早いものでロンドンに引っ越してきてから丸3年以上経ちました。 来るときは「5年はいるかなー?」と言っていたのに、ロンドン生活が楽しいのでもうちょっといることになりそうです(ロンドンに来た理由→『ロンドンに引っ越します。』)。
2年ほど前、当時ケンブリッジMBA留学中の人に「ようこさんがキャリアを決めるポイントは何ですか?」と聞かれたとき、「場所」と答えたら彼は絶句してました(もっとかっこいい理由を期待してたのかしらん?)。 でも私にとって「場所」(都市空間だったり建築だったり文化だったり総合的な意味で)は本当に重要で、空間が自分の心理に与える重要性に気づいたことがキャリアチェンジのきっかけです(→『空間が持つパワー』)。
昔からヨーロッパが好きだったのですが、『人が自然に生きられる社会』だからという理由以外にそれぞれの国が個性を、さらに言うとアイデンティティーを意識的に強く持っているところが魅力的な理由。 「そこにしかない」ものがあるから、世界の旅行者数ランキングも上位の多くをヨーロッパ諸国が占めているのでしょう(2012年ランキングでは1位のフランスを筆頭に上位10ヵ国のうち4ヵ国がヨーロッパ→Wikipedia: World Tourism rankings)。 なぜ「そこにしかない」ものを保っているのか、という点では、ハイライフ研究所の『ヨーロッパに学ぶ「豊かな都市」のつくり方』という連載第3回の以下の箇所に同意。
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