Category Archives: 6. 健康・美容

Baby-Led Weaningと『モチベーション3.0』

早いもので息子ももう4ヵ月半、あとひと月で離乳食の時期です。
こんなにオッパイ星人なのに、もう大人への階段を上っていくのか・・・さみしいなあ・・・(←親バカというよりバカな親)
離乳食関連の本を日英まとめて読んでみました。
授乳・睡眠スケジュールでは大いに役立ったGina Ford(参照:『本で読む育児 – 1』『育児が楽しい!』)の離乳食本『The Contented Little Baby Book of Weaning』は、勧められている離乳食がまずそうすぎる(笑)、こんな厳格なスケジュール・内容では食事の時間が楽しくなさそうなのでひとまず却下。 日本の離乳食本も離乳食ステージに合わせた料理が面倒くさそうすぎる・・・。
・・・というわけで今のところ白羽の矢が立っているのが、イギリスで流行っているらしい『Baby-Led Weaning – Approach to Introducing Solid Foods』。 検索しても日本語の情報がほとんどない・・・のはワイルドすぎて日本では無視されているのでしょうか?

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コーヒードリーム花開く

去年の秋、まだロンドンに来る前、『オージーコーヒー、ロンドンを席巻(間近か?)』と書きましたが・・・キ・キテル! ロンドンにオージー・コーヒーブームがキテル!(*1)
注・・・勝手にオージー・コーヒーと名付けていますが、正確にはオーストラリアとニュージーランドから来た若者たち(彼らにとってロンドンに来ることは地方から東京に出てくるようなもの→『ロンドンにとっての地方』)がロンドンのコーヒーの不味さに辟易して自らバリスタになりインディー系(独立系)の小さなコーヒーショップをあちこちにオープンし始めたのが始まり。 私のINSEAD時代からの友人NのTaylor St. Baristasもそのひとつ(→『すべては一杯のコーヒーから』)。 ”Australia and New Zealand”は英語でも長いので、Antipodean(対蹠地の人)と言ったりする。
Young and Foodish.com : London’s great coffee moment has come
costa_flat_white.jpgまず、”flat white”という言葉が流行だし、今年1月には大手コーヒーチェーンのCostaが大々的なキャンペーンとともにメニューにflat whiteを登場させました。 今ではStarbucksでも飲めます。 ただし本場(?)のflat whiteとは似て非なるものですが・・・

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超人が集うマラソン

以前『Ironman – 鉄の男 -』というエントリーに私の周りにトライアスロンをやる人がちらほらいることを書きましたが、もっと過酷なレースにはまっている友達がいました、INSEAD同級生のシドニー在住スペイン人J。
彼は小柄なのに過酷なスポーツが大好きで、INSEAD前はシリコンバレーのCISCO本社でエンジニア、INSEAD後はBainのコンサルタントに転身し、しばらくマドリッドオフィスにいたものの「アウトドア生活にはマドリッドは物足りない」とシドニーオフィスに転勤、シドニーでアウトドア三昧の生活を送っています。 Bainのコンサルって忙しいはずなんだけど、『仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか』にあるように体を鍛えることと仕事効率の間に相関性があるのでしょう。
彼の最近のレースはまずオーストラリアのブルー・マウンテンズ国立公園で行われたNorth Face 100km。 スポーツ用品メーカーのNorth Faceが世界各地で開催しているウルトラマラソンで山岳を走るトレイルランです。
彼のレース日記によると今年の目標は(初参加の)去年16時間以上かかったのを14時間切ること。

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ロンドンのパブでサムライ・ブルーを応援しよう!

日本は今日は盆と正月が一緒にきたようなお祭り騒ぎでしょうか?
私も昨晩、BBCのLive(生中継)で観ました、今回ハイライトではなくLiveで観たのは初めて。 日本は明け方だというのにTwitter上では盛り上がってましたねー みんな徹夜なの???
BBCの解説者・コメンテーターも「(本田のフリーキックは)ロナウドの再来だ」「本田、うちに欲しい」「素晴らしいチームだ!」と大絶賛でした。
我が家は、すでに1次リーグ敗退が決定したオーストラリア人と生後3ヵ月半の乳児という頼りない応援布陣なので、来週火曜の決勝リーグ パラグアイ戦はうちの近所のパブで応援会します! すでに私+息子の2人で催行決定。
日時:2010年6月29日(火) 15:00 –
場所:The Windmill地図
(最寄り駅:Northern lineのClapham CommonもしくはClapham South)
セントラルから離れていてすみません・・・コモンの中にあるパブなのでお天気がいいとピクニックにも最高。 なんせ”Nappy Valley”なので(→『Nappy Valleyの日常』)子連れ、赤ちゃん連れでも余裕でOKです。 ただ、私は乳児連れなのでグズり出してどうしようもなくなったり、興奮したパラグアイ人etc.で息子の身の危険を感じたりしたら途中退散するかもしれません。
ご自由にお立ち寄りを!ですが、メールやコメントで事前連絡頂けるとテーブルを予約できるかも。


