Tag Archives: イギリス人

オリンピック開会式のテーマは”田園”

ロンドンオリンピックでひとつ楽しみにしているものがあります、それは開会式!
芸術監督がダニー・ボイル(『スラムドッグ$ミリオネア』)で音楽監督がアンダーワールドなんて期待が高まらないわけがありません☆

で、期待のテーマは・・・「田園」・・・

まあ確かに北京があんなに派手にやった後で、派手さを競ってもしょうがないけど、スタジアムの中に本物の牛や馬が登場するそう。
The Economistいわく、

Opening ceremonies are a country’s opportunity to sell itself to the world. Britain appears to be selling irony.
開会式は開催国が世界に向けて自分を売るチャンスである。 イギリスはどうやら「皮肉」を売ろうとしてるらしい。
(The Economist: The Olympic opening ceremony

あっ・・・そう・・・  ユーモアが通じるといいね・・・ 以前、Ricky Gervaisのユーモアはハリウッド俳優には全然通じてなかったしね・・・(→『爆走するイギリス・ユーモア』)。 「田園」については当のダニー・ボイル自身が「全世界の観客全員にユーモアをわかってもらおうなんて不可能だからわかる人にだけわかればいい」的発言をしてますが・・・
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Very interesting = I don't agree.

「ブログが更新されていないけど生きてるか?」と親から電話がかかってきました。
えーーー、生きてます。
最近ブログを書くという脳が死んでるので、The Economistからお役立ち記事を。
“How was your day?”と聞くと、いつも”Not too bad…”と返ってくるオーストラリア人の夫(*1)と結婚して3年以上、そんな私でも「イギリス人って本当に何考えてるのか本心がよくわからん言い方するなー」と思うことが頻繁。
*1・・・”Not too bad…”はアメリカ人的には”Great!!!”です。 感覚的には「GoodでもBadでもない中間よりちょっとGood寄り」でしょうか。
そんなイギリス人の婉曲話法が集められていたので、これからはこのリストを常備してお出かけしよう。
The Economist : Euphemistically speaking – This may interest you*
なお下記のうち”What is understood”は、(直接的な表現をするオランダ人やデンマーク人は)こういう意味だと受け取ってしまう、ということ。 Enjoy!

What the British say: “I hear what you say”
What the British mean: “I disagree and do not want to discuss it any further”
What is understood:”He accepts my point of view”

What the British say: “This is in no sense a rebuke”
What the British mean: “I am furious with you and letting you know it”
What is understood: “I am not cross with you”

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Art of Parenting – 日本人 vs イギリス人

『中国系 vs 西洋系』に引き続き、Art of Parenting。 イギリス人と日本人の未就学児教育を比較した本、『イギリスのいい子 日本のいい子 – 自己主張とがまんの教育学 』を読みました。 最近たびたびご紹介しているブログ『さまざまなデザイン – ヨーロッパの目、日本の目 – 』の安西さんに、子育てinイギリス代表(?)としてあるブログエントリーの感想を聞かれて以来気になっていたのです(本を読む前の感想はこちらコメント欄)。

長年、文化比較の視点から「西洋文化の独立的な自己」、「日本を含む東洋文化での相互協調的な自己」はそれぞれ対極にあると論じられてきた

ことに対し、自己主張と自己抑制を相反の関係による一元論で捉えるのではなく、

アメリカ=「自己主張が強く自己抑制が弱い」
日本=「自己主張が弱く自己抑制が強い」
イギリス=「自己主張も自己抑制も強い」

と仮定して、日英間の幼児期の教育やしつけを比較した本です。
この本はアメリカで修士、イギリスで博士号を取得した教育学の専門家が著者でフィールドスタディも交えた調査結果が中心となっています(つまりよくある個人及び少数の経験談が中心のヨーロッパ賛美本ではない)。

  1. ベースが博士論文であるためか調査方法の説明が長すぎ、調査結果の表現の仕方が冗長(もっと見やすいグラフになる)
  2. 調査時期が古いため(1989 – 90年)、少し内容が時代遅れと思える(特に多文化のロンドンにいるからか、伝統のイギリス式育児法以外にも寛容)

