最近なかなか本を読む時間が取れないのでまだ読めていないのですが、NHKで著者ジャック・アタリのインタビューが放送されたようでYouTubeに全編あったので見ました、『21世紀の歴史 – 未来の人類から見た世界』。
『世界級キャリアのつくり方』の黒川教授も最近のブログで書評を書かれています。
2時間のインタビューです、こちら(↓)からどうぞ。
1/6 ジャック・アタリ 緊急インタビュー「第1回 危機の核心とは何か」
長い間、歴代フランス大統領のアドバイザーを務め、現代を代表する知性ともいわれるジャック・アタリが長い歴史から学び考察し21世紀の予測を立てたものです。 黒川さんはジャレド・ダイヤモンドの『文明崩壊 – 滅亡と存続の命運を分けるもの 』を思い浮かべたと書かれていますが(私もこちらとこちらにちょこっと書評書いてます)、私はアルビン・トフラーの『富の未来』
(書評はこちら)を思い出しました。
こういう非常に俯瞰的に広く視野を取った未来予測本はたまに読むと参考になります。 「住みたいところに、トコトコ出向いていって住む」というのが私の基本スタイルですが、子供ができたときに「子供の学齢期にどういう場所(世界の中でどういう立ち位置)にいてあげると子供のポテンシャルを広げられるのか」もよく考えるので。
そういう意味で『21世紀の歴史 – 未来の人類から見た世界』は今世紀後半までカバーしており考えさせられました。
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未来の歴史とノマドの時代
日本はなぜ成長しないのか?
こちらで書いたとおり、シンガポールが1人あたりGDPで日本を抜き日本がアジアNo.1の座から落ちたことは私にとっては衝撃だったのですが、大前研一さんの『「アジアで最も豊かな国」から転落した日本』というコラムによると、日本ではあまりニュースにならなかったそうで・・・ コラムにはこう書かれてました。
本当ならシンガポールに抜かれたことで、日本全体にショックを受けてほしいところだ。しかし、「あれ、抜かれちゃってた」という感じで、ケロっとしている。これでは日本の未来が危ういというものではないか。
私がシンガポールに来て以来、聞かれて一番答えに悩む質問というのが、「日本はなぜ成長しないのか?」という質問。
この質問が仕事のミーティングの合間に場をつなぐために気軽に発せられた質問ならば(相手も鋭い分析など求めていない)、適当に答えようもあるのですが、これが真剣に内部者の見解を聞きたいと思っている親しい友達からの質問だったりすると、答えに困る。 自分にも解がないから。
なので、いつものごとく本を読みあさっています。
まず最初に読んだのが勝間さんが薦めていた『人間を幸福にしない日本というシステム』。 私は基本的に母国は好きなので、『ひ弱な男の国とフワフワした女の国日本』
のような、センセーショナルに煽っただけのようなタイトルの本は読まないのですが、この本は私が知らなかったことも多く(官僚主義の根深さ、など)、納得できる箇所も多かった。 でも、具体的な解決策まで示せていないと思います。