男のスポーツ、階級のスポーツ

日本ではワールドカップでカメルーンに一勝して盛り上がっているのでしょうか???
ロンドンでは街を走る車の多くにイングランドの旗がはためきパブやカジュアルレストランでは大画面テレビで試合を見せ、街では(どこかに集合して見ていたのでしょう)さまざまな国のサポータールックをした集団に出会います。 サッカーのルールもあまりわかっていないと思われるオーストラリア人とサッカーは4年に1回ハイライトを観るだけの日本人の我が家も(一応、両方出場国だし)毎日ハイライトだけは観ています。
一緒に観ていた試合でレッドカード一発退場のシーン、私が「こんな危ないスポーツ、息子にはさせられないわ」と言うと、夫が呆れた顔で「こんな小手先(小足先?)でちょこまかするスポーツ、Real man’s sports(真の男のスポーツ)じゃないよ」とひと言。
彼が言うReal man’s sportsとはコンタクトスポーツ(身体的な接触のあるスポーツ)のことで、オーストラリアではオージーフットボール(*1)かラグビーのこと。 これにクリケットを加えたのが3大人気スポーツで、クラブのキャプテンだったりすると女の子にモテるというわけです(*2)。 オーストラリアではサッカーは南欧移民のスポーツというイメージでクラブも出身別のクラブが多く比較的マイナーなスポーツ。
*1・・・アメフトともヨーロッパのフットボール(すなわちサッカー)とも全く違うスポーツだが、オーストラリアで”football”といえばこれのこと。 オーストラリアの、しかもヴィクトリア州以西という超局地で圧倒的な人気を誇る。 ルールは何度説明を受けても覚えられないのでWikipediaをどうぞ。
Wikipedia : オージーフットボール
*2・・・Real man’s sportsとエラそうに語る本人は身長が高く痩せてて重心が高いのでコンタクトスポーツには全く向いていない。 なので学生時代はちょいマイナーだがいじめられない(←重要ポイント)フィールドホッケーでした、

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フランス仕込みのコンフィチュール

confiture_cherry.jpgmaison ferber(メゾン・フェルベール)というフランスのコンフィチュール(ジャム)ブランドをご存知ですか?
「ジャムの妖精」と呼ばれるクリスティーヌ・フェルベールがつくる、季節の野菜や果物をふんだんに使った宝石みたいな綺麗な色合いのジャム。
日本では新宿伊勢丹で買えます→伊勢丹新宿店:メゾン・フェルベール
フランス・アルザス地方のニーデルモルシュという人口300人の小さな村にあるこのお店でマダム・フェルベールのもとでコンフィチュールを学び、続いてストラスブールのパン屋さんで修行をした高校時代の友人が、去年帰国し、Webショップを開きました。
Le fruit de l’aurore
彼女と私の出会いは高校1年の15の春、大阪の高校のバスケ部で3年間一緒に汗を流した仲。
大学卒業後、東京の洋菓子メーカーで商品企画をしていた彼女がパティシエになる夢を叶えるため会社を辞めて渡仏。 その後、滞在ビザの壁が高いフランスで何度もビザで苦労しながらパティシエ修行を続けていました。

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サウジアラビア便り – 1

アイスランドの火山灰さえ流れてこなければ、明日夫が出張から帰ってくるはず。
ここ9ヵ月くらい、夫はサウジアラビア(首都:リヤド)のプロジェクトに従事しています。
アラブ諸国の中でも最もイスラム教の戒律が厳格なサウジアラビア。 観光業も発達しておらず、女性の入国は男性親族の許可証がいるため、男性で、しかも仕事でなければ足を踏み入れることはない国でしょう。
今まで訪れた国の中で最も西洋的な文化から程遠く、出張者の娯楽は皆無だそうで、Skypeで「つまらない、つまらない」と連発しているので、「サウジアラビアの変わった文化・風習をレポートしてよ」と言ったら本当に書いてきてくれました。 よっぽどやることないのね・・・(笑)。
今日はレポート第一弾「ティーンエージャーのデート事情」です。 もちろん夫の独断と偏見満載(& 私の適当な訳)。

