Tag Archives: 少子化

初めての納税申告

シンガポールの税務当局IRAS(= Inland Revenue Authority of Singapore)から「2008年分の納税申告をしなさい」、とe-File(電子申告)のPIN(暗唱番号)が送られてきました。
日本では、サラリーマンは所得税・住民税ともに源泉徴収されるので、私にとっては初めての納税申告です。
personal_income_tax.jpgシンガポールには住民税はなく、個人所得税に一本化されています。 右のテーブルは現在の税率。 最高税率20%ですが、ほとんどの人は17%以下でしょう。
国の特徴を現しているのは、税控除(日本で言う所得控除)ですが、基礎控除生命保険料控除寄付金控除配偶者控除CPF控除障害者控除など日本にもある控除の他にこんなものがあります(日本のケースを知りたい人は→『手続き・届出110 – 所得控除とは』)。
外国人メイド税控除・・・『6家庭に1軒がメイドを雇う社会』に書いたようにシンガポールの多くの家庭は住み込みのメイドを雇っています。 メイドを雇うには政府にメイド税を払う必要があるのですが、そのメイド税の2倍を控除できるというもの。
子どもを持つワーキングマザー控除・・・『シンガポールの少子化対策 – 政府の嘆きが聞こえる・・・』に書いたようにシンガポールでも少子化は深刻な社会問題。 今まで子ども1人の場合、所得の5%控除だったのが、今年度から15%に引き上げられました(2人以降も同様に引き上げられた)。

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かゆくないのに掻いてクリームまで塗ってくれる国

昨晩遅くシンガポールに帰ってきました。
東京では「楽しい、美味しい!!!」とアドレナリンが上がっていましたが、やっぱり”It’s good to be home”。 家はいいです。 最近「おかえりと言ってくれる人がいるところが家」だと思うようになりました。
去年の7月以来、8ヵ月ぶりの東京だったのですが、今回の東京で気づいたこと。
1. 平日の昼間、新丸ビルの各フロアにゆったりと置かれているソファは半分が老人、半分が居眠りするサラリーマンで埋まっていた。
2. 就職で関西から東京に来てビックリしたことのひとつに「終電が混んでいる」ことがあったが、相変わらず終電が混んでいた。 東京のサラリーマンは全体的に疲れすぎ。
3. ブログで知り合ったLat37N”さんと念願の初対面。 サンフランシスコ帰りのLat37N”さんが大晦日にお醤油が切れたのでネットで注文すると近所の酒屋さんが30分で届けてくれた、と心底驚いていた(→コチラ)。 たしかに、どう考えてもコスト割れ。
4. 1年くらい前は東京のスーパーやコンビニの店員に外国人が増えたと思っていたけれど、今回は居酒屋、カフェ、レストランにも外国人ウェイター・ウェイトレスが増えていた。
5. 今回会った高校の同級生7人(全員結婚しているので、7組14人)が持っている子どもの数は、なんと合計ゼロ(全員33歳)。 人口の維持には2.1の合計特殊出生率が必要なので7組14人からは15人の子どもが生まれないと人口が維持できない計算なんだけど、この調子だと10年後会っても子どもが合計10人いればいいところかな?

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「内向き」日本を想像する

あまり人のブログに反応したエントリーは書かないのですが、今回はビックリしたので。
ビックリしたのはこちら。
内田樹の研究室 – 「内向き」で何か問題でも?

日本人が「内向き」なのは、要するに「内向きでも飯が食える」からである。(中略)
日本には巨大な国内市場がある。
国内市場限定で製品開発しても、売れればちゃんともとがとれる規模の市場が存在する。

失礼ながら内田さんは存じ上げなかったのですが、今どき識者でこんなこと言う人がいるんですねー?
それとも、私、日本のメディアをネット以外で見ないのでわからないけど、意外とこう信じている人が大半なんだろうか?
このブログを知った池田信夫さんのブログ小飼弾さんのブログでは、もちろん「内向きで飯が食えるわけではない」とあり、私も概ね同意見なので、なぜ「内向きで飯が食えないか」の解説はそちらに譲ります(それにしても内田さんの見解は少子化による国内市場の縮小を完全に無視してますね)。

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シンガポールの少子化対策 – 政府の嘆きが聞こえる・・・

ガス料金の請求書に小冊子が同封されていました、タイトルは”MARRIAGE & PARENTHOOD PACKAGE”。 政府からのお知らせです。
日本の少子化問題も危機的状況ですが、シンガポールの出生率(女性1人あたりが一生に生む子供の数)は1.29人、中華系に限ると1.14人(2007年)。 人しか国力がないシンガポールにとって死活問題で、8月から施行された政府の緊急少子化対策を受けたもの。
AFPBB News:シンガポール、少子化対策予算を倍増
IPS:SINGAPORE:Population Decline – Enter the Matchmaker
同封されていた小冊子の中身はこんな情報でした(今回の施策では、それぞれ内容が拡充されています)。
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■ GETTING MARRIED(結婚)
政府お墨付きのお見合いサービス。 さまざまなイベントやオンラインお見合いサービス(下の写真)など。
Social Development Service (SdS) LoveByte
LoveByte.jpg■ raising & caring for children(育児)
減税、働く母親の税控除額、出産ボーナス(現金で1 – 2人目はS$4,000、3 – 4人目はS$6,000)、保育所の増設、育児助成金
■ WORK-LIFE SUPPORT(仕事と子育て両立のサポート)
産休(有給)16週間(最初の8週間は雇用主が給与負担、次の8週間は政府が負担。 3人目からは政府が16週間分負担)
7歳以下の子どもがいる親は毎年6日間の育児休暇(有給)あり(最初の3日間は雇用主負担、次の3日間は政府負担)
■ HAVING CHILDREN(妊娠)
不妊治療を必要とするカップルは政府による治療費の補助あり
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ちなみに、ほとんどの施策は「子どもがシンガポール人であること」が条件なので(産休除く)、私たちには適用されません・・・残念・・・

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