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国籍と人種と民族と・・・

すでにネタとしてブログなどで出尽くされている感がありますが、ノーベル賞の物理学受賞者について日本のメディアでは日本人3人と報道されているのに、外国メディアでは(ノーベル財団の発表でも)米国人1人、日本人2人とされていることが話題になっているそうです。
私にとって、米国籍を取得された南部さんは、
国籍(nationality)= アメリカ
人種(race)= 東アジア人(モンゴロイド系というのだろうか?)
民族(ethnicity)= 日本民族
使用言語(language)= 英語 + 日本語
と非常にクリアなんですが・・・
当のご本人も国籍法改正論まで飛び出す過剰反応にさぞかしビックリなことでしょう(頭脳流出問題が絡んでいるためですが)。
日本は大多数の国民の国籍、人種、民族、使用言語が単一である、という希有な国なので、ときどき(というか頻繁に)国籍と民族(or 人種)を混同した表現を見かけます。
私自身がもっとも言われて違和感がある(そのため自分ではほとんど使わない)表現が「国際結婚」。
国籍の違う人同士の結婚を指す言葉なので、本来の意味で使われる場合はいいのですが(例:国際結婚では、役所に届け出る書類の数が多い)、ほとんどの場合、文化の違いを指していたり(例:国際結婚は文化が違うから大変でしょう?)、言いたいことそのものが意味不明だったり(例:憧れの国際結婚)します(最後の例では、国籍の違いがなぜ憧れにつながるのか意味不明、笑)。

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