フランスでいつも思うんだが(スペインでもそうだったな、イタリアはどうだっけ?)、何でワインよりジュースの方が高いんだろう???
特にシンガポールのように酒類にかけられる関税が驚異的に高い国から行くと、ワインの美味しさと価格はくらくらするほど魅力的で「この滅多にない素晴らしい機会を活かす論理的帰結は飲むしかない」ということになります。
なので、フランスではひたすら食べて飲んでました。
イタリア語ではこういう極楽な生活をla dolce vitaというのですが、フランス語ではla vie en rose(バラ色の人生)ですかね? ここからは有名なエディット・ピアフの”La Vie en Rose”をBGMに聞きながらどうぞ〜→Edith Piaf – La Vie en Rose。
旅行中で一番素晴らしかったレストランがこちら、Auberge de la loube。 ピーター・メイルの『南仏プロヴァンスの12か月』
に出てきたらしいのですが、山奥の小さなレストランなのに予約客でいっぱい。 土地の素材を活かしたオードブルがトレイにびっしりと並んで出てきて美しい! 美味しい!
ソースが決め手の北フランスの料理と異なり、太陽の恵みをたっぷり浴びた南フランスの料理は野菜が踊り出しそうにカラフルでジューシーで、私は断然こちらが好みです。
プロヴァンスのからっと乾いた夏には、ロゼがピッタリ。
私が好きな赤はこの気候には重く、プロヴァンス産の赤は武骨でラフなリュベロンの台地を思わせる味がするので、ロゼばかり飲んでました。
その土地でできるワインはその土地の食べ物に合っているのだなー、としみじみ。
そして、名物ブイヤベースを食べるためだけにマルセイユへ。 治安が悪いと聞いていたのですが、移民が多いだけで普通のフランスの街だったなー 昔の港町のエキゾチックな面影はあまりなし。 ナポリの方が下町情緒を残してます。
ブイヤベースの決め手はrouilleと呼ばれるにんにくマヨネーズ(写真右奥のオレンジ色のペースト状のもの)。 これとチーズをたっぷりスープに入れてパンを浸して食します。
あああ、この味〜 他の土地のブイヤベースにはなぜかこの味が出ない。 何でだろう?
ってことで、今晩は夫が忠実にレシピにそってブイヤベース作りに挑戦中。 料理開始してから1時間半経ってますが、rouille(にんにくマヨネーズ)とスープストックしか完成してない模様。 ガンバって〜☆
アルコールの高いシンガポールでは最も安いワインで(日本で500円で売ってるレベルの)が2,000円近くするので、もったいなくて料理にも使えないのですが、手作りブイヤベースにはフランスから直輸入(スーツケースで持ち込んだ)の白ワインも投入し、期待は高まるばかり。
締めのデザートはなぜか南フランスには北と異なり目ぼしいものがないので、タルトタタンやクレーム・ブリュレなどクラシックなデザートばかり食べてましたが、右の写真のサブレにストロベリーづくしをのせたものは美味でした♪
こんな美食の国、フランスには肥満はあまりいないのが不思議。 『フランス女性は太らない』という本にもなったくらいです(本には、量は控えめに、果物と野菜はたくさん摂る、毎日の生活の中で体を動かす、家族とゆっくり食べる、など当たり前だけど大事なことが書いてあります)。
フランスにも超肥満がいないだけでメタボ・レベルはいっぱいいますが(去年、アメリカを抜いてオーストラリアが肥満人口の割合が最も多い国になっています→『カラダスキャンで測るカラダの中』)。
ひたすら食べて飲んだフランス旅行、2kg増くらい覚悟して帰ってきたのですが、体重が増えていなかった代りに体脂肪率が増えていました(泣)。 明日からまたマジメに走ろうっと。
こちらの写真のDomaine de Layaudeで頂いたディナーコース。
アントレはズッキーニのムース、メインは鴨肉のステーキ、デザートはタルト・バナーヌ。
June 6th, 2009 at 9:25 pm
うーん、おいしそう!見た目にも鮮やかで新鮮な食材って、余計な手間をかけないでいいのでカロリーも抑えられるし、体にもいいんですよね。
アメリカでは数年前、NYTのコラムでFrench Paradox、フランス料理はカロリーも高いのにフランス人の成人病の割合がひくい、という謎?が話題になったことがあるんですね。赤ワインが体にいい?とか、フランスでは実は成人病の統計がunderestimateされている?とかいうんだけど、結局、「素材のいいもの」を「適量だけたべる」ってことなのかと。
今週はずっと東海岸にいて、「ああー、こういうものばっか食べてたらそりゃこういう体型になるよねえ」と、ランチタイムに山と届けられたケンタッキー・フライドチキンとチョコレートケーキをみておもったのでした。ほかにチョイスがないので同じものを一緒に食べるしかなく、出張のあとはだいたい体重計にのって溜息をつくことになります。おいしいものをいっぱい食べて、ならまだあきらめもつくんですが。というわけで、私も来週はダイエット週間です。
June 6th, 2009 at 9:37 pm
一枚目のお写真、豊かな食卓、という感じでいいですね~ 山奥の小さなレストラン、憧れます^^(ってよくかんがえたら、生駒山の上にそんな感じのピザ屋さんがありました。GWに行ったのですがやっぱり奈良っていいとこだな~♪と思いました。)
June 7th, 2009 at 6:25 am
タルト・バナーヌはタルト・タタンをバナナ版でしょうか。タルト・タタン、大好きです。近所のフレンチ・ビストロに行くと必ずデザートにたのみます。
lat37nさんの
>おいしいものをいっぱい食べて、ならまだあきらめもつくんですが。
に同感。うちの職場にもTim Hortonのドーナツ1ダーツ入りの箱があったりしますが、これで体重が増えたらちょっと悔しいかも。1ダースのドーナツは見ただけでおなかいっぱいになります。
June 7th, 2009 at 8:49 am
あぁー、美味しそうなブイヤベース。食べ逃したのがほんとに悔しいですよー。次回はバスで乗り込むぞ~(苦笑)
南仏といえばロゼ!美味しいですよね。カシスとかね~。ああ、また行きたい。。。
それにしても、シンガポールはそんなにワインが高いのですか!?知りませんでした。
酒税が高いとか??
