先週から北欧の小国アイスランド(注:アイルランドではない)が実質国家破綻状態に陥っています。
NIKKEI NET : アイスランド、民間銀を政府管理下に、金融非常事態を宣言
JBpress:アイスランド、国家破産の危機 銀行救済を巡る厳しい選択
IHT : Isolated Iceland wonders who to turn for help
The Economist : Kreppanomics
アイスランド(人口:31万人)といえば、2007年の1人あたりのGDPがUS$63,800と世界3位(日本はUS$34,300)。 金融自由化で世界中から投資を呼び込み、経済の優等生として国際競争力ランキングでも上位に位置し、大前研一さんが著書『やりたいことは全部やれ!』で絶賛していたことも思い出します。
最近はその神秘的な景観から映画のロケ地としても有名で、ヨーロッパ人の人気観光地として、私の友人も数多く観光で訪れていました。
そのアイスランドの銀行は同国のGDPの12倍(ブルームバーグ試算)に相当する約US$6.1bil.(約6兆1,600億円)の債務を抱えているらしく、到底政府(及び国民)が払える金額ではありません。