Tag Archives: ミュージカル

夢さえ追えない時代

結婚5周年に夫とミュージカル“A Chorus Line”(コーラスライン)を見に行ってきました(今日のブログのBGMはこちら)。
ミュージカル好きの母の影響で私は幼少の頃から舞台や映画でミュージカルを観ていました(ブログにもちょこっと書いてます→“CATS”“Mamma Mia!”“Dirty Dancing”)。 ”A Chorus Line”は大好きなミュージカルのひとつで映画でしか観たことがなかったのですが、ロンドン公演がリバイバルしたのです!
水曜のマチネという時間帯ゆえ(乳幼児を抱えた私たちは夜や週末の公演は断念)、アニバーサリーだというのにリタイアしたベビーブーマー達(日本的に言うと「団塊の世代」)と観光客に囲まれての鑑賞。 期待していたダンスはもちろん良かったんだけど、ストーリーに・・・泣いた。

舞台は1970年代のニューヨーク、ブロードウェイ。 コーラスダンサーを選ぶオーディション最終選考に残った17人の若者が、演出家ザックにうながされて、ひとりひとりのライフストーリーを語り始める、というシンプルな筋書き。 スターダンサーの後ろで踊るコーラスダンサーは無名の存在、明日どうなるかわからない不安と戦いながらオーディションに自分の夢を賭けるダンサーたち。 ショービジネスの熾烈な競争の中で夢を追いかけるひとりひとりにスポットライトを当てながら最後には選ばれる者と落とされる者に分かれ、選ばれた個性溢れる彼らが演じるのは個性なきコーラスダンサー。 ・・・という実にビタースウィート(ほろ苦い)な展開。
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日本のアンドリュー・ロイド・ウェバー

先週アンドリュー・ロイド・ウェバー(イギリスの著名ミュージカル作曲家)の代表作CATSを見に行ったと書いたら、タイミングよく(自称)日本のアンドリュー・ロイド・ウェバーの友人からメールがきました。
彼の名は大野裕之、ニックネームはチャーリー。
大学のクラスメイトです。
変人の多い我が学部の中でも群を抜く奇才で、高校生のときにロンドンミュージカルに心酔。 出会った大学1年のときにはもう「日本のアンドリュー・ロイド・ウェーバーになる」と豪語しており、在学中に「劇団とっても便利」というとってもふざけた名前の劇団を立ち上げました。
日本のチャップリン研究第一人者(だからニックネームはチャーリー)として「徹子の部屋」にも出ています。
もっと彼の変人ぶりを知りたい方はこちら(↓)。
劇団とっても便利:大野裕之
今回のメールは新しいミュージカルのお知らせだったのですが、主演はかの有名な小柳ルミ子さん。
「若い男に恋をしてしまうすっかり忘れ去られた大女優の役」をルミ子さんが演じるんだそうです・・・
唖然・・・ハハハ、そんなのってありなんだ・・・これは誰の案? →チャーリー?

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都市の文化度

CATS.jpg土曜に、ミュージカル”CATS”を見に行ってきました。 ロンドンなどで公演経験のあるダンサーからなるツアーカンパニーがシンガポールで1ヵ月間だけ公演しているのです。
“CATS”は中学1年のときに生まれて初めて見たミュージカル。 13歳の目には、ダンス、歌、衣装、ステージ構成すべてが感激の嵐で、親にCDを買ってもらい歌詞を暗記するまで歌い、おこづかいを貯めてもう1度見に行きました(13歳が1万円を貯めるのは大変なのである)。 劇団四季に入りたいとまで思ったけど、主演キャストのプロフィールを見ると「4歳からクラシックバレエを始め・・・」とあったので、「9年遅かった」と思いあきらめたっけ。
それ以来、ロンドンとモスクワでも見たので今回が5度目。
ロンドンのウエストエンドもニューヨークのブロードウェイも公演が終わって、もう生で見ることはないと思っていた。
久しぶりだったので、猫の名前を忘れてしまっていたけれど、これは24匹の猫の名前を全部覚えて細かい芸も楽しむミュージカルでしたね、忘れていた。 初めて見たときは、ミストフェリーズのダンス(当時見たのは加藤敬二さん)にとにかく開いた口がふさがりませんでしたが、今回はマキャヴィティの歌を歌うセクシーキャットがお気に入りでした。
劇団四季のキャッツに関してはこのサイトがマニアすぎ。

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