ワインはほんとにフランス、イタリア、スペイン、どこも安くて、お水飲むのにお金払うならワインだろうー!と毎日ワインでしたねぇ。でも、超アメリカンの旦那は、5ユーロはらってダイエットコーク飲んでました。ビールが4ユーロくらいなのに・・・ダイエットコークなんてどこでも飲めるだろーと思いながら、新婚だったので温かく?見守ってましたけど。。。
June 7th, 2009 at 10:54 am
>lat37nさん
>結局、「素材のいいもの」を「適量だけたべる」ってことなのかと。
この「適量」ってのが難しく、serving sizeがやっぱり日本やシンガポールなどアジアから行くと巨大(もちろんアメリカに比べると小さいけど)。 フランス留学中たっぷり太ったので、住むには危険な場所です、美味しいから。
>おいしいものをいっぱい食べて、ならまだあきらめもつくんですが。
本当にその通りです!
アメリカはミーティングでもどっちゃりクッキーやらドーナツやら出てきて、かなり辛い場所でした(中西部だった)。 オフィスでのバースデーパーティーで出てくる香料と着色料たっぷりで砂糖と油でできたケーキも「いえ、私はケーキ食べません」という訳にはいかないし。
ダイエット頑張りましょう〜
>y/modeさん
>生駒山の上にそんな感じのピザ屋さんがありました。
あのピザ屋さん、去年実家に帰ったときにたまたま見た雑誌かガイドブックかに載ってて行きたかったんですよ、親は行ったらしい。 関西は山が近いのでいいですよね、京都の東山や北山にも素敵なところありそう。
>beaverさん
>タルト・バナーヌはタルト・タタンをバナナ版でしょうか。タルト・タタン、大好きです。
そうです! 私もタルト・タタン大好き! 特に、カラメライズされたリンゴがごっつりとのっている本物タルトタタンは日本では本当に見つけるのが難しいんですよ〜 フランス行ったらタルトタタンばっかり食べてしまいます。
>うちの職場にもTim Hortonのドーナツ1ダーツ入りの箱があったりしますが、
カナダは1人あたりのドーナツ消費量が世界一らしいですね。 そんな世界一いらないんですけど・・・ 私もトロントにいたときみんながKrispy Kremeを食べているので、てっきりKrispy Kremeはカナダのブランドだと思ってました。
>hirokoさん
>シンガポールはそんなにワインが高いのですか!?知りませんでした。 酒税が高いとか??
そうです、シンガポールはタバコやアルコールなど嗜好品の関税が極端に高いです。 独裁政権ですからね・・・
>超アメリカンの旦那は、5ユーロはらってダイエットコーク飲んでました。ビールが4ユーロくらいなのに・・・
ははは、うちは夫が2.5ユーロのグラスワイン飲んでるのに、私が3.5ユーロのfreshly squeezed orange juice飲んでました。 体質的にあんまりアルコールばかり飲めないので。 辛かったなー、ワインが安いのにソフトドリンク頼んでる自分が。
ぜひ次回はブイヤベース食べてください〜!
June 7th, 2009 at 11:09 am
おいしそうですね。苺な色から「美味しいのよ」感が伝わります。
Auberge de la loubeでは外で食事されたのでしょうか。
太陽を浴びながらその土地の食材を楽しめるなんて素敵です。
ブイヤベース、作る手間やっぱりかかっちゃうんですね。
美味しくてあっという間になくなってしまいそうですが。
June 8th, 2009 at 9:35 am
>カカポさん
>Auberge de la loubeでは外で食事されたのでしょうか。
写真ではところどころ光が射してますよね? レストランの外のテラスが両側に木が並んだ木漏れ日のアーチみたいになっていてそこにテーブルが置かれてました。 素敵でしたよー、セッティング。
>ブイヤベース、作る手間やっぱりかかっちゃうんですね。
ブイヤベース、手間も材料費もかかるので、現地でも高めです。 夫が作ってくれたのは、、、隠し味のはずのオレンジジュースが効き過ぎでした。 オレンジ味のブイヤベースって・・・
それにしてもグルメネタには女性しかコメントしないんだなー(笑)