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i-modeはなぜ海外展開に失敗したのか

以前『ルール作り上手なフランス – 2』

私は野村総研が「日本のガラパゴス化現象の例」としてあげた4つの分野(携帯電話・非接触ICカード・建設業・デジタル放送)、2つも海外進出を現場でやったことがある(4つのうち2つ経験した人はなかなかいないと思う)

と書いてそのひとつが非接触ICカード(FeliCa)であったことはこちらに書きましたが、もうひとつがi-modeです、2004 – 2005年頃の話。
孫さんが日経ビジネスオンラインのインタビュー

いわゆるiモードというのはインターネットじゃないんですよ。 一般のインターネットがさくさくとブラウジングできるようなものでなく、囲い込まれた特殊な画面サイズの特殊なアプリの世界です。

と答えたのに対し、夏野さんがTwitter上で悲しむ

インターネット業界からドコモに行き、さんざん苦労して世界でも例のないインターネット型携帯サービスを立ち上げたのに、尊敬する方から否定発言されると言うのは本当に悲しい。 少なくとも2000年代前半にiPhoneは作れなかった。 GoogleもAppleもさんざん日本を研究して作った。

という事件がありました。

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異端児こそサバイブしなければならない

私の高校時代の友人には大学の博士課程まで進んだ人が多いです。
大学時代の友人は修士か学士卒業の後、民間企業に就職しているのですが、なぜか高校時代の友人がやたらと高学歴です。
私自身はアカデミックとは程遠いのですが、彼ら(彼女たち)とは頻繁に会うのでポスドク(ポストドクターの略、博士課程の後)の就職難は直接聞いて知っていました(以下、関連記事)。
asahi.com : 博士、漂流 国策で急増、狭い就職口
一方で「GoogleのエンジニアはPh.D.(博士号)ばかり」という噂もある中で(→Google日本法人社長が否定しています)、なぜドクターは日本では活かされないの?という疑問もありました。
そんな中、面白いビデオをYouTubeで発見。
“i-modeの父”元NTTドコモの夏野剛さんが「博士のサバイブ法」と題し、Ph.D.交流会なるもので講演されたときのビデオだそう(9つに分かれています、下記はその1)。 夏野さんを知らない人はいないと思いますが、一応経歴はコチラ

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