シリコンバレーにeBayのCTOやGoogle、Apple、Yahoo、HP etc. テクノロジー企業の社員の子どもが通う私立小学校があります。
さぞかし最新鋭のコンピューターが揃っているのでは?と思いきや、この小学校では授業中にコンピューターを使うことは皆無、家での使用も控えるように指導されています。 使う道具は先生は黒板にチョーク、生徒は鉛筆とペン。 毛糸を使って編み物をすることもあれば、割り算の授業ではりんごやケーキをナイフで1/2・1/4・1/8・・・と切り分ける。
全米の学校が授業にコンピューターを導入する中で時代に逆らうかのような、Waldorf School of the Peninsulaという私立学校(全米に160校ある)の話がThe New York Timesに載っていました。
NY Times : A Silicon Valley School That Doesn’t Compute
テクノロジーの可能性や利点を知リ尽くしてるトップ0.1%に属するであろう人たちが、あえて自分の子どもには使用を禁止するには次の理由があります(私が『iPhone中毒症』で書いたように息子にiPhoneを一切見せないようにした理由でもある。 また我が家にはテレビはありません)。
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Google幹部の子どもが通う学校
シリコンバレーのWannabeたち
偶然、似たようなテーマの記事を続けて読んだので、とても面白かった!
お題は「シリコンバレー以外の場所で素晴らしいテクノロジー会社をつくることはできるのか?」
金融危機に引き金を引かれた世界的な不況のおかげで先進国が失業率増に悩む中、ひとりバブル謳歌中らしいシリコンバレー。 「どうやったらあのモデルを移植できるの?」は世界中で関心があるテーマでしょう。
ひとつめの記事はLAに住む起業家Mark SusterによるTechCrunchへのゲスト記事、“Can You Really Build A Great Tech Firm Outside Silicon Valley?”
彼はロンドンでもシリコンバレーでも起業し成功裏にエグジットした経験があるので、とてもフェアな見方をしています(ファンディングの規模が違う、シリコンバレーは大量のエンジニアがいるので一気にスケールできる、など詳しくは記事をどうぞ)。
面白かったのは、シリコンバレー以外でもテック・ベンチャーは生まれている、という例。
ロサンジェルス・・・Overture, Applied Semantics、MySpace、etc.
シアトル・・・Amazon
ニューヨーク・・・Gilt Groupe、Etsy
シカゴ・・・Groupon
ワシントンDC・・・LivingSocial
そして、シリコンバレー以外にもたくさんの戦略資源(strategic assets)がある、という話。
ニューヨーク・・・ファッション、メディア、アート、金融、大企業の本社
ワシントンDC・・・政府、防衛産業
サンディエゴ・・・モバイル
ロサンゼルス・・・洋服、防衛、ゲーム、音楽、映画(ハリウッド)
どうすればプレゼンは上手くなるのか・・・
一昨日Singtel(シンガポールNo.1携帯事業者)、昨日Salesforce.com(米クラウドコンピューティングトップ企業)と続けてイベントに参加してきました。 参加者400-700人くらいと似たような規模、両方とも新サービスの発表と似たような目的だったのですが、Singtelに比べSalesforce.comのプレゼンの上手さに感心、2日続いたので余計そう思ったのでしょうが。
今まで数多く企業のプレゼンを見てきましたが、正直上手い人は10%以下(はい、自分のことは完全に棚にあげています)。 700人どころか50人以上の前でプレゼンしたことないし)。
よく「アメリカ人はプレゼンが上手い」と言う人がいますが、アメリカ人でも下手な人はたくさんいて(自分のことは棚にあげておいて、笑)、ただ上手い人は抜群にズバ抜けて上手い。 特に、ベンチャーキャピタリストなどの前で、(企業が)生きるか死ぬかのプレゼンをしつくしてきた、急成長テクノロジー企業のトップの人は本当に上手いなー、と感心しきり。
Salesforce.comのイベントでは、President & Chief Adoption OfficerのPolly Somner(女性)も非常に上手かったのですが、Chief Marketing OfficerのKendall Collinsのプロダクト・デモ(ライブ)が圧倒的に楽しめました。 若いなー、と思って帰ってLinkedInで調べたら、やっぱり30代半ばでした。 こんな人です、プレゼンじゃなくてインタビュー(→YouTube : Kendall Collins, Salesforce.com)
世界級ライフスタイルの再定義
昨日の続き。
金曜の午前中は『米国ハイテクビジネス実践セミナー』というJETROのイベントで外村さんが講演をされたので参加させて頂きました。
話はいきなり逸れますが、あのメンバーであの内容で8,000円は安いです → JETROさん
「シリコンバレーをどう活用するか」というテーマの講演だったのですが、真ん中のシリコンバレーのトレンド部分を除いて最初と最後は、シリコンバレーという場に限りません。 世界中に通じる世界級考え方だったので、ご本人の許可を得て内容をご紹介。
まず、いきなり[ご注意]から始まりました、こんなプレゼン見たことないです(笑)。
[ご注意]
1. 聞いた話を全部は信じるな!
