Tag Archives: オーストラリア

オーストラリアのアジア化構想

私は6年前に留学先で多くの白人オーストラリア人(たぶん、みんなイギリス系)に出会うまで、オーストラリア人とカナダ人は性格が似ているんだろう、と勝手に思ってました。
日本ではワーホリの広告などで、カナダとオーストラリアは「大自然、大らかな人々、生活環境が良い」など似たようなポジショニングであっため、「カナダの暖かい版だから、カナダ人よりさらにeasy-goingなんじゃないの」くらいのイメージ(トロントに住んだことがあったのでカナダ人はちょっとわかっていた)。
知り合ってわかったことは、オーストラリア人(イギリス系)はカナダ人とはぜんっぜん違います。
はるかにイギリス人と近い。 メンタリティーもそうだし、志向がイギリスに向いていて、大学を卒業し20代のうちに数年ロンドンで働くのは非常にポピュラー(子供が生まれるとオーストラリアに戻る人が多い)。
衣料品、食品などのコンシューマー製品も欧米向けと同じマーケティング(商品、広告・宣伝)が基本路線で、それにアジア系などマイノリティーに向けたサブバージョンも作る、と聞きました。
それだけにケビン・ラッド首相が去年アジア・太平洋共同体構想を打ち出したときはちょっと驚いた。 「いや、キミに”共通の価値観”とか言われても」みたいな。
日本記者クラブ記者会見(2008年6月11日):「アジア・太平洋共同体」を提唱する

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アボリジニーへの"Sorry"

rabit_proof_fence.jpg夫と出会ってすぐの頃、夫が”rabbit-proof fence”という映画のdvdを貸してくれました。
日本では『裸足の1,500マイル』という邦題で2003年に公開されています。

オーストラリアにイギリス人を初めとするヨーロッパ人が入植し始めた頃、オーストラリアには5万年前から住む先住民族アボリジニーがいました。 ところが、オーストラリアを植民地化したイギリス人はアボリジニーを僻地に追いやったばかりか、白人同化政策を取ります。 その一環が、アボリジニーと白人の混血児(後に純血アボリジニーも)を強制的に親元から離し施設に収容し、白人社会に適応させるという政策。
 
映画の舞台は1931年の西オーストラリア。 アボリジニーの女性と白人男性の間に生まれた3人の姉妹がある日突然「アボリジニー保護局」によって強制的に拉致され、1500マイル離れた収容所に収容されます。 母親に会いたい一心の3姉妹は1,500マイル(2,400km。 札幌から那覇の距離。)離れた故郷を目指し砂漠を歩き続き、ついに家にたどり着くという実話。
私はこの映画で初めてアボリジニー白人同化政策の実態を知りました。

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オーストラリア、ニュージーランドを笑う

話題が古いですが、先日のアカデミー賞で司会をつとめたヒュー・ジャックマンのオープニング・ショーがよかったと聞いたので、YouTubeで見ました。

ヒュー・ジャックマンはこちらで紹介した映画『オーストラリア』主演で、米ピープル誌に”世界一セクシーな男”に選ばれた超イケメン俳優なのですが、ひとりでここまでやるとはあっぱれ。 すっかりファンになりました。
彼のオープニングのブラックジョークが効いてましたねー

I am an Australian who played an Australian in a movie called “Australia”.
(私は『オーストラリア』という映画でオーストラリア人役をやったオーストラリア人です。)

と、自己紹介した上で、

Everything is downsized because of the recession. Next year, I’ll be starring in a movie called New Zealand.
(不況のせいですべてが縮小されています。 来年は、『ニュージーランド』という映画で主演します。)

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ついに恐れていたことが・・・

ついに恐れていたことが起きてしまいました。
日本でも報道されていると思いますが、オーストラリア南東部のビクトリア州では記録的熱波のため、7日(土)大規模な山火事が発生し、夫と夫の家族が30年以上にわたり家族ぐるみの付き合いを続けてきた友人の家が全焼してしまったのです(写真はAFP)。
火事の様子を伝えるBBCの映像(↓)。
BBC : Australian fire death toll rises
Scores die in Australian inferno
victoria_bush_fire1.jpgその友人夫妻には私たちのメルボルンでの結婚式の司会をお願いしたため、昨年1月にはメルボルン北東100kmほどにある自宅近くに挨拶に行きましたが、広々とした牧草地が広がるのどかな丘陵地帯でした。 ワイン名産地の近くでワインセラーを改造したオシャレなワインバーで飲んだワインが美味しかったなー
その付近は現在まだ鎮火されておらず近づけないそうです(住民に避難命令が出て避難したため、身は安全でしたが)。
現地の別の友人によると、1分間に1kmのスピードで火の手が広がったため、亡くなった人の多くは車で逃げる途中だったとか。 
オーストラリアでは何年も深刻な干ばつが続いており、水不足が住民にも影響を及ぼしている様子は以前『水は国家の命綱』に書きました。 今年に入ってメルボルン郊外で最高気温が47.9度に達するなど「100年に1度の熱波」に襲われています。

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観光と住みやすさの両立

ちょっと古いThe Economistに微笑ましい記事が載っていました。
The Economist : Joy of the outback
オーストラリア観光局が最近伸び悩む外国人観光客数を増やす起死回生策として、オーストラリア映画史上最高の総製作費1億3000万豪ドル(約126億円)をかけた、その名も『オーストラリア』という映画に望みをかけている、というお話。 主役はオーストラリアが誇る美女・美男俳優のニコール・キッドマンとヒュー・ジャックマン。
オーストラリアは1980年代に『クロコダイル・ダンディー』が大ヒットし、何百万人ものツーリストに結びついたため、あの成功をもう一度、というわけです。

こちら(↓)がその話題作『オーストラリア』の予告編。

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南は寒い

最近、目からうろこだった事実。
「南は寒い」
シンガポールは北緯1度15分、つまりほぼ赤道直下です。 気温は年がら年中25℃以上で、季節は「暑くて、たまに雨が降る」と「暑くて、よく雨が降る」の2種類しかありません。 一般的には前者を乾季、後者を雨季と呼びますが、相対的なもので、乾季でも雨は降ります。
今まで寒いところにばかり住んできたので(トロント、フランス・パリ郊外、モスクワ)、冬を経験しないのは今年が生まれて初めてな私。
街でいくらクリスマスツリーが飾られジングルベルの音楽が鳴ってようと寒くなければ、一向に盛り上がれない。
冬が恋しいので、
「いやー、やっぱり南にいると季節のメリハリがないから人間だらだらするよねー。 ほら、フランスだってイタリアだって経済的には南の方が遅れてるし、シンガポール人が頑張ったところで、やっぱりサービスがテキトーなのは気候のせいじゃないのー?」
とひと仕切り夫に愚痴っていると、夫の顔がいつの間にか「???」になっている。

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水は国家の命綱

日本で大きなニュースになっているのかわからないのですが、ここ数年続いているオーストラリアの干ばつが危機的な状況になっています。
百聞は一見にしかず。
drought.jpg
stranded_sheep.jpg

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