京都というのはとにかく学生が多い街だったけど、クラシックな純喫茶、客が入っているのか心配になる映画館などサブカルチャーで溢れた街でもありました。 京大は私がいた頃はまだ度々角マル派と中核派(左翼の各派)がバリケード張ったり、拡声器を持って授業妨害に来ていたりしてアングラな雰囲気が充満していました(さすがにもうなくなった?)。
アングラとは程遠い私ですが、そんな京都の雰囲気に毒されたのかミニシアター系映画だけは大好きでよくひとりで見に行ってました。 勢いあまって、インディペンデント系映画配給会社に就職内定もらったくらいです。 みなみ会館などミニシアターや関西日仏学館・イタリア会館など文化機関が充実していて本当に文化の都だったなー 懐かしい・・・
ところが、以前も『都市の文化度』というエントリーで愚痴った気がしますが、シンガポールはエッジー、アングラ、キッチュ、スタイリッシュあたりの形容詞とは無縁の国で、ミニシアター系映画の公開はほとんどありません・・・
が、こういうときに頼りになるのが、フランス政府の公的文化機関であるアリアンス・フランセーズ(alliance francaise)。 当然フランスものに限られてしまいますが、常時質の高いイベントが開催されており、世界へフランス文化を普及させようとするその熱意には感服。
・・・と、前置きが長くなりましたが、2007年カンヌで審査員賞受賞、2008年アカデミーで外国語映画賞にノミネートされた『ペルセポリス』をアリアンス・フランセーズで観てきました(みなさん、とっくにご覧になったかもしれませんが)。