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スラムドッグ$ミリオネア

slumdog_millionaire.jpg以前ブログのコメント欄でsunshineさんにお薦めされたので、”slumdog millionaire”(邦題:スラムドッグ$ミリオネア)を観に行ってきました。 数々の賞を受賞しており、今年のオスカー最有力候補の呼び声高い大ヒット作。 日本では4月公開です。
2時間、片時も息をつかせぬ展開で、思いっきりのめりこんで観てしまったので、終わったときは疲労困憊、立ち直るのにたっぷり1時間はかかりました。
映画のレビューを書こうと思ったのですが、クライマックスに向けてバラバラの糸が紡ぎ合っていく脚本がとにかく素晴らしい。 あらすじを初めとする予備知識はない方が楽しめると思うのでやめておきます。 私はインドでヒンディー語の予告編を見ただけ、どんな映画か全く知らずに見たので、見事に衝撃を受けました。
なので、映画の内容と関係なさそうなことを書きます。
「随分インドっぽくなく洗練された映画だなあ」、と思ったのですが、それもそのはず。 監督は『トレイン・スポッティング』のダニー・ボイル監督、主演はボリウッドではなくイギリスのTV番組で主に活躍していたインド人俳優なので、インドを舞台にしたイギリス映画といった方が正しいかも。

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インドITエンジニアにみるデジャブ

インドのよかったところはインド国内の英字新聞や英字雑誌が多いので、インド視点のニュースが生で手に入るところでした(空港・ホテル、何かと待たされる国なので、読む時間はたっぷりあり)。
私たちの滞在中、一番大きな経済ニュースはITアウトソーシング大手Satyamの決算粉飾でしたが(下記)、私が一番注目したのは週刊誌Business Today(だったかな?)に載っていたITエンジニアの大量失業の記事。
REUTERS : Accounting scandal at Satyam could be India’s Enron
過去数年間にInfosysやWiproなどインドIT大手の勃興、欧米系IT大手の相次ぐインドへの進出により、200万人以上とも言われるITエンジニアを生み出したインドIT産業が世界不況により業績悪化しており、(今まで需要が供給に追いつかなかった)ITエンジニアを初めてリストラしている、との話。
その記事は初めての危機に直面した若手ITエンジニア(そして広くは高等教育を受けた若い知識産業従事者)に向けて書かれており、「これからは今までのようにジェネリックなスキルだけではいけない。 より高度で成長分野の知識・スキルを身につけて他者と差別化をはかろう」と結ばれていました。

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"20年前のモルジブ"

“20年前のモルジブ”という謳い文句に釣られて行ってしまった、ラクシャディープ諸島。
Cochinから西へ300km、アラビア海に浮かぶ珊瑚礁の島、モルジブの北にあります(モルジブは独立国だけど、ラクシャディープ諸島はインド領)。
オフィシャルサイト:Union Territory of Lakshadweep
Wikipedia : ラクシャディープ諸島
常々「ありえないくらい綺麗な海」と言われるモルジブに行ってみたいと思っていたものの、高級リゾートしかなく、周り全員ハネムーナーというのはいかがなものか?との理由から未踏の島でした(私、ツーリスティックな場所が嫌いなツーリストなので)。 
「”海だけモルジブ、他は何もない” のならいいところに違いない」との勘は当たり、素晴らしいところでした。
1. 観光客擦れしていない村人
36ある島のうち外国人が泊まれるのは3つ。 私たちはそのうちAgatti Islandという島に泊まりました。 8,000人が住み、その全員がムスリム、産業は漁業。
リゾートは村の生活を刺激しないようにか、島の端にあったため、ほとんどの観光客はリゾートから出ずにマリンスポーツを楽しんで帰るようでした。
着いた日にふらふらと村を散歩していた私たちは(この時点ですでに”珍しいのがきた”、と囲まれる)、村の小学校の先生と名乗る人から翌日(1月26日)はインドの共和国記念日で記念式典があるから来なさい、と招待されました。
招待をありがたく受け取り、翌朝、会場の競技場に向かったところ、1,000人くらいの村人が何やらゲームを見守っていました。 到着した私たちに気づいた2,000の目が集まります。
当然のごとく、司会進行している人からマイクでインタビューされ、盛大な拍手を受け、次のゲームへの参加を要請される私たち・・・
左:多くの子供に取り巻かれる夫(左の方に写っているグリーンのシャツの背の高い白人)
右:観念してSlow Cycle Raceなる「一番ゆっくり自転車をこいだ人が勝つレース」に他の村人と並ぶ夫
A & entourageA & entourage2

