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ボゴタ市長にならう – 人の行動を変えるには?

タリーズの松田公太さんが参議院議員になったと思ったらワタミの渡邉美樹さんが都知事選に立候補するらしい。
お2人とも著書に影響を受けている尊敬する経営者です(松田公太さん→『すべては一杯のコーヒーから』『松田公太さんの新たな挑戦』。 渡辺美樹さん→『幸せはバランスの上に』)。 特に『夢に日付を! 』を読んで以来、Googleカレンダー時代なのにいまだ紙の手帳を使い続ける私。

他人と過去は変えられない
自分と未来は変えられる

がモットーの私はあまり他人を変えようと思ったことがないのですが、政治家って人の行動を変えるのも仕事のうち、ということでとても面白い例を思い出しました。
イノベーション会社IDEOのスピーチで聴いた話 (動画はコチラ)。
1995年、コロンビアの首都ボゴタ市長に就任したAntanas Mockus、ボゴタの長年の問題であった無謀運転による交通事故の多さに取り組みます。 無謀運転を行うドライバーに対して罰金を課す取り締まり強化を始めたのですが、なかなか効果があがらない。
そこで「コロンビア人にとって何が大事なんだろう?」と意見を募ったところ「プライド」というキーワードが浮かびあがってきました。
bogota-mime.jpgそのキーワードにヒントを得た市長が行ったのがこれ(→)。
何かわかります?(笑)

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すべては一杯のコーヒーから

今回のロンドン滞在でどうしても会いたかった友達がいます。
それはコーヒーショップで起業したオーストラリア人の友人N。
ビジネススクール同級生の彼は卒業後、ロンドンのサンドイッチ屋で飲食店経営を学ぶために半年間バイトしながら事業計画を練っていました。
以前にも書いたように(→『MBAの同窓会』)MBA卒業後というのは、投資銀行やコンサルなど高給プロフェッショナルのいわゆる「MBA職」につく人が多いので、皆と同じような職につきたい誘惑を退けながら起業の道へ進む(しかも修行のためサンドイッチ屋でバイト)ことは本当に勇気と固い意志がいることです。
彼に最後に会ったのは、まだコーヒーショップをオープンする前。
私のオーストラリア人の夫も「シンガポールで美味しいコーヒーを飲める店が少ない」と常々文句を言っていますが、同じくオーストラリア人のNも「ロンドン一美味しいグルメコーヒーを出す」使命に燃えていました(意外なことに、オーストラリアはカフェ文化が発達していて、シドニーやメルボルンの街のカフェではかなりの確率で美味しいカプチーノが飲めます)。

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