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お産のインフォームド・コンセント

私はイギリスに来て間もないので、この国のことをよく知りません。
また、日本でも(妊娠・出産はおろか)ほとんど医者にかかったことがなく、日本の医療についてもよく知りません。
その前提で、「へー、イギリスの出産に対する考え方、わりと好きだなー」と感心したことがありました。
来てすぐに夫とantenatal class(*1)に参加しました、NCT(National Child Trust)というチャリティー団体開催のクラスと病院開催のもの2つ。
*1・・・・直訳:出産前のクラス、日本で言うところの「両親学級」。 シングルマザーもいるので、こういうニュートラルな表現で呼ばれる(シングルマザーは母親や姉妹・友達など出産に立ち会う人と参加)。
感心したのは「出産はあなたたちが人生で病院と関わる中で唯一、受身ではなくproactiveに関われる機会なので自分が望む方法で望むお産を叶えなさい。 疑問やリクエストがあったら、”医師がこう言ってるんだから・・・”と納得してしまわずに聞きなさい」という姿勢が徹底していること。

  • 病院で提供されている陣痛の痛みを和らげる方法(*2)のPros & Consを事細かく勉強する。 無痛分娩(硬膜外麻酔)ももちろんあり、バランスボール使ったり歩き回ったり水中出産もあり。(*2・・・参考:イギリス子育てA to Z : お産時のPain relief&無痛分娩について
  • どういうお産がいいのか自分の希望を詰め込んだ”Birth Plan”を書き出す(痛みに耐える姿勢、室内で自分の持ち込んだ音楽をかけたい、赤ちゃんが出てくる際のパートナーの場所(頭側?それとも瞬間を見たい?)、してほしくない医療処置、へその緒は誰が切りたいか、etc.かなり細かく)。

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人生をスローダウンする – 2

昨日の続き。
私も下手したらDaphneのようになる危険性があったかも、と思います。 もちろん私はエンタメ業界の弁護士のような華やかなキャリアはないし、産後3日で仕事復帰しようとも思ってなかったけど。
その代わり、年初に10年計画と年間計画を立て、毎月の計画も立てていて、To Doリストを着々とこなしていくことに喜びを覚えるタイプです(→『幸せはバランスの上に』)。
妊娠してからも経過はすこぶる順調で、初期につわりがほとんどなかったというラッキーも重なり、8月にボルネオ、10月に日本、11月にロンドン、12月にメルボルン、1月にシンガポールからロンドン引越し、と毎月のように飛び回ってました。 引越し直前まで仕事して、(まだ決めてなかったけど)何となく産後3, 4ヵ月で仕事再開かなー、と思ってたし。
しかーし、そのまま順調にはいかなかった。 ロンドンに着いてからも引越し手続きでロンドン中を歩き回っていたら、体が悲鳴をあげました(注)。 すでに妊娠9ヵ月の私を人生初の腰痛が襲い(胎児のポジションが腰痛を起こしやすいポジションだった)、日を追うごとに歩けなくなりました。
特に、サービスアパートから家に移り、船便の家具を待つまでの1ヵ月間は最悪(しかも家に移った途端、夫が出張に出てしまったので、私ひとりに)。
(注)妊娠9ヵ月での海外引越しは無謀だ、とさまざまな方面から言われて私もそう思っていたのですが、また別の家庭の事情でこの時期にならざるをえなかったのでした・・・

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Julia ChildのBoeuf Bourguignon

一般的に男性の方が女性より(その対象が何であれ)オタク度が高いのではないかと思う。
私は特に何でも興味を持ってしまう代わりに興味の対象が散漫になりがちで昔から極めてオタク度が低い、一方で夫の方はマイブームが比較的深く長く続くようです。
その特性が適切な方向に向くと、とてつもない恩恵を受けられてしまった、というお話。
義母は昔ル・コルドン・ブルーでディプロマを取ったとかで家でスフレとか焼いちゃうし(家でスフレって焼けるのね・・・)、義父もこちらの通りのグルメ、という恵まれた食環境で育った夫ですが、独身の時はパスタのソースを(買ってくるのではなく)自分で作る程度でした。
結婚後、なぜかみるみる料理に目覚め、旅行先の料理(スパニッシュ→イタリアン→南インド)に片っ端からはまっていきました。 ところがシンガポールは食糧自給率が5%くらいというお国なので、とりわけ西洋料理食材は高く(質の高いものはオーストラリアから航空便で輸入している)、鶏肉以外の肉は目玉が飛び出るほど高かったので、夫の不満は募るばかり・・・(& 我が家にはオーブンがなかったのが致命的)。
ロンドンに引っ越すことが決まってからは、「オーブンで○○作るんだ! △△も作るんだ!」と食べ物の話ばかりしてたし、家探しの際には一緒に近所のbutcher(肉屋)も探してたし・・・(苦笑)。
そんな彼の料理ブームに見事なタイミングでヒットしてしまった映画が(日本でも上映中?)『ジュリー&ジュリア』

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