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インドに学ぶ田舎滞在型ツーリズム

ケララのバックウォーターではホームステイと呼ばれる家族経営の民宿に泊まりました(コチラ↓)。
GK’s Riverview Homestay
George&Diバックウォーター観光でメジャーな街から離れており、村にはこのGeorgeが家族と経営する民宿以外の宿泊施設はなく、本当に何もないところなのですが、4室しかない部屋は常に満室でした。
日本でもグリーン・ツーリズムという名称で農村に滞在し農業実習や地産の郷土料理を通して豊かな自然を体験する試みがあるようなので、インドの成功例としてGeorgeの民宿の事例を分析してみました。
1. 美しい自然、地産の食物、村人との温かい触れ合いを最大限に活かす
村にはスーパーもレストランも娯楽施設も何もなく、あるのは田園風景とゆったりと合間を流れる水路(バックウォーター)とフレンドリーな村人&動物(牛、ヤギ、鶏、リス、その他)。
Georgeの民宿は「のんびりしにきた」というヨーロッパ人がメイン。 みな裏庭のハンモックで読書をしたり近所を散歩したり村人と一緒に(観光用ではなく生活用の)ボートに乗ったり、思い思いの時間を過ごしていました。
部屋はファン(扇風機)があるだけの質素な部屋でしたが、目玉はGeorgeの奥さんが作る家庭料理。 庭で取れるオーガニックベジタブル・フルーツ(下記)をふんだんに使った見たこともないような料理の連続。 単にスパイシー(チリの辛さ)なのではなく、芳醇な香りが漂い、何をどう使えばこういう味になるの?という料理のオンパレードでした。
庭で取れるもの:野菜・果物類(バナナ、ココナッツ、パイナップル、ジャックフルーツ、ぶどう→ワイン・ビネガー作りに使用)、スパイス類(カルダモン、胡椒、シナモン、ターメリック)、カカオ豆→自家製コーヒーに

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笑顔の国ケララ

インドの南西に位置するケララでのバカンスから帰国しました。
あたり一面にココナッツの木が生い茂る水と緑の豊かな楽園というイメージで決めたバカンス先でしたが、一般的に信じられているような常識がことごとく、くつがえさせられた場所でした。

常識その1. 都市は田舎よりも豊かである

ケララ観光の目玉であるバックウォーター(無数の河川、水路が広がる水郷地帯、人々の生活水路)にある田舎の村に3泊したのですが、そこでの人々の生活が実に豊かでした。
「豊か」というのは、物質的な豊かさというよりも、次にあげるような皮膚で感じる豊かさです。
mother&daughter– 家族で過ごす時間が長い・・・朝と夕方、集団で登校する子どもの姿をたくさん見ましたが、村には塾も外食するレストランも娯楽施設もなく、近所で働くお父さんが帰ってきたら後の時間は家族一緒に過ごしているのでしょう、実によく家族連れをみました。
– 教育水準が高い・・・識字率ほぼ100%というインドNo.1の教育水準を誇るケララでは田舎でも、英語を話す人がそれなりにいました。
– 域内で食料は自給自足・・・どこにでもココナッツ、バナナの木が生え、水田が広がり、魚も取れる村では、近所の人から買うだけでまかなえる状況。 ケララは1人あたりGDPは約US$1,000と低いのですが、食べるものにはあまり困っていない印象。
– 安全である・・・物騒な場所というのは歩いていても人々の目つきや物売り・乞食の多さでわかりますが、旅行者への身の危険はほとんど感じません。

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バカンス先の選び方

古い話ですが、今年の2月に銀座を歩いていて驚愕したのが中国人観光客の多さでした(そう、中国正月だったのです)。
海外旅行ブームを迎えた中国人観光客の増加率はすさまじく、2007年の海外渡航人数は4,100万人、前年比18.6%の伸びです(↓ Outbound Tourismを見てください)。
chinese_tourist.jpg
2020年には年間1.6億人に達するとか・・・1.6億人って・・・地球上すべての観光地が中国人で溢れ返るんじゃないでしょうか?

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