Tag Archives: グローバライゼーション

‘la dolce vita’の終わり?

地中海沿岸の南ヨーロッパが好きでロンドンに住んでいる私(なぜロンドンかというと仕事あるからです)、ブログで実名を明かす前は’la dolce vita’というニックネームでした(→『’la dolce vita’の由来』)。 英語で”live La Dolce Vita”と言うと「あくせく働いたりせずに、太陽がさんさんと降り注ぐ土地で美味しいもの食べて家族とゆっくり過ごして、のんびり人生を謳歌する」というニュアンス、日本語では「スローライフ」が近いかな?(日本語じゃないけど)

南ヨーロッパは大好きで休暇のたびに南へ飛んでいます。
2007年夏はフランスとスペインのバスク地方、2008年夏は南イタリア、2009年夏は南フランス(123)、2010年夏は南スペイン(12)、冬はアマルフィ(1)、2011年夏はクロアチア(12)。 そして今年は1ヵ月前に南スペインに行って(乳児と幼児を連れた旅は疲労困憊したのでブログに書けず・・・)、年末には南ポルトガルに行ってきます。

そんな愛すべき土地の羨ましい’la dolce vita’なライフスタイル(『人が自然に生きられる社会』とも言う)が危機に陥っています。
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カリフォルニアを見よ。

前も『The Future of Work』で書いたけど、世界を変えるような大きな時流(メタ・トレンド)ってまずアメリカのカリフォルニアで発生して、それがすごいスピードで打たれて叩かれてテストされて、こなれたり改善したりローカライズされて、世界の中でも時流が回ってくるのが早い場所から順にぐるーっと回ってきて、気がついたらいつの間にやら世界の様相が変わってる、ってそんなイメージ。

そして、その潮流が日本で日常のあちらこちらに影響が見受けられるようになり、その影響についてマスメディアが連日大騒ぎするようになるのはかなり遅い、下手したら10年くらいかかってます。

例えば、自動車と並んで「ものづくり日本」を支えてきた電機業界の昨今の凋落(国際競争力の低下)。 簡単に言えば、国内競争で疲弊して急速なグローバライゼーションに適応できなかったのですが、その兆候ってずーーっと前から出てたよね・・・
メタ・トレンドを鋭く分析した秀作がまず英語で原著が出版されることが多いのですが、グローバライゼーションを分析した代表作は超有名なトーマス・フリードマンの『フラット化する世界』。 2005年に原著が出版され、多くの政治家・企業人のWake-up callになったはず(鳩山さんが首相時代の2010年に購入してて、その遅さにぶっ飛びましたが)。
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