上記2点を除くと、面白い点がたくさんありました(特に私は日本の保育園・幼稚園の様子を全く知らないので、自分が子どもだった頃のことは覚えてないし)。

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爆走するイギリス・ユーモア

先日発表されたゴールデン・グローブ賞の司会を務めたイギリス人コメディアンRicky Gervaisのスピーチがやりすぎだ、と話題になっています。

ここで炸裂しているハリウッドのゴシップネタの半分もわかりませんが(ぜんっぜんわかんないですよね? 解説はこちら↓)、注目すべきはネタの内容ではなく出席している大物ハリウッド俳優の表情。
exciteニュース:「主催者は賄賂を受ける」ゴールデン グローブ賞の司会者がスパーク!
明らかに目が笑ってません(笑)。
アカデミー賞の司会でジョークを飛ばしたヒュー・ジャックマンについて以前『オーストラリア、ニュージーランドを笑う』で書きましたが、今回のハリウッド俳優たちをメッタ斬ったジョークはそんなに温かく受け入れてもらえなかったようです。

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アクセントで判断されてしまうイギリス

先週の金曜、時間は18:10(外はすでに真っ暗)、息子をナーサリーに迎えに行き家に帰ってきた直後にドアベルが鳴りました。 自分の家のもっとも不満なところのひとつですが、イギリスってインターホーンがないのですねー
(よくわからない募金依頼が本当に多いので)「嫌だなー」と思いつつ、ドアを開けると、そこには上着も着ずに寒そうな大柄の黒人が。
「隣に住んでるんだけど、ガスのメーターを見にフロントドアから外に出たら、誤って自分のうちから閉め出されてしまった(フロントドアはオートロック)。 大変申し訳ないんだけど、お宅の裏庭からうちの裏庭にフェンスを乗り越えて行きたいから家に入れてもらえない?」
「は???」と固まる私。
(心の中で)”アナタ、何をおっしゃってるんですか? だいたい隣に住んでるって言われたって今まで見たことないし、ここはロンドン。 外は真っ暗だし、知らない人を家の中に入れるわけないジャン・・・ 裏庭に通じる部屋では息子が寝てるし、こんな大きな人に殴られでもしたらひとたまりもないし・・・”
固まっている私にさらに「いやー、本当に悪いんだけどさー」と申し訳なさそうに閉め出された経緯を説明するこの黒人、よく見ると靴すら履いていない。
すると、隣の家の陰、ちょうどガスのメーターがあるあたりから、ひょこっと作業服を着たガス会社のおじさん(白人)が顔を出し「ガスのメーター読んでたらドアが閉まっちゃったんだよー」と説明(ロンドンでは定期的にガスの検針をしにくる)。 IDカードも見せてきたので、「どうやらこの2人の言っていることは本当らしい」と判断して家の中に入れました。
家の中に入った(自称)隣の家の人、裏庭に通じる奥の部屋まで来た途端、突然豹変・・・

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Property Ladderを昇る人々

持ち家志向の強いイギリス人ですが(*1)、日本のようにマイホームを35年ローンで買ってそのまま住み続けるのではなく、年代に応じて部屋数の大きい家やフラットに次々と買い替えていきます。
*1・・・持ち家率はイングランドで70%、ロンドンで57%(Housing and Planning Statistics 2009)。 日本は全国で61%、東京都で45%(都道府県,住宅の所有の関係別住宅数,持ち家住宅率
この次々と上の物件に買い替えることをProperty Ladder(不動産のはしご)と言い(その名もズバリ“Property Ladder”という人気テレビ番組もある)、20代で小さなフラットを買うことから始める人が多かったのですが、近年の不動産価格の上昇で(特にロンドンでは住宅価格が90年代半ばから10年で3倍に高騰)若い人に手が出なくなる一方で、高騰する前から買い、着々とProperty Ladderを昇っている人もいます。
一昨日書いたように(→『古い家ほど人気なマイホーム』)、基本は中古物件で種類も決まっています。

georgian_terrace_london.jpgDetached House・・・一戸建ての家。 多くの人の憧れであるがもっとも高く、ロンドンにはほとんど存在しない(次ページ参照)。
Semi-detached House・・・一軒の家を半分に割った左右対称の2軒続きの家。 左右で壁の色が違う家も。
Terrace House・・・3軒以上がつながった連続住宅。 イギリスは他ヨーロッパ諸国と比べてもテラスハウスが多いのが非常に特徴的(右の写真はイズリントンのジョージアン様式)。

