はついてこないものさ。
子供は両親と一緒に長く過ごしたいと思っているんだよ。 その長い時間を過ごすなかで、ふとした瞬間に心が通い合う会話があったり、悩みを打ち明けたりする、質の高い時間が来るのである。
私の息子(現在15カ月)はフルタイムでナーサリーに行っています。
朝6:00からナーサリーに出発する8:00までの2時間は家族3人で朝ご飯を食べ、バタバタと出かける支度をする時間。 夕方5:45のナーサリーのお迎え時間から7:45のベッドタイムまでの2時間は、私と息子2人だけの時間です。
夕方の2時間の間に息子に晩ご飯を食べさせお風呂にも入れるのですが、彼は早食い&からすの行水なので、うち1時間半は絵本を読んだり歌を歌ったり100%息子と向き合います。 家事はすべて後回し、「〜しながら」はNG、「ママはボクだけを見ている」唯一の時間。
息子にとっては長い1日の終わり、疲れている時間帯なので機嫌がいいときばかりではありませんが、ものすごい速さで成長する様子を脳裏に焼き付けようとする私にとって宝石のような瞬間はだいたいこの2人の時間中に訪れます。
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地震前に読んだTim Ferrisの『The 4-Hour Workweek』
、あまりに面白くて、あまりに良かったので、すぐもう1度読み返しました。 『なぜ、週4時間働くだけでお金持ちになれるのか?』
という邦訳が出ているようですが、彼の文章力が最高(!)なので、ぜひ原書で読んで欲しい。
いまいちな邦題がついているので怪しい金儲け本のように聞こえますが、著者のTim自身はアメリカの名門プリンストン大学を卒業していて、同級生たちは米ビジネス界で花形職業につきキャリアのファーストトラックを邁進中。 身を削って長時間労働にいそしみ、高給を貯めてアーリー・リタイアすることが目的。
私自身たーくさん知ってます、こういう人たち(→『MBAの同窓会』、『Factory for unhappy people – 不幸な人の製造工場』、『自分に一番近い8人が「自分」』)。
で、Timの彼らに関する描写が本当に爆笑なのです(拙訳付き)。
If i offered you $10,000,000 to work 24 hours a day for 15 years and then retire, would you do it? Of course not – you couldn’t. It is unsustainable, just as what most define as a career: doing the same thing for 8+ hours per day until you break down or have enough cash to permanently stop.
How else can my 30-year-old friends all look like a cross between Donald Trump and Joan Rivers? It’s horrendous – premature aging fueled by triple bypass frappuccinos and impossible workloads.
もしボクが年収1,000万円で15年間、1日24時間働いたらリタイアできるよ、って言ったらやる? もちろんやらないよね – できないもん。 そんなの続かない、ほとんどの人が定義しているキャリア(精神的・身体的に参るか二度と働かなくていいほどキャッシュが貯まるまで1日8時間以上働くこと)だって同じだ。
そうでなきゃ、何でボクの同級生(30歳)がDonald TrumpとJoan Riversを掛け合わせたような顔してるんだ? 身の毛がよだつねー フラペチーノと到底不可能な仕事量で3倍速で老化してる(右がDonald Trump、Joan Riversの顔は続きを読むをクリック)。
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日本から帰ってきたのに日本のことを書いていないのですが、関西は街を歩くと
1. 外国人観光客がほとんどいない!
2. 震災支援の募金活動が目につく
くらいで、ニュースさえ見なければ、ほとんどいつもと変わらず実に平和でした。
そして、今回の大震災で自分の人生の何を見直すべきなのか?ということをつらつらと考えていました。
1. 人
大地震の一報を聞いた直後、ほとんどの人は(当時やっていたことを放り出し)まず自分の家族、次いで大事な友人の安否確認に追われたのではないでしょうか?
連絡がつかなかった時間(ほんの数十分かもしれないし数日かかったかもしれないが)、何も手につかず、ただただ無事でいてくれることを祈っていた相手、その人たちこそがキャリア・財産・社会的地位よりも何よりも大切な人たちなのです。
私は自分の大事な人を毎日幸せにできない人は尊敬していないのですが(『文化の壁を超えるCM』で紹介したANA-読売新聞のCMのおじさんみたいな、笑)、今回の帰省ではいつものようにオフ会などで新しい人と出会うことを目的とせず、(息子にとって初日本だったので)家族や昔からの友人と過ごすことにしました。
実際は、長距離フライトが思った以上に大変で時差ボケに始まり時差ボケに終わった旅だったので、このくらいゆったりでよかったようです。
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3 Comments | tags: 大震災, 家族, 幸せ | posted in 5. 趣味・プライベート, 海外に住む