2. すごいと思いすぎるな!
3. Just do it!
1.は、聞いた話をそのままにして終わるのではなく周りに話したり情報を発信したりすると、ちゃんと倍になって自分に返ってくるので、聞いた話を咀嚼するプロセスを経ようというお話。
3. は、そのままJust do it!。
私がすごく納得したのは2。
緩いネットワークの達人
昨日は「このために日本に来た」といっても過言ではないネットワーキング会に参加していました。
このブログでは「ある人」とか「迷惑をかけた人」とか書いていたら「名前出してOKよ」と言われたので堂々公開、ほかやんこと外村さん。
このインタビューが一番かっこいいですかね? →ほかむらさん?
シリコンバレーの起業家インタビュー 「外村 仁」氏編
外村さんは私のブログを見てメールをくださったのがきっかけなのですが(奥さまがINSEADの先輩)、「今回JETROで講演するため来日するんだけど、夜のネットワーキング会に来ない?」と今週月曜に誘ってもらい「行きます」と即答したことで実現した初対面。
ひと言で説明すると下の図のSusanみたいな人です。
ロングテールな人たち
昨日は私がヒーローリストに「死ぬまでに会ってみたい人」に勝手に入れてる渡辺千賀さんからこちらのエントリーにコメントもらったという記念すべき日なのでした。 わーい!
これで二次の隔たりだったのが、一次の隔たりになったわ♪(参考:六次の隔たり)
私が千賀さんに激しく共感したのは、
思い起こせば私が27歳のときは
「この上MBAなんか取ってしまった暁には嫁にいけなくなるのでは」
と真剣に悩んだものであった。今にして思えば信じられないが、そのときは
「いや、しかし、MBAを取らずに一生嫁にいけないのと、MBAを取って一生嫁にいけないのでは、後者の方がまだましだ」
という判断の元に果敢に渡米したのであった。(コチラより)
ってあたりとか、
私にとっての理想の相手とは
1)仕事をしている母親がいる
2)お姉さんがいる
3)できれば母親もお姉さんも気が強い
というもの。こういう人は、女性に三つ指幻想を抱いていないので。(コチラより)
ってあたりとかが、昔の私と全く完全に一緒だったからで、キャリアとかシリコンバレーとかあんまり関係ありません(笑)。
シリコンバレー向きでない人にとっての天国
ひょんなことから、このブログを見たシリコンバレー在住の起業家外村さんという方からメールを頂きました。
シリコンバレーといえば、梅田望夫さん、渡辺千賀さん、海部美知さんのブログも本も愛読しているし、あの世界中から頭脳が集まり切磋琢磨しながら世界を変えるような技術で起業・成功を目指し、その起業家たちを支えるコミュニティも成熟している、自由で寛容な空気に「いいな、楽しそうだな。 うらやましいな。」と思っていました。 そんなシリコンバレーに緩いネットワークができて嬉しいです。
私は2001年初頭のドットコムバブルがはじけかけの時にシリコンバレーに2ヵ月くらい住んでいたことがあります。 当時の勤務先の投資先ベンチャーで事業計画作成などのお手伝いをしていました。 2ヵ月だけですが、住んでみた感想は・・・
つまんなかった。
渡辺千賀さんいわく「オタクに最適化された街」はオタク(ギークと言い換えた方がいいか)度が低い私にとっては、ただのアメリカの田舎町でした。 大体、私、車社会キライだし。
三度の飯より技術が好きなギークか、そんなギークをこよなく愛する特異な人にとっては天国ですが、それ以外の人にとって、シリコンバレーは「私のいる場所じゃない」と感じるんじゃないかな? 干渉されないので、ヨソ者感はないけどコミュニティの一部感もない。