ここまでが家(ハウス)で以下はフラット(アパート)。 一番の違いは地面に面していて庭があるかどうか。

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古いほど人気なマイホーム

子どもが産まれるまで私の居住用不動産(平たく言うとマイホーム)に対する態度は「買うより借りろ」でした。 引っ越しばかりしてたし(最近では珍しく長かったシンガポールでさえ出張でいた期間が長かったので住んだのは結局1年半)、若い頃はカバンまとめてすぐ引っ越せるような身軽さが気にいってたし。
でも公立小学校でもレベルの差が激しく、人々がOfsted(*1)の評価が高い(= 人気のある)公立小学校のキャッチメントエリア(*2)にわざわざ引っ越すため何年もかけて希望のストリート(*3)に狙った物件が出てくるのを待っているような環境の中、「4年後住む場所なんてわかんないし〜」(*4)と悠長なことを言っている場合ではないことに気づき、持ち家信仰の強いイギリス系オーストラリア人の夫の熱意にも動かされ、ロンドンのマイホーム事情について調べ始めました。
こうやって人はだんだんコミットする対象が増えていくのだな〜(笑)
*1・・・政府運営の学校監査機関。 学校だけではなくナーサリーなど保育施設も監査の対象で、その評価レポートで与えられるグレード(4段階評価)は親の学校選択に絶大な影響を与える。
*2・・・日本の公立小学校のように学区に住んでいれば全員入れるわけではない。 1. 兄弟が学校に通っている(イギリスでは学校は親又はシッターなどの送迎が必要なので兄弟が同じ学校に通えるよう配慮している)、2. 学校からの距離が近い(キャッチメントエリアに住んでいる)順に入学優先権があるが、人気がある学校は兄弟枠だけで多く埋まってしまい、キャッチメントエリアがどんどん狭くなる傾向にある。 またそのような事情を知らずに引っ越してきた日本人駐在員家族が「近所の学校に全然入れない」と困っている話もよく聞く。
*3・・・『都市内部での(自発的)コミュニティ化』に書いたように、ロンドンは治安のいい通り・悪い通りがパッチワーク状に入り交じっているので、人々はエリアどころかストリートにまでこだわる。
*4・・・イギリスの小学校は日本より早く5歳になる前の9月から。 その前の春に入学できる学校が決まる。

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ボスはイギリス人

新しいボス(*1)はイギリス人なのですが、仕事を始めて1ヵ月ちょっと、困ったことに気づきました。
*1・・・正確にはレポーティング関係にないので、年上の仕事のパートナー。
彼はイギリス人、仕事帰りのパブでの一杯が大好きなのです。
だいたい5時半くらいになると「もうそろそろ仕事を切り上げようかー」となります。
その後、彼の気分次第で「一杯飲んでく?」と。 この「彼の気分次第」ってのがめちゃくちゃ頻繁なんだが。
私はアルコールはあまり受け付けません(次の日に響く)。 それなのにフランス暮らし中にワイン好きになってしまったので、ワインを週1回くらいと決めています。 この貴重な週1回のワインは週末に美味しいディナーのお共に、なので平日は飲みません。 その上、ビールは苦いので嫌い。
guiness.jpgところが、ボスは1パイントグラスのギネスを3杯立て続けにぐいぐい飲みます、その間おつまみも全くなし。 あ・ありえん・・・
空きっ腹に3杯(合計1.5リットル)のビールは物理的にありえないというか、そんなに大量の液体を短時間に摂取できないんですけど・・・
そんな彼に付き合う私は仕方なくペリエ。

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